嗅ぐに相応しい季節の到来。 - 私、本当は森の水辺の生き物

この時期の花は、香りがとても強いです。 見るだけでなく嗅ぐに相応しい季節というのはそう多くはありません。 シャンと澄みきった空気の中で嗅ぐ、花々の香りは格別です。 森の虫や動物たちは当然のように 毎年この時期には体内に香りを取り込むであろう事を思うと、 そこには何か合理性があるのではないかと想像が膨らみます。 花をつける木に取っては受粉の為という明確な目的があるのでしょうけれど、 各々の合理性が重なり合うのこの世界。 寒いこの時期に嗅いでいた香りが、季節の流れの中で何か意味をなすのではないだろうか？ 夏に開放性を発揮するそのきっかけの一つになったりするのではなかろうか？ そんな事を思うと、尚更にありがたく感じるのがこの時期の花々です。 先日、数々の香りに充ちている山を歩いて来ました。 春の始まりは白い花からだ、と昔誰かに教わった事を思い出しましたが、 開花していたのは白だけではなく、 上の