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江口圭一、「上海戦と南京進撃戦―南京大虐殺の序章」 - Apeman’s diary
古書店で入手した『南京大虐殺の研究』(洞富雄・藤原彰・本多勝一編、晩聲社)に所収。江口氏の南京事... 古書店で入手した『南京大虐殺の研究』(洞富雄・藤原彰・本多勝一編、晩聲社)に所収。江口氏の南京事件についての論考を読むのは初めて。 このエントリで紹介したNHKスペシャル「日中戦争〜なぜ戦争は拡大したのか〜」を観ていてちょっと不可解だったのは、軍中枢の「対支一撃論」を紹介する際に河辺虎四郎少将回想録が史料として用いられていたこと。というのも河辺虎四郎少将はいわゆる「不拡大派」の一人だったからだ。しかしこの論文を読んでかなり頭の中が整理できた。まず第一に、「拡大派」「不拡大派」といってもその違いはいわば程度の差に過ぎず、中国の抗戦意欲(および能力)を見くびっていた点や、華北に日本の勢力圏をつくり出そうとする目論見を持っていたことなどは共通していたからである。また、対中戦争の長期化を厭うからこそ、川辺虎四郎は「やる以上は南京をとる考でやらなくちゃならぬ」と主張し、戦力の逐次投入ではなくなんと1
2014/08/26 リンク