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心の闇
猟奇的な殺人事件の犯人が捕まったりすると(特にそれが少年だったりすると)、ニュースや新聞ではよく... 猟奇的な殺人事件の犯人が捕まったりすると(特にそれが少年だったりすると)、ニュースや新聞ではよく「心の闇」という言葉が使われるものである。よく考えてみれば、そんな言葉で表現したところで何も言っていないも同然だし、心に闇のない人間がいたらお目にかかってみたいものである(闇なんかないという人がいたらそっちのほうがよっぽど不気味だ)。要するに、何を考えているのかさっぱりわからなくて不気味だ、ということをかっこつけて言ったにすぎないのだろう。 朝日新聞の見出しデータベースで調べてみたところ、「心の闇」が初めて見出しに登場したのは、1997年6月30日の特集記事「14歳『心の闇』」から。6月30日は、神戸の連続児童殺傷事件の犯人が逮捕された翌日で、それ以前には一度として「心の闇」という言葉は見出しには使われていない。どうやら、「心の闇」という言葉は、朝日新聞の特集記事のタイトルから一般化していった、
2011/06/29 リンク