サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
forbesjapan.com
ウクライナ軍は8月6日、12個ほどの大隊で構成される大規模な兵力を投じてロシア西部クルスク州に侵攻し、またたく間に同州の1000平方kmほどの地域を占領した。これを受けてロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア軍に対して侵攻部隊を10月1日までに駆逐するよう指示したと報じられている。 ロシア軍はその期限までにウクライナ軍部隊を排除することができなかった。もっとも、それはロシア軍の努力が足りなかったわけではなかった。また、残虐さが足りなかったわけでもなかった。 ロシア海軍第155独立親衛海軍歩兵旅団を主力とするとみられるロシア軍部隊が最近、ウクライナ軍が支配する突出部の西端に対して行った反撃はたいした成果を収められなかったものの、レオニドボ村の外側でウクライナ側が占拠している元ロシア側防御拠点の近くで、ウクライナ軍のドローン(無人機)チームを制圧することはできた。 一帯にはウクライナ陸
小型のドローン(無人機)は戦闘に新たなレベルの精密さをもたらした。ほかの兵器と異なり、ドローンでは攻撃前に目標をクローズアップして見ることができるため、操縦士はそれが正当な目標かどうか確認する機会をもてる。米軍がアフガニスタンで、交戦規則によってロケット砲や大砲が使えないような状況でもスイッチブレード300自爆ドローンなら投入できたのも、最後の瞬間に攻撃を「ウェイブ・オフ(中止)」できるからだった。 ドローンは本来、もっぱら軍事目標のみが攻撃されて民間人の犠牲を完全に回避できる「区別された交戦(discriminate warfare)」という新時代を可能にするはずだ。だが、ウクライナ南部ヘルソン市では、ロシア軍がドローンを使って故意に民間人を攻撃し、その動画を誇らしげにソーシャルメディアに投稿している。バス停で待っている人や通勤・帰宅途中の人、さらには公園で遊んでいる子どもまでもが攻撃さ
不運なロシア兵が先週、ウクライナ軍の新型ドローン(無人機)の実験台にされた。 ウクライナ南部ザポリージャ州で戦線を維持するウクライナ軍第118独立機械化旅団のドローン操縦士は、回転翼が4つの「クワッドコプター」型ドローンで前線をパトロールしていたとき、不整地を独りで歩くロシア兵を発見した。 別のドローンが上空から監視するなか、1kg前後とみられる爆弾を積んだこのFPV(一人称視点)ドローンは、ロシア兵の頭上に素早く飛来し、急降下した。直撃を受けた兵士は死亡したようだ。ウクライナの著名な軍事ブロガー、「ホボリャチ・スナイペル」は「機動性が印象的だ」とコメントしている。 What is claimed to be a "test" of a guided FPV drone used on a single Russian serviceman, demonstrating impressiv
ウクライナでの戦争が始まって3度目の冬を迎えようとしている今、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は多くの面で動きが取れない状況にあることに気づいている。ウクライナに全面侵攻して2年半の間、プーチンはロシア経済の崩壊を回避するために莫大なエネルギー資源を利用した。だが今、エネルギー企業の一部のトップらがプーチン政権から距離を置くことを決め、石油と天然ガスがもたらす恩恵だけではロシア経済を浮揚させることはできないかもしれない。 非常に複雑なロシアの政治の世界でプーチンが長く権力を維持している秘密の1つは、オリガルヒ(新興財閥)と呼ばれるひと握りの富豪たちとの強力なつながりだ。これらの富豪にはボリス・エリツィン前大統領の盟友もいれば、2000年にエリツィンの後を継いだプーチンとともに頭角を現した者もいる。 第一世代のオリガルヒたちはコネを利用して1990年代にエネルギー産業などの旧ソ連時代の国
コマーシャル・ギャラリー(企画画廊)で行われる展覧会で、チケットが売り切れたり、行列ができたりすることはほとんどない。それが、世界で最も売れているアーティスト、草間彌生の展覧会ではない限り──。 国際保険会社Hiscox(ヒスコックス)は4月に発表したコンテンポラリー・アート市場に関するレポートで、草間をそのように紹介している。 ロンドンのビクトリア・ミロ・ギャラリーでは9月25日から、14回目の開催となる草間の個展、「Every Day I Pray For Love(毎日愛について祈っている)」が行われている(会期は11月2日まで)。 草間彌生の「mirrored room」2024年9月撮影(Dan Kitwood/Getty Images) 草間の有名な「mirrored room(ミラールーム、鏡の間)」に一度でも入ったことがある人なら、一体何がそれほど騒がれるのか、きっとわかっ
ウクライナ東部にいるウクライナ軍部隊は5日、思いがけない贈り物を授かった。ドネツク州の要塞都市チャシウヤール方面で、ロシア空軍の最新鋭ステルス無人攻撃機S70オホートニクが空から降ってきたのだ。 翼幅約20mでジェットエンジンを搭載する無人機(ドローン)であるオホートニクは、ロシア軍にまだほんの一握りの数しか存在しない希少な装備だ。残骸ではあるものの、そのうちの1機がウクライナとその支援国側の手に渡った。 ロシア空軍の非公式「テレグラム」チャンネルであるファイターボンバー(Fighterbomber)は、鹵獲されたオホートニクは「ネジ1本まで分解され、凝った内部構造を徹底的に調べられるだろう」と嘆いている。
スマートフォンが、気づかないうちにデータや位置情報を共有しているのではないかと心配しているなら、先に発表された新しいレポートは不安を煽る内容になっている。 「グーグルの監視を拒否することはできない」とCybernewsの調査チームは警告する。彼らは、新しいスマートフォンからグーグルのサーバーに継続的に送信される秘密のデータストリームを捕捉した。さらに懸念されるのは、「このスマートフォンは定期的に新しいコードをダウンロードして実行しようとしており、セキュリティリスクが生じる可能性がある」という彼らの主張だ。 Cybernewsのチームは、「新しいGoogleアカウントとデフォルト設定の真新しいPixel 9 Pro XL」を用意し、中間者攻撃によるデータ傍受を可能にするためにルート化(特殊なやり方での管理権限取得)した。チームは「送受信トラフィックを中間で取り込み、カスタムセキュリティ証明書
エルサレム近郊の洞窟で発掘調査中に出土していた大昔の謎の種子が、発芽して木に成長した。正体は、聖書に記されている薬用樹脂を分泌する絶滅した樹木の可能性があるという。イスラエルなどの国際的な研究チームがこのほど、科学誌「コミュニケーションズ・バイオロジー」に研究成果を発表した。 この種子は1980年代後半にユダヤ砂漠の洞窟で発見され、放射性炭素年代測定からおよそ1000年前のものと推定されている。現在のイスラエル、パレスチナ、ヨルダンを含む南レバントにかつて自生していた樹木のものとみられ、一帯で見つかったのは初めてだ。 2センチほどのこの種子は検査でまだ生育可能と判明したため、研究チームは植えて注意深く世話をしてきた。発芽には5週間ほどかかった。14年後の現在、木は成熟期に達している。研究チームは、香料などに用いる樹脂バルサムをイスラエル王国のソロモン王への贈り物としてアラビアから持ち込んだ
10月は本格的な星空観察が楽しめる季節。先月末から夜明け前の東の空に見えていた「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」は、今月中旬にこんどは日没後の西の空に姿を現し、肉眼で観察できる可能性がある。もちろん、双眼鏡はあるに越したことはない。 10月の天文ショーは、南半球のごく一部でしか見ることができない金環日食で幕を開け、今年最大の「スーパームーン」が昇り、ハレー彗星の置き土産であるオリオン座流星群がフィナーレを飾る。 2024年10月の夜空の見どころを紹介しよう。 紫金山・アトラス彗星の再来アリゾナ州トゥーソン郊外にある米国立科学財団(NSF)キットピーク国立天文台で2024年9月28日に撮影された、夜明けの空に尾を引く紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)。手前に見えるのはマクマスピアス太陽望遠鏡(KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/R. Sparks via Wiki
1997年からTBSテレビのアナウンサーとして、第一線で活躍し続ける安住紳一郎。2023年7月に役員待遇に昇任した安住は、現在も平日の生放送帯番組『THE TIME,』のほか、『情報7daysニュースキャスター』や『日曜天国』(TBSラジオ)にもレギュラー出演し、局を支える存在だ。 そんな安住はどのように自身のキャリアと向き合ってきたのか。また結婚後の生活の変化や目標は? 元TBSアナウンサーで、2021年からはドイツに移住して画家として活躍する伊東楓が、「今だから聞けること」を聞いた。
NASA火星探査車パーシビアランスが2024年9月13日に撮影した、黒と白の縞模様の岩石「フレイヤ・キャッスル」の画像(NASA/JPL-Caltech/ASU) 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車パーシビアランスが、9月13日に驚くべき岩石を発見して以来、火星ファンはその話題で持ちきりになっている。探査車から地球に送信されてきた未処理画像には、砂塵に覆われた地面の上にある、黒と白の縞模様の岩石が写っている。この「シマウマ石」のような外見の火星の岩石は、これまで他に知られていない。研究者はこの奇妙な岩石に関して、考えられる説明をいくつか挙げている。 パーシビアランスは現在、ジェゼロクレーターの縁を登っている。ここは古代の湖や河川がかつて存在していた領域だ。今回見つかったのは、幅が20cmほどの岩石だ。探査車の運用チームは当初、岩石を遠くから発見した後、探査車にコマンドを送信して、より接近
世界的ギターブランドのフェンダーは、なぜ成長を続けられるのか。会社のみならず、業界そのものを発展させるために編み出した戦略、その背景にあるスティーブ・ジョブズから学んだ経営思想とは。 世界有数のエレキギターブランド、フェンダー。その代名詞でもある「ストラトキャスター」シリーズは2024年、70周年を迎えた。同社を率いるのは、ナイキでCMO、ディズニー・コンシューマー・プロダクツで会長を務めた経験をもつアンディー・ムーニーだ。15年にCEOに就任して以後、従来のエレキギターやアンプにとどまらず、アコースティックギターやエフェクター、デジタルアプリなど、新展開を加速させている。老舗ギターブランドをどう成長させているのか。戦略を聞いた。 フェンダーの代表格である「ストラトキャスター」は1954年に誕生。ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックなど世界のそうそうたる一流ギタリスト
イーロン・マスクが率いるX(旧ツイッター)の価値は、マスクがこのプラットフォームを買収するために支払った440億ドル(約6兆3000億円)のわずか5分の1強にまで下がったことが資産運用大手フィデリティによる最新の試算で明らかになった。 フィデリティは現在のXの企業価値を94億ドル(約1兆3529億円)と見積もっており、同社が保有するXの持ち分の価値を約419万ドル(約6億円)と試算している。同社が保有するX株の価値は、マスクが2022年10月にXを買収する以前は1960万ドル(約28億円)だったが、今年8月末の時点でそこから約79%の価値が失われたとフィデリティは試算している。 同社は、今年に入り複数回にわたりXの持ち分の評価を引き下げており、1月と2月にそれぞれ10.2%と5.7%の引き下げを行った。ただし、昨年12月には11%の引き上げを行っていた。 Xは、フォーブスからのコメント要請
デジタル時代のクリエイターを自称するジェイソン・アレン(41)は、人工知能(AI)ツールのミッドジャーニーを駆使して作成したイラスト作品で知られている。彼は今、米国著作権局が下した、彼の作品の著作権を認めないという決定に異議を唱えている。 今から2年前、ボードゲームのデザイナーであるアレンは、SNSのフィードに流れてきた生成AIを用いたシュールな風景画像に興味を持ち、テキストから画像を生成するAIツールのミッドジャーニーを自身で試してみることにした。彼が100時間以上を費やして作成した、ビクトリア朝風のドレスを着た女性たちが宇宙ヘルメットかぶったイラストは、コロラド州のアートコンテスト、Colorado State Fairのデジタル加工写真部門で1位を受賞した。 しかし、アレンがこの『宇宙オペラ劇場(Théâtre D’opéra Spatial)』と題したイラストの著作権を申請したとこ
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)のレポートによると、2023年の電力部門における再生可能エネルギーの新設拡大規模は473ギガワットに及び、そのうちの5分の4は化石燃料を用いた発電よりも安価な電力を生産していた。 IRENAは、再生可能エネルギーの発電コストが、大半の化石燃料の発電所を下回っていると述べている。陸上風力発電の世界平均コストは1キロワット時あたり3.3セントにまで低下し、前年から3%低下した。また、ユーティリティ規模の太陽光発電のコストは、1キロワット時あたり4.4セントで、前年から12%低下した。 一方、IRENAの報告によると、2023年の化石燃料を用いた発電のコストは、1キロワット時あたり10セントに上昇したという。 IRENAの事務局長を務めるフランチェスコ・ラ・カメラは、技術コストの継続的な低下によって、世界が化石燃料からの転換を進めていると述べている。 「再
「寝ている間に稼ぐこと」を夢見たことがあるだろうか。それはあなただけではない。努力を継続することなく収入を得る、という不労所得の考え方には、話がうますぎると思う人もいるかもしれない。しかし、適切な戦略さえあれば、多額の費用を投じることなく不労所得の流れを生み出すことはできる。 それでは、初期費用をほとんどかけずに不労所得を得る方法を探っていこう。 1. デジタル商品を制作して販売する 不労所得の流れを生み出す最も簡単な方法の一つは、デジタル商品を制作して販売することだ。電子書籍、テンプレート、印刷物、オンラインコースなどのデジタル商品は、あなたの専門知識や創造性を、繰り返し販売できる形にパッケージ化する機会を与えてくれる。 なぜうまくいくのか:いったん商品が完成すれば、追加の労力をほとんどかけることなく、永続的に販売できる。在庫、出荷、製造コストについて心配する必要はない。 始め方: ・知
ウクライナ軍は9月初め、新しい種類のドローン(無人機)を使い始めた。敵の塹壕などの上をゆっくりと飛行し、最高3000度に達する溶岩のような金属焼夷剤テルミットを散布する通称「ドラゴンドローン」だ。 その後、ロシア軍も同様のドローンを用いるようになり、このほどウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルへの最後の押し込みにも投入した。 ロシア軍のドローン部隊「ボストーク」は26日未明ごろ、廃墟と化しているブフレダル郊外の樹林帯をドラゴンドローンが燃やす映像をソーシャルメディアに投稿した。おそらくこの樹林帯には、ブフレダルの守備隊であるウクライナ陸軍第72独立機械化旅団が塹壕を掘っていたのだろう。
防衛省は23日、ロシア軍のIL38哨戒機が、同日午後1時過ぎから4時前にかけ、3度にわたって北海道礼文島北方の領海上空を侵犯したと発表した。それぞれ、約30秒から1分間にわたり、領空侵犯したという。空自はF15とF35 の両戦闘機を緊急発進(スクランブル)させ、無線による警告を行った。ロシア機が従わないため、3回目の領空侵犯の際、ミサイル攻撃を避ける際に使う強い光と熱を出す「フレア」を初めて使用した。木原稔防衛相は24日の会見で、ロシア軍機の動きを「挑発的な行動と考えてもおかしくないと判断している」と語った。 ロシア軍哨戒機は何をしていたのか。領空侵犯した海域は、北海道とサハリンの間にある宗谷海峡の西側にあたる。ロシア軍哨戒機は同一海域を4往復余にわたり、南北に飛行していた。自衛隊統合幕僚監部によれば、22日から23日にかけ、中国海軍艦艇5隻とロシア海軍艦艇4隻が宗谷海峡を東進、さらにロシ
1938年より前の時代に、動物学者に「科学界で知られている最古の魚の名は?」と尋ねたなら、おそらくは「シーラカンス」という答えが返ってきただろう。その奇妙な名前自体が、非常に古びた響きを持っている。シーラカンスが生物進化史のなかで初めて地球に現れたのは4億年ほど前、デボン紀と呼ばれる時代のことだった。 だが、1938年以前の動物学者からは、「この古代魚は今でも海に棲んでいる」という言葉は聞けなかったはずだ。実際、そんなことを言う者がいたら、当時の学者たちはおそらくせせら笑ったことだろう。生きた個体が1938年に再発見されるまで、シーラカンスは中生代白亜紀末、約6500万~7000万年ごろに絶滅したというのが定説だった。 シーラカンスは、「ラザルス分類群(Lazarus taxon)」の一例だ。これは、ある時点で化石の記録から消えて絶滅したように見えるものの、数百万年後に同じ形態で再び発見さ
成功は偶然もたらされるものではない。日々の小さな行動の積み重ねが成功につながる。極めて成功している人たちはこのことを知っており、意図を持って日々を過ごしている。毎日の行いが、数週間、数カ月、そしてキャリア全体を左右する。小さなことから始めて目的を達成できるのだ。 成功している人は秘密の方程式を持っているわけではない。鍵はシンプルなことにある。ここでは、成功している人の取り組みを紹介しよう。 成功のための過ごし方・意図を持って1日をスタートする 成功している人は、ベッドからのそのそ這い出て1日を成り行き任せにすることはない。朝目覚めた瞬間から、その日の調子を整える。『The 4-Hour Workweek(邦題:「週4時間」だけ働く。)』を書いたティモシー・フェリスは毎朝、ベッドを整えたり瞑想したりと、手っ取り早く達成できることから始める。そうすることで、コントロールして達成するという感覚を
生成AI(人工知能)が生み出したアートは「真の芸術」足り得るのか──この命題をめぐる議論が沸騰している。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督は、否の立場だ。生成AIには「そこそこ魅力的なスクリーンセーバー」以上のものは創れないと考えている。 この技術には将来性がないとして否定しているクリエイターは、デル・トロだけではない。 デル・トロは生成AIについて何を語ったのか 映画『パシフィック・リム』や『パンズ・ラビリンス』、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』で知られるデル・トロは、英国映画協会(BFI)がロンドンで主催したトークショーの中で、生成AI技術の影響について公然と批判。「AIは、そこそこ魅力的なスクリーンセーバーを作成できることを実証した。本質的にはそれだけだ」と語った。 「芸術の価値とは、制作にかけた費用の高さや手間の少なさで決まるもの
ファーウェイの第2世代のスマートウォッチ「WATCH D2」は、血圧測定において、間違いなく競合製品を大きくリードしている。 このデバイスの最大の特徴は、「24時間血圧自由行動下血圧(ABPM)」という高度な血圧測定をスマートウォッチで可能にした点だ。これにより、わざわざ血圧測定のための時間をとらなくても、例えば歩きながら血圧を測定することができる。 ファーウェイは、WATCH D2でこの機能を実現するために前世代のモデルのWATCH Dで採用した血圧測定の方法と、サムスンの「Galaxy Watch 7」のような競合製品の測定方法を組み合わせている。 2022年に初登場したファーウェイのWATCH Dが際立っていたのは(そして今もそうだが)、ミニポンプやエアバッグ、圧力センサーを使用した膨張式のカフをバンドの部分に搭載していた点だ。これにより、従来の血圧計を統合したようなデバイスとなって
コンクリートに炭素の微粒子を混ぜることで電気を蓄えられるようになる「蓄電コンクリート」というものがある。アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)で発明され、日本の會澤高圧コンクリートと共同で研究開発が進められているものだが、両社は蓄電コンクリートの社会実装のためのコンソーシアム「ec3 Hub」を設立。このほどプロジェクト開始の式典がMITミュージアムにて開かれた。 蓄電コンクリートは、電子伝導性炭素セメント材料(ec3)の通称。はMIT土木環境工学部のフランツ・ヨーゼフ・ウルム教授、アドミール・マシック准教授らが開発したもので、炭素の微粒子(カーボンブラック)を添加したコンクリートを巨大なスーパーキャパシター(電気二重層コンデンサー)にするという技術だ。化学反応によって充放電を行うリチウムイオン電池などと違い、スーパーキャパシターは電気を静電気としてそのまま蓄えるので、充放電サイクル
米司法省は9月24日、金融サービス大手のVisa(ビザ)が、米国内のデビットカード決済市場の競争を阻害したとして、同社を反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いでニューヨークの連邦地裁に提訴した。ビザは、米国内のデビットカード取引の約60%を占めていると推定されている。 メリック・ガーランド司法長官は24日の声明で、ビザが優位な立場を利用して「競争市場の水準を大幅に上回る高額な手数料を違法に取り立てている」と主張した。司法長官はまた、「ビザの加盟店や銀行は、そのコストを価格の引き上げや品質やサービスの低下という形で消費者に転嫁している。その結果、同社の違法行為は一つの商品だけでなく、ほぼすべての商品の価格に影響を与えている」と指摘した。 ビザの株価は24日の市場で約5%下落し、約250億ドル(約3兆6000億円)の時価総額を失った。同社はフォーブスのコメント要請に即座に応じなかったが、2021
本当にすばらしい国の条件とは、何だろうか。経済の急成長、生活水準の高さ、あるいは冒険心や創造性を刺激することだろうか? U.S. News & World Report誌が先ごろ公表した最新のレポートによると、89カ国を対象にした調査の結果、総合ランキングで「最高の国」となったのは、生活の質で最も高い評価を得たスイスだった。3年連続、7回目のトップとなる。 ペンシルベニア大学ウォートン校などの協力を得て2016年から発表されているこのランキングは、主に世界中のおよそ1万7000人が「生活の質」のほか「ビジネス環境」や「文化的影響力」など10のカテゴリーに属する合計73の項目について、各国を「どのように見ているか」を数値で評価したものだ。 89カ国を選出するために使用したベンチマークは、複数の調査結果から得たハードデータに基づいている。 つまりこのランキングの特徴は、独特の調査方法を取り入れ
テクノロジー業界は依然としてチャンスに満ちた分野であり、米国労働統計局は、コンピューターおよび情報技術関連の職業に対して、平均を上回る成長を予測している。2033年までにはこの分野で年間35万6700人の新規雇用が見込まれるという。 こうしたテック人材への旺盛な需要は、企業間の競争を激化させ、給与の上昇と革新的な報酬戦略につながっている。 特にスタートアップ企業においては、株式報酬やストックオプションが給与パッケージに含まれることが多い。こうした報酬は、企業が成功した場合には非常に有利になり、従業員の報酬総額が大幅に増える可能性がある。 大規模な上場テック企業では、一般的に株式報酬が付与され、多くの場合、譲渡制限付株式ユニット(RSU)という形式をとる。これは、優秀な人材を引きつけ、維持すると同時に、従業員の利益と企業の業績を一致させる役割を果たす。テック業界、特に上級職の多くにとって、株
現在、南半球では、太陽の陰から姿を現したばかりの彗星をアマチュア天文家たちが見守っている。観測の順番はまもなく北半球に回ってくるが、星空観察アプリのStar Walkが指摘するように、「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」はこの100年間に北半球で観測された彗星の中でも最大級に明るい彗星になるのだろうか。天文情報サイトのSky&Telescopeなどは、10月に入れば日中にも見えるようになる可能性があるとしているが、期待してもよいのだろうか。 まだ確実なことは言えないが、今週後半に北半球からの観測が開始されれば、さらに多くの手がかりが得られるだろう。 どこまで明るくなるのか 誇大にも思える前評判は、実態に基づいたものだ。宇宙天気情報サイトSpaceweather.comは、オーストラリアの天体写真家マイケル・マティアッツォの言葉を引用し、紫金山・アトラス彗星が急速に明るさを増してい
ウクライナ陸軍第72独立機械化旅団はロシアによる戦争拡大から11〜12カ月目の2023年1〜2月に、東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルの郊外で2倍の兵力を誇るロシア軍部隊を撃破した。 それ以来、第72機械化旅団はブフレダルを堅持し、ウクライナのおよそ1000kmにおよぶ戦線の重要正面のひとつを守ってきた。ブフレダル周辺は、東西に伸びる南部戦線が北に折れ、東部戦線につながっていくちょうど角あたりに位置する。東部戦線はずっと北まで伸び、先端近くにはウクライナ軍が先月、ロシア西部クルスク州につくり出した1000平方kmほどの突出部がある。 とはいえ、2年近くもブフレダルを守備してきた2000人規模の第72機械化旅団が疲弊してしているのは間違いない。一方、ロシア軍は攻撃を続けている。ブフレダルから第72機械化旅団を押し出すのに何度も失敗してきたロシア海軍第40独立親衛海軍歩兵旅団をはじめとするロシ
まもなく地球に「第2の月」ができそうだ。2024年9月29日から約2カ月間、地球近傍小惑星(NEA)「2024 PT5」が地球の重力に引き寄せられて、一時的に地球の衛星となるという。その後はまた地球周回軌道から離れ、太陽を周回する元の軌道に戻るとみられている。 新たに出現するこの「小さな月」について知っておくべきことをまとめた。 「ミニムーン」2024 PT5とは? 2024 PT5は、地球に接近する軌道を持つ小惑星(地球近傍小惑星)だ。直径は11mで、キリン2頭ぶんほど。地球とよく似た公転軌道の小惑星グループ「アルジュナ群」に分類されている。米国天文学会(AAS)の学術誌Research Notes of the AASに今月掲載された研究論文で、初めてその存在が明らかになった。 遅い相対速度で地球に接近して9月29日に地球周回軌道に入り、11月25日に離脱する。太陽周回軌道に戻った後も
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) | 2014年6月25日に新創刊した、世界最大のビ...』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く