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パリ五輪
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日本は、都会で暮らす中国人の憧れ 「大道が行われたとき、公共の精神が天下のすべてを支配した。彼らは才能、徳、能力のある人物を選び、彼らの言葉は誠実であり、育んだものは調和であった」(『礼記』) その昔、日本は好景気に沸く中国並みに活気に満ちていた。物事のテンポが速く、米国へ留学する学生が最も多く、環境汚染がひどく、インフラ建設のために地面をコンクリートで塗り固め、借金に煽られた不動産バブルに沸いていた。 かつて日本人は、未来のギャング、犯罪、巨大都市、悪党たちを想像した。1988年に公開されたアニメ映画『AKIRA』は、汚職とテロに蝕まれた2019年の「ネオ東京」を舞台に、暴走族の少年たちを描いたディストピア作品である。 やがて、バブルは終わりを迎えた。東京が「ネオ東京」と化すことはなく、それどころか、世界で最も物価が安く住みやすい大都市の一つとなった。 バブル時代の日本人は、現在の、いや
楽園の暗い過去 南太平洋の海からテアフポオの海岸に向かって、美しく力強いうねりとともに、波が打ち寄せていく。50年前の7月もそうだった。だがそのとき、この小さな集落には、空気中の、目に見えない別の波も押し寄せていた。それはフランスが、本土から遠く離れた共和国の一部であるこの場所でおこなった核実験で生じた放射能の波だった。 ロニウ・トゥパナ・ポアレウはテアフポオで生まれた。家族が代々住む家はヤシの木とハイビスカスの茂みに囲まれている。現在、テアフポオの村長を務めている彼女は、渦を巻き泡を散らしながらサーフボードに推進力を生み出す理想的な青い波のおかげで、同地が地球の反対側のパリで開催される今年の夏季オリンピックのサーフィン競技の会場に選ばれたことを誇らしげに語る。 だが、観光パンフレットに載っている明るい海の風景の裏には、秘密が隠されていた。機密指定から解除されたフランス軍の資料によると、1
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年8月5日(金)の「CNN」に次の一文がありました。 The index has now entered bear market territory, which is defined as a 20% pullback from recent highs.
鳥になるには、オーバーサイズのTシャツを着る。ただし、Tシャツの袖に手は通さない。両手はTシャツの裾からのぞかせて爪のように突き出し、空洞の袖は羽になる。 その爪で手すりのようなものをつかむ姿を自撮りし、キャプションをつけてSNSにアップロードするのだ。 @babelfish.asia A free, simple, and happy life. That’s what young Chinese adults want these days. But how does one get there? You do not, but you can protest by pretending to be a bird on social media. The burgeoning trend has youths tucking their bodies into an oversized
日本と韓国の若い男性たちの間で反フェミニズムが広がっていると、英誌「エコノミスト」が報じている。両国に共通しているのは、優秀な女性に対する反発、経済的見通しの暗さ、そしてネット上の煽りだという。 僕は「逆差別」の犠牲者 ソウル在住のシェフ、キム・ウソク(31)は、韓国社会における女性の地位に疑問を抱きながら育った。専業主婦の母親が気の毒でならず、自分はフェミニストなのだと思っていた。 だがこの数年でその考えは一変した。ネット上の一部の女性活動家たちが小さなペニスを嘲笑するなど、侮辱的な発言を目にしてショックを受けたのだ。 「男としての尊厳が攻撃されている気がしました」とキムは言う。2010年代以降、韓国社会は女性よりも男性を差別するようになったと彼は考えている。 キムには恋人がいるが、彼のような考えを持つ韓国人男性の多くは女性と付き合っていない。 先進国では男女間の意識の乖離が拡大しており
2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ(81)。長年異端とされる主張を繰り返してきた彼は、自らを「改革が必要な資本主義を支持する進歩主義者」と呼ぶ。 いまも世界で大きな発言力を持つ彼は、著書や講演会を通じ、40年間続く新自由主義による悪影響を批判し続けている。講演のためにマドリッドにやってきたスティグリッツから、スペイン紙「エル・パイス」が話を聞いた。 「トランプ現象」とはなんなのか ──2024年は世界各地で選挙がありますが、争点になっているのはどこも経済政策ではなく、スキャンダルや文化戦争です。 経済はそうしたものの背景にあります。新自由主義が40年間続き、多くの人々は大変な困難を強いられました。グローバリゼーションや技術の変化によって、脱工業化が進んだのが原因です。新自由主義において取り残された非常に多くの人々が守られず、絶望するようになりました。これは特に米
「準国民の解放」への怒り 1860年、当時オスマン帝国の統治下にあった大シリア(現在のシリアだけでなく、レバノンやヨルダン、パレスチナなどを含む地域)のレバノン山地で、イスラム教徒(ムスリム)とキリスト教徒の暴力的な衝突が発生した。 この暴動は、すぐに殺戮へと発展した。2ヵ月足らずの間に7000~1万1000人のキリスト教徒が殺され、数百の村や宗教施設が焼き払われた。欧州列強が介入しなければ、死者数はもっと増えていただろう。この虐殺は大シリアの他地域にも波及し、ダマスカスでも約5000人のキリスト教徒が殺害された。
一度不貞を働いた人間は、それを何度も繰り返すのだろうか。結婚生活が破綻した人々にインタビューをしてきた筆者は、自分の結婚を通して、その答えの片鱗を見る。 この記事は、愛をテーマにした米紙「ニューヨーク・タイムズ」の人気コラム「モダン・ラブ」の全訳です。読者が寄稿した物語を、毎週日曜日に独占翻訳でお届けしています。 たじろぐのは、結婚を疑っているから 海辺の古い街で、きみと結婚したいと彼は言った。 かつてコンキスタドール(アメリカ大陸を侵略した人々)に侵された地、フロリダ州セントオーガスティンの道を、私たちは自転車で一日中走っていた。スペイン風の建物はいま、崩れかけながらも美しいまま海沿いに建っている。 二人でお酒を飲んでいて、それが彼に勇気を与えた。 結婚したい。そう彼は言い、それから、どのように、いつ結婚するか、私たちは落ち着いて話しあった。一緒に生きるうえで確認しておくべき話題──お金
2023年10月以来、イスラエルとハマスによる戦争が続いているが、イスラエルはガザで新たな兵器を使用しているという。イスラエルの真の狙いはどこにあるのか、カタールメディア「アルジャジーラ」が分析した。 ガザに新兵器を投入するイスラエル イスラエル軍は2023年10月22日、ある映像を公開した。一部の部隊が、ハマスに対して、「アイアン・スティング」という新しい120mm精密誘導迫撃砲弾を配備したというものだ。 この砲弾は、同軍と非常に強い関係にある、イスラエルの軍事企業エルビット・システムズが製造したものである。 イスラエル軍が導入した、新しい120mm精密誘導迫撃砲弾「アイアン・スティング」 6月にネタニヤフ首相の戦時内閣の閣僚ポストを辞任した、元イスラエル国防相のベニー・ガンツは、2021年、この新兵器について次のように語っていた。「開けた場所でも、都市でも、目標を正確に攻撃するように設
Text by Grace Dent, Chitra Ramaswamy, Fay Maschler and Leonie Cooper 米「ニューヨーク・タイムズ」紙で、12年間レストラン評論家として活動したピート・ウェルズは7月16日付の紙面で、健康の悪化を理由に仕事を離れると公表した。それはおおむね、日常的に飲食店で暴飲暴食を繰り返した副作用だという。 健康診断を受けたあと、「私のコレストロール数値、血糖値、高血圧の数値が目を疑うほど悪かった」とウェルズは書いている。「前糖尿病、脂肪肝、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といった用語が飛び交った」。そして「病的な肥満になっていた。このままではいけないことはわかっていた」と続けた。 レストラン批評は「世界最高の仕事」ともてはやされがちだが、この仕事がもたらす健康リスクを当の批評家たちはどのように軽減させているのか。著名な女性のレ
12歳から女優としてのキャリアを積んでいるナタリー・ポートマンが、初めてのドラマシリーズに挑んだ。そこで彼女が演じるのは、1960年代のバルチモアで専業主婦から報道記者になったユダヤ人女性だ。イスラエル出身のポートマンが、自身の家族のルーツから女優としてのキャリアまでを語る。 感謝祭のブリスケ(肉料理)を前に、20年の結婚生活が終わる。マディ・シュワルツは、新しいキッチンを備えたバルチモアの家から出て行き、自由な女性になる。7話からなるドラマシリーズ『レディ・イン・ザ・レイク』で、ナタリー・ポートマン(43)演じるマディは、それまでの生活を投げ捨てると、子供時代に抱いていた調査報道記者になるという野望を解き放ち、地元紙「バルチモア・スター」に入り込むことに成功する。 30年にわたるポートマンのキャリアのなかで、これが事実上初のドラマ進出となる。12歳でデビューした『レオン』から、バレエ・ダ
米国ロサンゼルスにある高級スーパー「エレウォン」がカルト的な人気を得ている。一杯3000円のスムージーを買う客も列が絶えない。その大きな人気を得ている背景にはビジネス上の戦略があった。 噂は本当だった。絶大な人気を誇るロサンゼルスの超高級オーガニックスーパー「エレウォン」で買い物している客は皆モデルのようにおしゃれで美しい。 その美しい客たちはハイリー・ビーバーやケンダル・ジェンナーがデザインした20ドル(約3000円)のスムージー、エレウォンのロゴが付いたトートバッグを買うために次々とやってくる。まるで客はみな、芸能人やTikToker、ニポベイビー(親のコネクションでセレブの名声を得た人たち)のようだ。
銃を持った監視員もいなければ、塔も塀ない。代わりにあるのは、菜園と工房、鶏小屋。モアイ像で有名なチリ、イースター島で、12人の囚人たちが暮らす「世界の果ての刑務所」を訪れた。 島の人々は、そこを「大人のための幼稚園だ」と言う。あるいは「ホテル」、または「農場」。だが、「刑務所だ」と言う人はいない。 南太平洋に浮かぶ、チリ領イースター島。この、世界でもっとも孤立した有人島の一つで、一握りの犯罪者たちが刑に服している。見張り小屋もなければ、銃を携帯した看守もいない。さらには刑務所の内外を分ける明確な塀も見当たらない(その役割は太平洋が果たしている)。 いっぽう、そこにあるものといえば、民芸品を作る工房だ。受刑者たちはその工房で丸ノコやチェーンソー、ノミなどを使って木製のモアイ像を作る。ヤスリをかけ、ニスを塗ったら、店の棚にきれいに並べる。そこへ観光客が、土産物を物色しに訪れる。店員も受刑者で、
開幕から一週間足らずで、すでに数々のドラマを生んでいるパリ五輪。7月30日(現地時間)には、開催国フランス代表を相手に、バスケットボール男子日本代表が激戦を繰り広げた。 延長戦の末、日本が僅差で敗れたこの試合に熱狂したのは、スタジアムにいた観戦者や日本から見守ったファンだけではなく、現地メディアも同じだった。各紙がそのドラマチックすぎる展開を、日本代表への評価、特に「取り憑かれたような」河村勇輝への高い評価とともに伝えている。
北半球は夏本番、海や川や湖で人々が水遊びする光景を各地で目にすることだろう。そうした光景は現代ならインスタグラムなどでシェアされるが、長らくは絵画やフィルム写真で表現されてきた。それらの芸術作品に反映されたさまざまな「眼差し」を、美術史の専門家が読み解く。 昔の絵画または写真で、海や川や湖などに入っている人を捉えたものがあるとする。そこには何が見えるだろうか。 まず十中八九、誰かがそこで泳いだり、水浴びしたりしているだろう。しかしよくよく見てみるとこうしたイメージは、その社会の人体に対する見方、西洋や「新世界」に対する認識、政治的な優位性など多くを語っているかもしれない。 手始めに、裸体の問題がある。芸術家は人体をどれくらい、また何のために露出させたいかを決める必要があるからだ。 人前で半裸や全裸になるのは現代的な現象だとわれわれは考えがちだが、中世・近世の西ヨーロッパでは生活の一部だった
料理で世界的に名声を博し、かつ気候変動を意識したオリンピックの開催にも注力するパリは、最高のパフォーマンスを求める大勢の選手たちに何を食べさせるのか。 ケータリング業者が1日に4万食を準備するパリ五輪の選手村では、そうしたさまざまな思惑のバランスを取ることが難度の高い課題となっている。 そのメニューの考案にはミシュランシェフらが関わった。またパリ五輪の組織委員会は、野菜中心でしかも地元産の食べ物を提供して、今大会のカーボンフットプリントを最低限に抑えると強調してきた。 選手村の大食堂内やその周辺で提供されているものとしては、アーティチョークとトリュフのツイストクロワッサン、レンズ豆のカレー、牛肉抜きのブルゴーニュ風煮込みなどがある。 だが、もっと肉を欲しがる選手もいるのだ。 最も声高な不満は英国の選手団から… 選手村や競技会場の多くにケータリングする地元企業「ソデクソ・ライブ」は7月29日
米フロリダで、タクシーの車内でカラオケをしている動画がTikTokに投稿され話題になっていると、米メディア「ニューヨーク・ポスト」が報じている。 動画にはタクシーの中でマイクを持った乗客たちが楽しそうに歌を熱唱している様子が映っている。このタクシーでは、客がSpotifyのプレイリストから曲を選べるようにし、後部座席には歌詞を表示するタブレットを設置しているという。 タクシー運転手の女性は「客が私の車に乗ったとき、宗教や政治については意見が合わないけれど、音楽は人々を団結させるものであり、すべての人の魂に触れるのだと気づいた」と語っている。 このタクシーでは乗客のおよそ80%がカラオケに参加しているといい、運転手の女性は「喜びを広げていきたい」と話している。彼女は、バス停で見かけた子供や年配者には無料で乗車させるなど慈善活動も行っているそうだ。 動画を観た人たちからは「これは史上最高のUb
数多のコンテンツのなかから、いま見るべき映画・海外ドラマを紹介する連載「いまこの作品を観るべき理由」。今月のおすすめは、名門ピクサーの第28作にして同社史上最大のヒットとなっている『インサイド・ヘッド2』だ。 世界中で大ヒットしているピクサー・アニメーション・スタジオの最新作『インサイド・ヘッド2』がようやく日本で公開される。今回は、『アナと雪の女王2』を超えてアニメ史上歴代ナンバーワンのヒットとなった理由を分析したい。 アカデミー賞受賞作の続編 まずは、前作の『インサイド・ヘッド』から振り返ってみよう。この映画の主人公ライリーは11歳の女の子。都会に引っ越してきて、新しい生活に馴染めずにいる。同時に、彼女の頭のなかの指令部では、「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」という5つの感情が奮闘していた、というイマジネーション溢れる作品だ。エンタメとして機能しながらも、感情の理
かつて他社を寄せつけなかったテスラだが、いま同社の売り上げがEV市場全体の50%以下に落ち込んでいることが明らかになった。テスラ失速の原因を米紙「ニューヨーク・タイムズ」が分析する。 米国ではシェアが50%以下に 研究機関コックス・オートモティーヴによれば、4~6月までのテスラのEV売り上げはいまだ市場全体の49.7%を占めている。だが、前年の59.3%に比べると、大幅な減少だ。テスラはいま、ゼネラルモーターズ(GM)やフォード、ヒュンダイ、起亜などの競合他社にその地位を脅かされている。 コックスによると、テスラのシェアが3ヵ月間で50%以下まで下落したのは初めてだ。2012年にモデルSセダンを売り出し、EV市場の覇権を握ったテスラ。しかし今回の調査結果は、もはやテスラがその地位を失いつつあることを示している。 モデルS以前、米国内でのEV販売数はきわめて少なかった。だが米国全体で見るとE
幼少期に誘拐されたメキシコ系米国人のアントニオ・サラサール=ホブソン(69)はその後、小児性愛者の餌食となり、悪夢のような少年時代を送る。現在は著名な人権弁護士として活躍する彼が、60年以上前に我が身に起きたおぞましい経験と、逆境を克服して成功をつかむまでの軌跡を英紙「ガーディアン」に語った。 いまも消えない「恐怖の記憶」 アントニオ・サラサール=ホブソン(69)は、4歳で誘拐された日のことをいまでも克明に覚えている。 1960年のあの暑い日曜日の午後、彼は米アリゾナ州フェニックスの郊外にある自宅で、きょうだいたちと一緒に赤い土ぼこりの舞う裏庭に立っていた。 家の前の道路には、エンジンをかけたままの車が1台停まっていた。白人の男が窓から身を乗り出し、アイスクリームを食べにこないかと誘う。アントニオは、その男と助手席にいる女が怖かった。 きょうだいたちも身構えた。農場に働きに出ている両親から
見て見ぬふりをする大人たち 前編のコートニー・コズニックは、お金が必要だからという理由で結婚を選んだ。そして、それは夫からの「絶え間ない肉体的、精神的暴力にもかかわらず結婚生活を継続した」理由でもある。 「私は結婚から1年もしないうちに完全に打ちのめされてしまいました。まだ18歳にもなっていませんでした」と彼女は回想する。 「出口はありませんでした」 サラ・タスニームも、15歳の時に児童婚に陥り、抜け出すことができなくなった。1997年の夏、彼女はロサンゼルスで父親と過ごしていた。父親は離婚しており、タスニームは母親とデンバーで暮らしていたが、父親は、タスニームが過激派と呼ぶ「スーフィーカルト」に入信していた。そこでは、男性は若い女性と結婚することが推奨されていた。 タスニームに恋人ができたことを知ると、母親はタスニームを父親のもとに送ったのだ。父親は、婚外性交渉の罪について説教した。 そ
中国のパリ五輪競泳チーム、およびそのファンらが怒りを露わにしている。 理由は、中国チームに課された厳しいドーピング検査だ。 この処置に対し、男子200メートル平泳ぎの世界記録保持者である覃海洋(タン・カイヨウ)は、オリンピックのドーピング検査員は「中国チームを混乱させようとしている」「欧米人の陰謀に加担している」などと発言したと報じられている。 英紙「ガーディアン」によれば、中国競泳チームは、「パリに入ってから10日間で、選手ひとり当たり5~7回もの検査を受けさせられた」と、微博(中国で最も影響力のあるSNS)に書き込んだという。 さらに、中国の「飛び込み女王」こと高敏(ガオ・ミン)元選手が、いまのところ中国競泳選手たちの成績が冴えないのは、「1日7回もの執拗なドーピング検査を受けさせられているからだ」と投稿したことで、この厳戒処置に対する議論は熱を帯びている。
阿部一二三や角田夏実などの柔道選手がパリ五輪で金メダルを獲得し、世間を賑わせている。だが日本生まれのこの競技は現在、衰退の一途を辿りつつあるという。これに危機感を募らせている日本の「アニメ」を使った対策について、仏紙「ル・モンド」が報じた。 日本の柔道人口は半減した 日本における柔道の競技人口は減少の一途を辿っており、この懸念がメディアを賑わせている。1990年代には25万人いた競技人口が、2022年には12万4060人にまで減少していた。 その原因の一つに、日本の人口減少もあるだろう。だがそれよりも主に、柔道のイメージを損なうスキャンダルや、若者の興味がeスポーツやサッカー、スケートボードのような都会的なアクティビティに向いていることが理由にあげられる。 柔道は、1964年にオリンピック競技に加わった日本の代表的なスポーツだ。これに対する関心の低下は、日本マスターズ柔道協会(JMJA)に
AIの活用によって人間の能力は失われる ──AIが飛躍的に発展したことで、多くの決断がAIに委ねられるようになっています。そうすることで、私たちの脳はチャンピオンのものから遠ざかっているのでしょうか。 大多数の人にAIツールが及ぼすのは悪影響ばかりです。機械にある作業を委ねたら、私たちはそれをする能力を失います。ChatGPTを多用する学生は、記憶力が低下するという研究結果もすでにあります。だからこそ、AIツールの使用には注意が必要です。ある能力を使わなくなると、脳内でその能力は眠ってしまいます。 AIとChatGPTの普及により、これからさまざまなことの意義が失われるでしょう。機械が人間より1000倍優れたものを作れるなら、人間が何かを学んで生産する意味はなくなります。大ヒット曲が簡単に生成できるなら、ギターの練習をしても何の得にもなりません。これは費用と便益を比較する考え方です。 この
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年7月28日(日)の「CNN」に次の見出しがありました。 US to revamp military forces in Japan in ‘historic’ move as regional tensions mount
陸上競技用のトラックといえば「レンガ色」が定番だが、パリ五輪で使用されるトラックは、オリンピック史上初めてのラベンダー色である。 製造したのは、イタリアの「モンド」社。同社は、前回の東京オリンピックはもちろん、1976年のモントリオール夏季オリンピック以来、すべての夏季オリンピックでトラックを建設してきた老舗メーカーだ。 同社は、東京オリンピックでは「以前のバージョンと比較して1~2%の優位性をもたらした」と主張していたが、当時の最新のスパイク技術との相性や暑さもあり、期待されていたほど多数の世界記録は出なかった。 今回のバージョンは、ポリマー素材の新しい顆粒が使われた「東京オリンピックのバージョンをさらにアップグレードしたものだ」と、英紙「ガーディアン」に述べている。 「フランスのアール・ド・ヴィーヴルを体現している」
【今回のお悩み】 「他人を『羨ましい』と思う気持ちをどうやって抑えることができますか?」 嫉妬まではしなくても、日々のなかで誰かが贅沢な生活をしていたり、楽しそうだったりする様子をSNSなどで見て「いいなぁ」と思ってしまうことはあるでしょう。それほど致命的に害のある感情ではないようにみえますが、いつも誰かを羨ましがっていては自身の幸福につながりません。 アドラー心理学に詳しい岸見一郎先生が解説します。 他人を羨ましいと思う気持ちは、自然に起きる感情ではありません。自分よりも給料が高い人を見ても、SNSで旅先の写真を見てもいっこうに我関せずと、別に何とも思わない人はいます。 自分が持っていないものを持っている人、幸運に恵まれているように見える人がいても、まったく羨ましいとは思わず、妬んだりしません。そのような人は羨ましいという気持ちを抑えているのではなく、そもそもそんな気持ちがないのです。ア
日本でいまだFAXやフロッピーディスクなど旧来のテクノロジーが使われている「本当の理由」を米紙が探ってみた。すると、「安全第一」や「ものづくり」など日本独自の価値観が関係していることが見えてきた──。 フロッピーディスクに勝利宣言 河野太郎デジタル相は2022年、ある時代遅れのコンピュータハードウェアに宣戦布告し、注目を集めた。フロッピーディスクだ。 河野は、日本政府はいまだに約1900件もの行政手続きにフロッピーディスクやCD-ROMの使用を求めているとソーシャルメディアに投稿し、それを廃止すると誓った。 そして2024年7月初め、河野はロイター通信に対し、こう勝利宣言をした。 「6月28日、我々はフロッピーディスクとの闘いに勝利しました!」 そんな闘いが必要だったこと自体が驚きかもしれないが、フロッピーディスクがなかなか手放せないのは日本だけではない。ノルウェーの医師らは2015年時点
日本では悩みの種となっている空き家だが、価格が格安ということもあり、過去に「クーリエ・ジャポン」でも紹介したように、自国の住宅価格に手が届かない外国人を魅了し続けている。 こうした需要を見込んで、日本に留学経験のある北米出身の2人が英語の購入仲介サービスを立ち上げた。だが、その過程では「本当にもどかしかった」という経験もあったと米メディアに語っている。 インスタで空き家の写真を見続けて 東京の南東に位置する日本の海岸沿いの地域では、海の見える小さな家を3万7000ドル(約580万円)で買える。京都では、歴史ある寺院から徒歩圏内の家を8万ドル(約1250万円)で買える。北九州市の近くでは、森と広大な庭に囲まれた1868年に建てられた伝統的な家を5500ドル(約86万円)で買える。 これらの物件はすべて空き家だ。日本全国にはこうした物件が何百軒もあり、その大半は地方にある。「アキヤマート」と呼
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