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衆院選
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暑熱対策のため、今年から福島県での固定開催となったインターハイのサッカー競技は、昌平高校(埼玉県)の初優勝で幕を閉じた。普段のリーグ戦(45分ハーフ)とは違う35分ハーフ、かつ冬の高校サッカー選手権に向けたチーム作りの途中であるため、波乱が起きやすいと言われる大会だが、全体を通してみれば順当と言える勝ち上がりだった。 高校サッカー夏のインターハイは強豪が順当に勝ち上がり(写真は決勝の昌平vs神村学園) photo by Matsuo Yukiこの記事に関連する写真を見る 【プレミアリーグ勢の大勝が目立った大会】 都道府県予選を見ても、波乱と言える結果はプレミアリーグ(全国を東西2つに分けた、高校年代最高位のリーグ)に所属する前橋育英高校(群馬県)の敗退ぐらいで、ほかは前評判が高かったチーム、地力のあるチームが全国大会に進んでいる。チーム力が順当に結果として表れた大会と言えるだろう。 本大会
微笑みの鬼軍曹〜関根潤三伝 証言者:秦真司(後編) 前編:秦真司が語る指揮官・関根潤三の起用法はこちら>> 1991年以降は外野手としてヤクルト黄金期を支えた秦真司氏 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 【ID野球の成功は土台があったから】 関根潤三がヤクルトスワローズの監督となって2年目の1988年、秦真司はようやく正捕手の座を掴つかんだ。しかし、翌89年シーズン終了後、関根はチームを去る。後任は野村克也が務めることになり、この時ドラフト2位でトヨタ自動車から入団したのが古田敦也である。 「野村さんがヤクルト監督となって3年目の92年にリーグ優勝、翌93年には日本一になりました。これは関根さんの時代に育った選手がいたからこそ可能になったことでした。関根さんが徹底的に鍛え上げた若手に、野村さんが"頭の野球"を叩き込みました。そこには、関根さんに対するラ
武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru 『東東』許維娟さんインタビュー前編(全2回) SNSでバズり、各メディアもこぞって取り上げる今話題の町中華が、千葉県松戸市の『東東』だ。この店が行列の絶えない人気店にしたのは、インパクト抜群のデカ盛りメニューもさることながら、元気いっぱいに店を切り盛りする大学生の看板娘ふたりの存在がある。 ひとりは3代目店主の池田穂乃花さん。そして、もうひとりが穂乃花さんの幼馴染、"ジェンジェン"さんこと許維娟(シュウ・ウェイジェン)さんだ。 ジェンジェンさんの父親は2000年から14年間、プロ野球の西武とオリックスで投手として活躍した許銘傑さん(シュウ・ミンチェ/現・楽天モンキーズ投手コーチ)だという。 なぜ、台湾出身の元プロ野球選手のひとり娘が日本で町中華を? 『東東』を訪ねて
高原直泰がCEOを務める沖縄SVで背番号11をつける我那覇和樹 ©OKINAWA SV 6月9日タピック県総ひやごんスタジアム、沖縄SV対ヴェルスパ大分。後半19分だった。降り注ぐ雨に打たれながら、ホームスタンド最前列に陣取った沖縄SVの少年サポーターたちが、『炎のファイター』に乗せたチャントを歌い出した。同じ沖縄出身のFWということで、知念慶(鹿島アントラーズ)が川崎フロンターレ時代に受け継いだメロディだが、オリジナルが今、テクニカルエリアに立つ背番号11に向けて発せられている。「がーなはー、ゴール、ゴール」1点ビハインドの中、伊集院雷に変わって我那覇和樹がピッチに送り込まれた。観客は525人。今年9月で44歳となる我那覇は今、日本サッカーの4部リーグに相当するJFLでプレーを続けている。 79分、ハイボールをキャッチしたGK花田力のアンダースローから沖縄の細かいパスがつながり始めた。沖
webスポルティーバゴルフの記事一覧ゴルフ四半世紀の時を超えアニメ化 伝説のゴルフ漫画『ライジングインパクト』を鈴木央と久野美咲が語り尽くす「僕の"厨二病心"が詰まった作品なので...」
5月19日、オランダリーグの今季最終戦──。フェイエノールトの本拠地「デ・カイプ」は、リバプールへ旅立つアルネ・スロット監督への惜別ムードが漂っていた。 「稀代の戦術家」は就任1年目にUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)準優勝、2年目にオランダリーグ優勝、そして3年目の今季はオランダリーグ2位(CL出場権獲得)&オランダカップ優勝と、毎シーズンすばらしい成績を収め続けた。 フェイエノールトを躍進させた立役者・スロット監督のラストゲーム。上田綺世はこの試合で、1年間の成長を確かめるようなプレーをしていた。 最終節後に妻のモデル由布菜月さんと写真を撮る上田綺世 photo by AFLOこの記事に関連する写真を見る 上田の"十八番"は、相手DFラインの背後を突くフリーランニング。しかしフェイエノールトのような強豪チームは相手を一方的に押し込む試合展開になるので、上田の武器が活きるス
埼玉西武ライオンズ 平良海馬インタビュー前編 ラプソードやトラックマンという球質を可視化するテクノロジーの登場や、ウエイトトレーニングの進化などにより、投手のレベルアップが著しく進んでいる。そんな現代を象徴する投手が、西武の平良海馬だ。 173cmとプロの投手として小柄ながら、鍛え上げた肉体は公表93kg(101kgという報道も)。ストレートは最速160キロを誇る一方、昨季の投球割合は4割に満たない。ピッチデザインで多彩な球種を完成させ、打者を幻惑させていくのだ。 先発転向1年目の昨季は23試合で11勝7敗、防御率2.40、リーグ3位の153奪三振。今季はどこまで飛躍するのか──。野心あふれる男を直撃した。 ※ ※ ※ ※ ※ 173cmながら93kgの巨漢ピッチャー平良海馬 photo by Jiji Photoこの記事に関連する写真を見る── 日本のプロ野球で最先端を走
レオザフットボールインタビュー後編 アジアカップ、ベスト8で敗退した日本代表の森保一監督の采配が大きな批判にさらされている。チーム内外から聞こえてくる声は、シリアスで日本代表の今後を憂う声が多い。シュワーボ東京のオーナー兼監督、YouTuberレオザフットボールは日本サッカー協会にもしっかりと目を向けるべきと語る。アジアカップ期間内に起こった"伊東純也離脱問題"には日本サッカー崩壊のリスクがあるというが、その真意とは? (>>『サッカーYouTuber・レオザフットボールがアジア杯を振り返る 森保監督は戦術家として「全然足りてないというか浅い」』) アジアカップ準々決勝で敗退した森保ジャパン Photo by Naoki Morita/AFLO SPORTこの記事に関連する写真を見る ――森保一監督の資質の問題は、勝ち続けている時も見えていたと思うのですが、なぜ声が上がらなかったのでしょう
レオザフットボールインタビュー前編 アジアカップ、ベスト8で敗退した日本代表の森保一監督の采配が大きな批判にさらされている。チーム内外から聞こえてくる声は、シリアスで日本代表の今後を憂う声が多い。果たして、森保監督はドイツやスペインを破った名将なのか。それともイラクやイランに無為無策で敗れた凡将なのか。シュワーボ東京のオーナー兼監督、YouTubeで舌鋒鋭い解説で27万人のチャンネル登録者数を誇るレオザフットボールに、森保監督と日本サッカー協会について話を聞いた。 アジアカップ準々決勝での森保一監督 Photo by AP/AFLOこの記事に関連する写真を見る ――アジアカップでの敗退後、記事やSNSでは、森保監督の采配に首をかしげるものや批判的なものが一気に増えました。レオザフットボールさんは、森保監督の課題は何だと思いますか。 「森保さんは、サッカーを選手の気持ちと能力だけでやるものだ
webスポルティーバ野球の記事一覧プロ野球荒木雅博はドラフトで外れ外れ1位指名に「ウソだろ? 勘弁してくれよ」 入団当初の評価は「身体能力は一級品だが野球の技術がない」 荒木雅博インタビュー(前編) 荒木雅博氏は1995年にドラフト1位で中日に入団以来、選手として23年間プレーした。通算2045安打を記録し、378盗塁は歴代11位。また二塁手としてゴールデングラブ賞を6度受賞するなど、球界屈指の名手として名を馳せた。中日黄金時代を支えた名プレーヤーが野球人生を振り返る。 1995年のドラフトで中日から1位指名を受けて入団した荒木雅博 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 【まさかのドラフト1位指名】── 荒木さんが野球を始めたきっかけは? 荒木 小学3年の時にプロ野球のテレビ中継を見たあと、父親とキャッチボールしたのが最初です。その後、地域のソフトボール
webスポルティーバサッカーの記事一覧Jリーグ他JリーグJリーグで進む残酷なヒエラルキー ギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督「国内では1~2チーム、超ビッククラブを作る流れにある」 ギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督インタビュー 後編 ギラヴァンツ北九州で5年間スポーツダイレクターと監督を務めた小林伸二氏をインタビュー。後編ではJ2やJ3などJリーグの「下位チーム」が直面する現状と、この先とるべき対策について聞いた。 前編「小林伸二が語るJ2・J3の沼の正体」>> 【「どんどん選手が変わっていなくなる」】 2021年、前年の主力が2人だけ残ったチームがスタートした。チーム人件費は4億4900万円。前年から1億2000万円近くアップさせ、シーズンに臨んだ。 小林は再びトレーニング強度を上げ、チームを構築していこうとした。キャンプでは手応えもあった。しかし、体力的に続かない。また、2年間かけて
webスポルティーバサッカーの記事一覧Jリーグ他JリーグJリーグ昇格請負人が悲痛な叫び「移籍の速さについていけない」 J2・J3「沼」の正体をギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督が明かす ギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督インタビュー 前編 ギラヴァンツ北九州で5年間スポーツダイレクターと監督を務めた小林伸二氏をインタビュー。J3最下位から優勝&J2昇格、そしてJ3降格、J3最下位と激しい順位変動の裏で一体チームに何が起きていたのか。 後編「小林伸二が語るJリーグ下位クラブの生き残り策」>> 【「選手を引き留めることができないんです」】「あした、引っ越しなんですよ」 そうやってホームタウンを去っていくJリーグ監督と言葉を交わしたのは初めてだった。 昨年12月中旬のことだ。 小林伸二は2023年12月いっぱいで5年間在籍したギラヴァンツ北九州を去った。すでに12月15日に来季の新監督が発表にな
大谷翔平ドキュメンタリー映画 時川徹監督インタビュー 前編 FA権を取得し、シーズンオフの移籍市場でも注目を集める大谷翔平に密着したドキュメンタリー映画『Shohei Ohtani - Beyond the Dream』が、動画配信サービス『ディズニープラス』で独占配信されている。大谷本人や関連が深い人々のインタビューを中心に構成された本作では、幼少期からメジャーリーグで活躍を続ける今までの歩み、大谷の本音に迫る内容になっている。 本作の監督を務めた時川徹氏に、制作の経緯や大谷の印象、ペドロ・マルティネズ氏や松井秀喜氏などの取材などから見えた大谷の人物像について聞いた。 大谷翔平のドキュメンタリー映画『Shohei Ohtani - Beyond the Dream』 © Rivertime Entertainment Inc. ™/© 2023 MLBこの記事に関連する写真を見る 【大谷
優勝が決まった試合でもスーパーなプレーが連発された90分でもない。それでも「Jリーグ30年でいちばん記憶に残った試合」というお題ならば、紛れもなくここに行き着く。何とならば、イビツァ・オシムが来日した1年目に自分の名刺を切ったようなゲーム内容。すっかり語録が有名になったが、指導者としてのその本質を知ろうとするのなら、育成から強化、采配に至るまでこのジュビロとの一戦に凝縮されている。それは試合後の会見、いわば広報までコントロールしていた。 2003年から2006年までジェフユナイテッド市原を率いたイビツァ・オシム photo by Ryuichi Kawakubo/AFLO SPORTこの記事に関連する写真を見る サンフレッチェ広島のGMとして森保一(日本代表監督)をはじめ、幾多の指導者を育て上げ、日本サッカー協会の技術委員として歴代代表監督の評価を下してきた今西和男はかつてこう発言したこと
「TSUNODA」の文字が、タイミングモニターの最上段に映し出された。 非力なアルファタウリAT04で、角田裕毅がF1のレースをリードした。ライバルたちがピットインするなかでの一時的なものとはいえ、日本人としてふたり目の快挙であり、そう簡単にできることではない。 「リードしているとは知りませんでした(苦笑)。でも、シーズン前半を考えれば1位を走るなんて夢のまた夢だったので、これはどれだけチームがプッシュしてきたかということの表われだと思います。本当にチームに感謝しています」 2023年シーズン最後のレース、アブダビGPを8位で終えた角田は、晴れやかな表情をしていた。 最終戦を8位で締めくくった角田裕毅 photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る 大喜びというわけではない。目指していた「コンストラクターズ選手権7位」の奪取はならなかったからだ。しかし今、自分たちの手にあるAT0
今夏のJリーグ対マンチェスター・シティ、バイエルンとの対戦の詳細なデータ分析が発表されている。走行距離やスプリント距離・回数などに差はなし。驚きなのは戦術的な走りの質の数字に大きな開きがあることだった。 【ボール保持時走行距離の差】『Jリーグと世界との差は何か』 少し前の話になるが、9月下旬にJリーグからそんなテーマのテクニカルレポートが発表された。 今夏に実現したマンチェスター・シティ対横浜F・マリノス戦と、バイエルン対川崎フロンターレ戦を振り返って、「トップレベルの試合をより意義深いものとし、Jリーグや日本サッカー界の発展につなげるために」(野々村芳和チェアマン)編集されたものだ。 今夏の横浜FM対マンチェスター・シティの詳細データが明らかに photo by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る 7月23日に国立競技場で行なわれた横浜FM対シティ戦については、筑波大学蹴球部
webスポルティーバその他競技格闘技プロレス高木三四郎が「ちょっと品がないな」と思っていた女子プロレス 愛川ゆず季との出会いで変化「この人だったら新しいものを作れるんじゃないか」 サイバーファイト代表取締役社長 高木三四郎インタビュー 後編 (前編:「新幹線プロレス」の次は、渋谷のスクランブル交差点!? 実現までの裏側「動画や画像でのプレゼンから始めた」>>) 本サイトで連載している『今こそ女子プロレス』で東京女子プロレスの選手にインタビューをすると、必ずといっていいほどサイバーファイト高木三四郎社長の名前が出てくる。赤井沙希(DDT)、伊藤麻希、辰巳リカ、上福ゆき......数多くの人気選手を輩出してきた高木は、いかにしてスターの原石を見つけてきたのか。女子プロレスの魅力、今後のプロレス界の流れ、DDT両国国技館大会の見どころなどを語ってもらった。 東京女子プロレスを始めたきっかけや魅
webスポルティーバその他競技格闘技プロレス「新幹線プロレス」の次は、渋谷のスクランブル交差点!? 高木三四郎が明かす実現までの裏側「動画や画像でのプレゼンから始めた」 サイバーファイト代表取締役社長 高木三四郎インタビュー 前編 9月18日、東京から名古屋に向かう新幹線のぞみ号(16両目)でプロレスの試合が行なわれた。その名も「新幹線プロレス」――。このニュースは日本のテレビ各局だけでなく、『ABC』や『BBC』など海外のメディアに大きく取り上げられ、世界中を賑わせた。 新幹線の車内で闘った高木三四郎(右)と鈴木みのる(写真提供/DDTプロレスリング)この記事に関連する写真を見る 仕掛け人は、サイバーファイト代表取締役社長であり、現役レスラーでもある高木三四郎。JR東海とJTBが展開している「貸切車両パッケージ」のニュースを見た高木は、すぐさま新幹線プロレスの企画を提案。「走行中に座席
11月4日、J2の大宮アルディージャは敵地で清水エスパルスと戦い、4-0で敗れている。残り1試合で、降格圏の21位が確定。J3で(J2クラブライセンスのない)FC大阪が2位以内に入った場合(J3は残り4試合で、大阪は現在4位。2位との勝ち点差は6ポイント)に限り、残留のわずかな可能性は残されているが......。 かつて10シーズン連続J1で過ごし、最高順位5位だった大宮のJ3降格が決定した場合、それは「異常事態」と言える。 「練習施設などハード面の充実ぶりはJ1でも上位。数年前と比べてチーム予算は減ったが、今も売り上げや資産はJ2トップクラスだ。J3に落ちるようなクラブではない」 関係者はそろって首をひねる。なぜ、大宮はここまで凋落したのか? 清水エスパルスに敗れ、悄然とする大宮アルディージャの選手たち photo by Fujita Masatoこの記事に関連する写真を見る 大宮の練習
三上太●取材・文 text by Mikami Futoshi村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo 田臥勇太×比江島慎 「宇都宮ブレックス」コンビ対談 前編 男子バスケットボール日本代表が48年ぶりに自力で2024年のパリ五輪出場を決めた今夏の「FIBAバスケットボール ワールドカップ」。近年は世界の壁を越えられなかった日本が世界を相手に3勝し、目標としていたアジア1位を獲得できたのはなぜか。ベネズエラ戦で23得点の活躍を見せた比江島慎と、アスリート解説者として現地で大会を見た田臥勇太の"宇都宮ブレックス"コンビが振り返る――。 この夏のW杯を振り返った田臥勇太と比江島慎 【自国開催の盛り上がりが後押ししたW杯】――それぞれの立場でのワールドカップ、お疲れ様でした。またパリ五輪の出場権獲得もおめでとうございます。グループフェイズの会場、沖縄の盛り上がりをどのように
J2からAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の晴れ舞台に出場しているヴァンフォーレ甲府だが、地方のスモールクラブだけに、かかる経費の節約を強いられながら戦わざるを得ないという。初戦のオーストラリアでのアウェー戦や、10月4日に開催する東京・国立競技場でのホームゲーム開催など、ここではACL出場で見込まれるお金の収支をチームスタッフに聞いた。 前編「甲府が初のACLで強いられた過酷なアウェー移動」>> 渋谷駅の地下に掲載されたヴァンフォーレ甲府のACL告知ポスター(写真提供:ヴァンフォーレ甲府)この記事に関連する写真を見る 【ACL単体で収支のプラスは難しい】 去年の天皇杯でJ2ヴァンフォーレ甲府が初優勝を成し遂げたことは、日本サッカー史に残る下克上であり、金字塔でもあった。しかも天皇杯優勝チームは、自動的に翌シーズンのACL本戦の出場権が与えられる。 ただ実際に蓋を開けてみると、与えられた
webスポルティーバサッカーの記事一覧Jリーグ他Jリーグ「ビジネスクラスの航空券は無理」ヴァンフォーレ甲府、ACL初体験は予算との戦い 「ピーター・ウタカはエコノミーで機内食を...」 J2のヴァンフォーレ甲府が、昨年天皇杯で見事な優勝を果たし、9月19日からスタートした今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場している。地方のスモールクラブにとって晴れ舞台となる国際大会だが、そこには過酷な海外への移動やかかる経費の大きさ、国立競技場でのホームゲーム開催などなど、未知なる世界と苦労が待っていた。 【晴れ舞台のACLは未知の世界】 試合前日の18時半に成田を出発し、香港経由で向かった先はオーストラリアのメルボルン。乗継時間を加えると、実に片道16時間もかかったことになる。 旅の目的は、ヴァンフォーレ甲府が初めて戦うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)。J1の強豪チームが毎シーズン必死に
ボビー・ローズインタビュー(後編) 前編:「ロバート・ローズが明かす日本での後悔」はこちら>>ベイスターズでプレーした8年間で打率.325、167本塁打、808打点をマークしたロバート・ローズ氏この記事に関連する写真を見る 【1回しか優勝できなかったことが悔しい】── ローズさんにとって、ベイスターズで過ごした日々はどんな時間でしたか。 ローズ ベイスターズに対しての感情は、ひと言では言い尽くせません。悲喜こもごも、喜怒哀楽、いろんな感情があって、言葉にすることはすごく難しいんです。1993年に25歳で来日した時、ベイスターズというチームはまだ弱かった。スタンドは驚くほどガラガラでね。そこには若くて一生懸命やるけど、強くはないチームメイトたちがいて、僕は彼らと一緒に成長してきた。 97年、優勝まであと一歩のところまで駆け上がった。あのシーズン中に、MLBのダイヤモンドバックスからセカンドの
小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyukiphoto by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA 「試合前、私を含めた多くの人が、『ドイツ優勢』と考えていただろう。しかし、事実は違った。『日本優勢』と捉えるべきだったのだ。昨年のカタールW杯でも、日本はドイツに2-1で勝利していたが、戦いの様相はまるで変わっていた。今回の日本は、ドイツと互角に組み合ってねじ伏せた。歴史的な試合になったと言えるかもしれない」 スペインの目利き、ミケル・エチャリはそう言って、日本が敵地でドイツを1-4で下したゲームを激賞している。 エチャリは、最高の名誉職のひとつであるバスク代表(FIFA未公認)の監督を10年以上にわたって務めた指導者である。バスクはミケル・アルテタ(アーセナル)、ジュレン・ロペテギ、ウナイ・エメリ(アストン・ビラ)、イマノル・アルグアシル(レアル・
リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko 日本は日本を知らない。今回の女子W杯を通して、私は強くそう思った。 Jリーグ発足当時からずっと日本のサッカーを見てきた筆者は、近年のその成長ぶりに驚いている。ブラジルでは昔、ヘタなプレーをすると(大変失礼ながら)「おい、日本人みたいなプレーをするなよ!」と言っていた。しかし今、そんなことを言う者はひとりもいない。 1993年、男子の日本代表は世界ランキング66位だった。それが今やどうだ。世界20位でW杯常連国。第9位にまで上り詰めたこともあった。中国もインドも、どんなに大金をつぎ込んでも自国サッカーを強くすることはできていない。今、世界中のスターを爆買いしているサウジアラビアだってそうだろう。唯一、これほどの速さでサッカーを成長させた日本に世界
川口和久インタビュー(前編) 広島の左腕エースとして1986年から6年連続2ケタ勝利を挙げるなど、一時代を築いた川口和久氏。広島、巨人で過ごした18年間のプロ野球生活で通算139勝をマークし、98年に現役引退。その後はコーチ、解説者として活躍していたが、2021年10月に故郷である鳥取に移住して、米づくりに励んでいるという。なぜ、鳥取への移住を決めたのか。また、激動の現役時代についても語ってもらった。 故郷の鳥取に移住し、米づくりに励んでいる川口和久氏この記事に関連する写真を見る 【スローライフを目指し鳥取に移住】── 現在、生まれ故郷の鳥取に移住して米づくりに励みつつ、県内の高校を巡回して指導もしているとうかがいました。鳥取に移住を決めた理由、そして経緯を教えてください。 川口 きっかけは、コロナ禍における母の死でした。まさにコロナの渦中だったので、面会もままならなかったんですけど、それ
8月下旬から始まる2023 FIBA Basketball World Cupが迫るなか、ビッグな対談が実現した。 漫画『SLAM DUNK』作者の井上雄彦氏と、NBAで5シーズンを戦い抜き、さらに新シーズンから新天地フェニックス・サンズでのプレーが決定した渡邊雄太選手。 日本にバスケットボール人気が根づき、拡大してきている今、興味深すぎる対談の内容は多岐にわたった。 ※ ※ ※ ※ ※ 井上雄彦氏(左)と渡邊雄太選手(右)の貴重なツーショットこの記事に関連する写真を見る 【僕は人に弱音をあまり吐かない】 ふたりが最後に会ったのは4年ほど前。渡邊選手がメンフィス・グリズリーズと契約した頃だ。以来、NBAという苛烈な競争の世界で着実にキャリアを積み、成長し続けてきた渡邊選手を、井上氏はずっと見続けてきた。 渡邊選手本人にとって「ターニングポイントになった」というNBA2022
webスポルティーバ野球の記事一覧プロ野球NPB通算97勝の久保康友はドイツにいた 「チームが『選手募集!』を貼り出してたんです。バイトのあれと一緒」 久保康友インタビュー前編 日本プロ野球界で3球団(ロッテ→阪神→DeNA)を渡り歩き、NPB通算97勝という輝かしい成績を残した久保康友(42歳)は今、ドイツで野球を続けている。 この国において野球は、認知度が極めて低いマイナースポーツのひとつにすぎず、競技規則を知る人もほとんどいない。おおよそ四半世紀も前に甲子園を沸かせた「松坂世代」のひとりである彼は、なぜそのような場所を新天地に選んだのか──。 ブンデスリーガ1部ハンブルク・スティーラーズでマウンドに立つ久保に話を聞くため、初夏の日差しがまぶしいなか、ドイツ最大の港湾都市へと向かった。(※取材日=6月18日) ※ ※ ※ ※ ※ 42歳になった久保康友はドイツにいたこの
webスポルティーバ野球の記事一覧プロ野球ロッテ→阪神→DeNAを渡り歩いた久保康友が日本プロ野球界を嫌う理由「残りたいとかも思わないし、残る価値もない」 久保康友インタビュー中編 ◆久保康友・前編>>「チームが『選手募集!』を貼り出してたんです。バイトのあれと一緒」 「ビジネス的になるのが、すごい嫌だった」 日本のプロ野球でプレーしていた当時を、久保康友(42歳)はそう述懐する。 違和感から解き放たれ、米国やメキシコを経たのちに辿り着いたドイツでは、誰もが本業で生活費を稼ぎながら、野球にすべてを捧げている。新たな価値観を手にした久保の目には、祖国のプロ野球界こそが奇異に映る。 ※ ※ ※ ※ ※ 阪神タイガース入団会見での久保康友(当時28歳)この記事に関連する写真を見る── ドイツに行くことについて、周りからいろいろ言われたと思います。しかし、久保投手からすれば「そんな
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