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岸田首相が派閥解散で描く「楽観シナリオ」の中身
自民党派閥の裏金問題は、安倍派の国会議員3人と安倍派などの会計責任者らが立件され、刑事事件としては... 自民党派閥の裏金問題は、安倍派の国会議員3人と安倍派などの会計責任者らが立件され、刑事事件としてはひと区切りがついた。安倍派の「5人衆」と呼ばれた幹部たちは不起訴処分となったが、検察審査会での審査が始まりそうだ。 岸田文雄首相は自らが率いてきた派閥、宏池会(岸田派)の解散を打ち出し、政治刷新に向けた指導力を示そうと躍起だ。裏金問題を派閥問題にすり替えようという作戦だ。 しかし、今回の事件の本質は派閥の存在にあるのではなく、安倍派などが政治資金パーティーで集めた資金を裏金として私物化したことだ。自民党の派閥をめぐる騒動はまさに茶番である。1月26日からの通常国会で、野党側は裏金問題の真相解明などを強く求める構えだ。 岸田首相が正面から答弁できなければ、新年度予算案の審議は混乱必至。求心力を欠く岸田首相が退陣に追い込まれる流れは加速する可能性があり、政局は緊迫した状況が続く。 岸田派の元会計責