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修羅の棲む家 - 閑人手帖
西舘好子(はまの出版、1998年) 評価:☆☆☆☆☆ - 井上ひさし前夫人がひさしとの結婚から離婚に至る過程を... 西舘好子(はまの出版、1998年) 評価:☆☆☆☆☆ - 井上ひさし前夫人がひさしとの結婚から離婚に至る過程を書く私小説。登場人物は本人も含め全て実名で、ひさしの妻の視点から語られているが、三人称体が選択されている。 有名作家の暗い実像の暴露ものとしてはもちろん大いに楽しめるのだが、一編の私小説としても第一級の作品だと思う。離婚後12年後に書かれたこの「小説」の文体は、作家である夫の暴力と暴言および妻の不倫が原因での離婚というどろどろした主題にもかかわらず、からっとしていて明るく軽い。ひさしの天才の背景にある屈折の深さと暴力の陰惨さ、暴言の陰険さに対する恨み節はないではないが、そうした暗さの後ろ側にある井上ひさしの才能の大きさへの畏敬、二人で共有した時間の充実、天才の仕事を一番身近で見守ってきたしびれるような幸福感もしっかりと描かれている。安易で醜い自己肯定、一方的な道徳的断罪に走ることは