134億年前の初期宇宙に存在する銀河がアルマ望遠鏡などで観測され、激しい星形成や重元素量の極端な少なさなど、これまでほとんど手がかりのなかった原始銀河の性質が明らかにされた。 【2025年1月20日 アルマ望遠鏡】 近年の観測では、ビッグバンから数億年後の初期宇宙に存在する遠方の銀河が見つかっている。その中には理論の予測と矛盾するような明るいものも含まれていて、爆発的な星形成などが原因として考えられている。遠方の明るい銀河を調べると、初期宇宙における銀河形成やブラックホールと銀河の共進化などについて、重要な情報が得られるはずだ。 遠方銀河やその候補天体を確認し、物理的な性質を解明するには、赤外線の波長域で高い感度を持ち、広範囲の赤外線の波長に対応しているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による分光観測が有効だ。また、アルマ望遠鏡も132億光年彼方の銀河の観測で酸素を検出するなど、特