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マツダ、販売低迷でも「値引き」に走らない事情
11月1日、マツダは2020年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上高見通しは前期比2%減の3兆5000億円と... 11月1日、マツダは2020年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上高見通しは前期比2%減の3兆5000億円と、従来予想の3兆7000億円から2000億円引き下げた。主力市場の北米や中国で販売が低迷していることを受け、世界販売台数も従来予想の161.8万台から6.8万台引き下げ155万台(前期比1%減)とした。 営業利益の予想は前期比27%減の600億円と、当初予想の1100億円から500億円引き下げ、増益予想から一転して減益見通しに。業績予想通りなら、2期連続の営業減益となる。 大幅下方修正の要因は販売低迷にあらず ただ、販売低迷が今回の営業利益の下方修正につながったわけではない。インセンティブ(販売奨励金)を抑制し、台当たり収益を高めたことで、販売台数の減少によるマイナス影響を相殺。下方修正の主要因は為替レートが想定よりも円高で進行し、日本からの輸出採算が悪化していることにある。マツ