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大谷翔平
sakamotoakirax.hatenablog.com
『この世界の片隅に』は、話題になった時に一度買い、古本屋に売った。 今回映画になって、映画は見ずにもう一度マンガを買った。 読んでみて、新たに気づいたことがある。 すずの婚家は、戦時中の一般的な家庭の姿ではない。 私もそうだが、すずのようにぼんやりしている人間にとって、太平洋戦争の時期はもっとも生きにくい時代である。 それだけ殺伐とした時で、ぼんやりしたり失敗したりすれば普通に罵声が飛んだりする時期である。 それなのに婚家の北條家はすずを包容している。 戦争をテーマとした作品で、世間一般と同じ家庭が登場する必要はないが、北條家の延長線上に世間があり、世間がすずを包容することで作品が成立している。これなら戦争に反対して世間に白眼視された『はだしのゲン』のゲンの父親の方が、作品として説得力がある。 「すずは普通じゃ」と、すずに未練を持つ、幼なじみの水原哲はいい、海軍で自分が普通に扱われていない
イスラム国は、アメリカやロシアの攻撃により、少しずつその領域を小さくしている。 一時期、イスラム国は今年中に殲滅できるという予測もあった。もしそうなれば、テロの脅威も薄らぎ、この記事も見向きもされなくなるのではないかと恐れながら書いている。 バングラデシュの人質殺害事件を受けて - 山猫日記 で、イスラム国のことを「悪の思想」と言っていた。 「悪の思想」をより厳密に定義してほしいとは思うが、直感として正しいとは思っている。 山猫日記では、「温情主義や迷いがあってはならない」と述べており、私とは考えが違うのかと思った。しかし詳細に見ると、「戦争が唯一の解決策ではない」と言っているあたり、それほど違いはないのかもしれないとも考えた。おそらく現時点で言える限界を考えての、三浦氏の表現だろう。 私と三浦氏の考えがどれだけ共通、または相違しているかの判断は読者に任せよう。 イスラム国について、時たま
今さら言うまでもないことである。 実に今さらだが、別件によりリアルタイムに書けなかったので、今回の投稿。 以前、同様の記事があり、その記事では橋下氏が復帰したら、 「みんなで『嘘つき』と言いましょー」 と言っていた。バカバカしくてそれ以上読まなかったし、誰の記事だったかも覚えていない。橋下氏はそんなに甘いタマではないからだ。 とはいえ私も、引退発表後はそれを完全に信じてはいなかったとはいえ、いつ、どういうかたちで戻ってくるかまでは読めなかった。 この記事の結論を先に言えば、実に鮮やかな復帰のシナリオである。 昨年大阪都構想の住民投票が否決された後、橋下氏らは維新の党を離脱し、おおさか維新の会を立ち上げた。 しかしその後橋下氏らは党員名簿を押さえ、大阪で「維新の党」の党大会を開き、維新の党の解党を決定した。 維新の党は大阪での党大会と解党決議を無効とし、党員名簿の返還を求める訴訟を起こし、刑
映画にもなった『テルマエ・ロマエ』は、文化、宗教において日本とローマの共通点を引き出していく点で、『ローマ人の物語』の継承作品である。あくまでギャグ漫画に分類されながらも、非常に教養の高い作品である『テルマエ・ロマエ』は、『ローマ人の物語』がなければ、あれほどのヒットは難しかったかもしれない。 しかし、『テルマエ・ロマエ』がヒットしながらも、『ローマ人の物語』の再ブームは起こらなかった。『ローマ人の物語』の内容が合わなくなったわけではない。『ローマ人の物語』の多神教礼讚、一神教批判の視点は、今も生きている。イラクにイスラム国が誕生し、イスラム国のリーダーがカリフを称し、周辺に攻撃を仕掛ている。非イスラム教徒に改宗を迫り、逆らえば虐殺している。 このような情勢に、日本人は一定の関心を持ちながらも、主な関心は国内と韓国、中国との関係となっている。 イスラム国への関心が少ないことが問題なのではな
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