グラフに示すのは、地上波テレビの視聴ボリュームを世代ごとに大きさで表現したものである。テレビの総視聴量は人口と視聴時間の掛け算だから、ブロックの大きさがそのままテレビ視聴の総量と一致する。図にみられるように、地上波テレビは高年層と老人に占領されている。 高齢化の進展で起こったのが、お笑いブームである。高齢者は脳内で分泌されるアドレナリンが減ってくるから、加齢とともにウツに落ち込みやすくなる。ここで「笑い」が得られると、このウツ気分が少し和らぐために、日本中の老人がお笑い番組にチャネルを合わせる。 ヒナ段に多数の人物が並ぶ光景もまた、高齢化と合致している。高齢になるほど人間は孤独を感じやすく、賑やかな光景に安心をおぼえる傾向があるからだ。老人は基本的に「馴染み」を重視する傾向があるから、ご愛顧の芸人を何度でも視聴する。しかも高齢化した芸人が自らの世代に近いほうが、親近感を感じやすい。 これ