自由の代価、漂白される社会、マッチングアプリ～保守すべき自由とはなんだったのか～ - メロンダウト

排除アートに類するものはもう何年も前から問題になっていた。開沼博さんが『漂白される社会』を書いたのは２０１３年。もう何年も前に読んだっきりなので細部までは覚えていないが、著書の中では売春島、ネットカフェ難民、貧困ビジネスなどについて書かれていた。この社会が「漂白」され周縁に押しやられた人々が持つリアリティーに光をあてた本だった。排除アートも同様の構造を持っている。喫煙なども近年になり社会から漂白されたものの代表と言えるであろう。開沼さんだけでなく最近だと朝井リョウさんの『正欲』も同様の問題意識を持つ作品だと言える。 オウム真理教の地下鉄サリン事件を原因として街中からゴミ箱が撤去され、公園で飲酒するような中年の日常も風景としてはなくなり、道路で遊ぶ子供もいなくなり、街はとても綺麗になった。一方で「アーキテクチャーとしての街」はどんどん不自由なものになってきた。一見すると清潔に見えても場所ごと

[skgctom]

だって自分が「漂白する側」でいられるのが確かなら皆そっちへ行きたがるじゃないの。傲慢な婚活アプリ女に憤る人だって、公立動物園で山猿ガキにいじめられない為に私立へ行くのは当然と平気で言う、それが世の中。

[p_shirokuma]

言いたいことがわかる気がすると同時に、散らかっていると感じる。これを自分ならどうまとめるだろうか……

[neet_modi_ki]

“マッチングアプリはポリコレという合理性によって恋愛を社会から漂白した結果生み出された地獄なのだ”まさに。「正しい社会」がマッチングアプリのようなこの世の地獄を生み出していることを正視すべきだろう。

[goadbin]

社会の漂白化という言葉はだいぶ前に聞いたな。

[fantoms]

全然理解できない。そもそも自由なんて存在しない。名誉毀損やプライバシーを侵害する自由はないし、公共の福祉が優先される。金融でも自由化した結果、通貨危機や金融危機が起きた。自由がいいものだと考えすぎだ。

[mozukuyummy]

ここ書かれたことはシロクマ氏自身の自己矛盾を代理して体現している。所与の資本主義下のアイデンティティ政治の下では、「何者かになる」ことこそが、「合理化された」社会の一員としての振舞いに他ならない

[maketexlsr]

結構同意

[rasterson]

白河の清きに魚の住みかねて元の濁りの田沼恋しき。このまま行くところまで行ってしまうんでしょうかね？話の趣旨にはうなずくが、田沼には戻りたくないよね。私の生きた時代がゴルディロックスだったようで、感謝。

[xorzx]

マッチングアプリはまさに恋愛の漂白だよね。でも他に手段が無い。情けないことに。

[gabill]

宗教なら「そこにいても良い人間」の線引きはブレにくいんだろうけど、なんとなく空気で決まってると「そこにいても良い人間」の円はどんどん小さくなり、皆が円の内側に集まり、円もより小さくなるループ。

[lcwin]

人間関係ですら市場の商品になったという話はまさに2000年代半ばにはされていたからこそ、はてな非モテ論壇があったと思っている。私達は人間であり商品であるが、安心を求めてしまう人間ということは心に留めたい。