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東浩紀「芸術の名のもとにハラスメント被害者の声を握りつぶせる時代ではない」 | AERA dot. (アエラドット)
東浩紀/批評家・作家。株式会社ゲンロン取締役この記事の写真をすべて見る 批評家の東浩紀さんの「AERA... 東浩紀/批評家・作家。株式会社ゲンロン取締役この記事の写真をすべて見る 批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 * * * 筆者が創業した会社「ゲンロン」ではアートスクールを運営している。昨年夏、その事業パートナーだった美術集団の内部でセクハラ事件が起きた。 弊社は被害者からの告発を受けてただちに調査、集団との契約を解除し、被害者および受講生のケアに取り組んだ。当然の対応だと考えたが、世間の反応は異なっていた。むしろ弊社が契約を打ち切ったことのほうを非難する声が現れたのである。 事件を軽視する動きも現れた。本年1月から4月にかけて京都市京セラ美術館で開かれた「平成美術」展では、当該集団の「資料」がセクハラへの言及なく展示された。ネットで批判が起きたが、主催者も監修者の椹木野衣・多摩美術大学教授も簡単な説明しか
2021/06/09 リンク