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猛暑に注意を
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韓国駆逐艦によるレーダー照射事件の展開を見ていると、ベトナム戦争の発端となったトンキン湾事件を思い出します。 1964年、ベトナムを共産国にすべきではないとの認識から、米政府は南ベトナム政府を支援し、米海軍の駆逐艦マドックスはベトナムのトンキン湾に入り、偵察活動中でした。8月2日マドックスは北ベトナム海軍魚雷艇がマドックスに対する攻撃を実行し、魚雷と機関銃を用いました。マドックスは他の艦底と共に反撃して、魚雷艇1隻を撃沈するなどの戦果をあげました。さらに4日にもマドックスは攻撃を受けたと報告しますが、北ベトナム軍は否定しました。 当時、国防長官だったロバート・マクナマラは、一連の攻撃が北ベトナム政府の指示と考え、ベトナムへの本格的な軍事介入を支持しました。こうしてアメリカは、のちに多くの被害を出し、世論を二分する事件となったベトナム戦争へと突入していったのです。 実際のところ、マドックス側
韓国の駆逐艦「広開土大王(クァンゲト・デワン)」によるレーダー波照射事件は事件の真相はまだ「闇の中」、と私は考えています。 「防衛省が公開したビデオ映像で真相は明らかではないか。韓国政府が嘘をついているのだ。対潜哨戒機の隊員が嘘つきだたというのか」という人は多いでしょうが、それは偏見に満ちた意見であり、客観的に軍事を考える場合には有害です。韓国にも似たような日本を批判する意見がありますが、これらは軍事を考える上では雑音に過ぎません。 もちろん、広開土大王が故意にレーダー波照射をしたのが真相である可能性もあります。しかし、現段階ではそう結論する十分な理由はないと、私は考えます。 韓国政府は防衛省が開示したビデオ映像にはレーダー波の周波数に関する情報が含まれていないといいます。防衛省は傍受したレーダー波の周波数は機密に関することだと、その開示を拒否しました。これは誤った判断です。 周波数の公開
検証報告 ザンペリーニらを銃撃した部隊の報告書を発見 2015.7.29 追加 同日 19:00 追加 2015/8/7 私が国内上映を推進している映画『Unbroken』には様々な不当な批判が投げかけられてきました。原作に対しては「捏造」との汚名が与えられています。私は記憶違いなどによる事実誤認はあっても、悪意に基づいた捏造はないと主張してきましたが、この度、その証拠を発見しました。 『Unbroken』は1943年(昭和18年)6月23日に漂流中のザンペリーニ氏らが日本軍の爆撃機による銃撃を受けたと書いています。これについて、批判者たちは事実無根、捏造だと主張しました。丸谷元人は『日本軍は本当に「残虐」だったのか』(ハート出版)の中で、下日本海軍爆撃機搭乗員の言葉を引用し、日本軍機が漂流中の人間を銃撃するはずがないと主張しました。 ザンペリーニ氏は『Devil at my heels』
military.comによれば、米軍はティルトローター機のV-22「オスプレイ」4機と通常型ヘリコプター、隊員150人を自身の復旧活動を促進するために送っています。 第3海兵遠征旅団指揮官、ポール・ケネディ准将(Brigade commander Brig. Gen. Paul Kennedy)は、太平洋司令部の先発隊と共に水曜日にカトマンズに到着し、オスプレイは土曜日に到着すると言いました。 ネパール政府は少数のヘリコプターしか持たず、4月25日の地震(6,200人以上が死亡)で孤立した村へ支援物資を急送しています。 「我々はかなりの物を運んでいますとケネディ准将はアメリカの資産について述べました。それはグアムの航空管制を統制でき、飛行場を修復し、重装備で補給品を荷下ろしする空軍要員を含みます。 オスプレイとUH-1「ヒューイ」ヘリコプターは救援物資と人員をカトマンズの国際空港から遠く
海外のメディアが日本人人質事件をどう報じたのかについて、少し調べてみました。すると、日本が中東に約束した25億ドルの支援は人道支援だけでなく、軍事支援が含まれることが分かりました。 日本政府は25億ドルの中東への支援は国際機関を通じた人道支援だと説明しています。しかし、トルコの「Turkish Press」によれば、1月18日付けの記事には明確に「人道支援および軍事支援」と書いてあります。関係する部分を引用します。 CAIRO – Japanese Prime Minister Shinzo Abe announced Saturday that his country will provide humanitarian and military aid to Middle East countries to the tune of $2.5 billion in the coming p
後藤さんの斬首映像が公表された直後、安倍晋三首相は首相官邸で記者会見しました。皮肉にも、この会見が彼に集団的自衛権など、彼が言う「積極的平和主義」を実行する資質がないことを露わにしました。 安倍首相は記者会見で二つの誤ったメッセージを発信しました。 まず、会見で毅然とした態度を見せず、涙ぐんでいたことです。テロに屈しないという言葉とは違い、安倍首相は明らかに斬首映像にショックを受けていました。言葉が途切れることもありました。いつもの強気な発言と違い、その姿は弱々しいものでした。彼の威勢は平時だけで、有事には発揮されないことが明白になりました。 今回の映像はナイフを首にあてるところまでは動画ですが、切断する場面はなく、切断後を静止画で示しただけです。残酷な場面は削除されていますが、安倍首相には耐えられない内容だったようです。 軍事問題を研究すると、必然的に死体の写真をみることが多くなり、どん
オレンジ色の欄の数字が支援の総額です。青い色の欄2ヶ所の2億ドルを、私はそれぞれ別個のものと誤解しましたが、実際には同一の項目でした。ホームページを見て戴ければ分かりますが、とにかく、分かりにくい文章です。イスラム国が誤解したとしても、決して不思議ではありません。 そして、私はその内容に疑問を感じるのです。 25億ドルの支援の中、中東訪問中に使途が明らかにされたものを合計すると9億9051万ドルです。残りの15億949万ドル(約65.6%)はどう配分されているのかが分かりません。しかし、ゼネコンら企業の幹部を同行していることから、それに関連した金である可能性は十分にあります。つまり、半分以上の金はビジネス関連で、それを覆い隠すために人道支援分を上乗せした内容なのかも知れません。これでは人道支援のための資金がイスラム国に誤解されたとはいえません。 安倍総理が1月17日に日エジプト経済合同委員
この作品が零戦の設計者、堀越二郎氏の伝記アニメだと最初に聞いた時、まず疑問を感じました。憲法改正や自衛隊の国防軍化が叫ばれる中、旧軍の主力戦闘機の開発物語を制作することへの疑問です。あるいは、戦争の問題は切り離して、単純に堀越二郎氏へのオマージュかも知れないとも思いました。しかし、それでも、私の信条には合致しないものがあります。 観賞した結果、この作品は最初に自分が予想したのに近いものだったと分かりました。そして、この作品は、やはり制作すべきではなかったと結論しました。軍事問題を考え続けてきた者として、『ウォームービー・ガイド 映画で知る戦争と平和』を書いた者として、この作品は支持できまないのです。以下に、その理由を書きます。 戦争支持者としての映画の歴史 悲しいことに、劇映画は歴史的に、常に戦争を支持してきたという経緯があります。ドイツのナチス政権は映画を巧みに利用して、自己の宣伝に活用
靖国参拝問題に関係することをさらに取り上げます。似たような軍隊と宗教が引き起こす問題は、日本だけで起きるのではありません。形は違っても、似たような騒動がアメリカでも起きているのです。2012年に起きた騒動を、ここでもう一度紹介します。 キリスト教徒ではない米軍の退役軍人が、ノースカロライナ州キング市の退役軍人記念碑に掲げられているキリスト教の旗と、墓標の横で跪く兵士を表した小さな像の十字架が不適切だと主張したことから、その是非を巡って、街を二分するような騒動が起きたことがありました。(記事1・2・3) 端から見ると、滑稽にすら見える話ですが、他にも軍隊と宗教がからむ事件はいくつも起きています。このサイトでは、そうした事件をいつくも紹介しました。 同性愛者の隊員が公然と勤務することを認める上で、キリスト教徒の従軍聖職者たちが様々な拒否反応を示した事件。アーリントン墓地で不適切な埋葬が数多く見
産経新聞によると、安倍晋三首相は24日の参院予算委員会で、閣僚らの靖国神社参拝に中国や韓国が反発していることに関し「国のため尊い命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前だ。わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない。その自由は確保している。当然だ」と述べました。民主党の徳永エリ氏の質問に答えたものです。 徳永氏が「中国と韓国が不快感を示していることにどう対応するか」と質問すると、首相は「英霊の冥福を祈ることへの批判に痛痒(つうよう)を感じず、批判されて『それはおかしい』と思う方がおかしい」と反論しました。さらに「あくまでも国益を守る。私たちの歴史や伝統の上に立って私たちの誇りを守っていくことも私の仕事だ。『どんどんどんどん削っていけば(中国や韓国との)関係がうまくいく』という考え方が間違っている」と続けました。 産経新聞の別の記事によると、自民党の高市早苗政調会長は24日、都内で講演し、閣僚
alarabiya.netによれば、アルジェリアの「Numidia News」が人質事件の映像を公開しました。 アル・アラビヤが入手したビデオの1つは、包囲された石油会社の内部で人質が歩き回り、ヘリコプターが近くを飛び回る様子を示しました。 別のビデオでは、人質犯とアルジェリア軍の会話を聞くことができます。テロリストは「我々は彼ら(人質)を一人ずつ殺す」と言いました。アルジェリア軍は落ち着いた声で解決を目指して答え、「我々は人質を解放する対話をしたい。そうすれば我々は不介入を選ぶ」。人質犯は「介入を望まないのなら、この地域の包囲を解け」と言いました。「人質を解放して欲しい」と軍将校は毅然と答えました。 3番目の場面で、人質犯はアルジェリア軍が彼らの方へ向かってきているとお互いに言います。ハリウッド映画のシーンのように見える映像で、あるビデオはアルジェリア兵士がゆっくりと人質へ向けて這い、テ
military.comによれば、WikiLeaksに機密文書を漏洩した米陸軍のブラッドレー・マニング上等兵(Pfc. Bradley Manning)に対して、軍裁判官が減刑を行いました。 裁判官のデニス・リンド大佐(Col. Denise Lind)は、フォート・メーデ(Fort Meade)で行われた裁判前審問でこの決定を下しました。リンド大佐は、マニングが9ヶ月間、クァンティコの海兵隊の営巣にいた間、非合法的な裁判前の処罰を受けていたことを指摘しました。大佐は、マニングが有罪でも、禁固刑から112日間を差し引くことにしました。マニングは1日に23時間、窓のない監房に拘禁され、全裸にされることもよくありました。営巣当局は、それは彼が自分や他人を傷つけることを防ぐためだったと言います。裁判官は、マニングの監禁は「必要以上に厳しかった」として、合法的な政府の利益に関しては行き過ぎだたっと
シリアで殺害された山本美香さんに関する報道記事に矛盾が出てきています。 テレビ朝日系(ANN)は「首を撃たれたことが致命傷となったとみられていますが、この銃弾が後ろから前に抜けていたことが新たに分かりました。警視庁は、山本さんが逃げようとした際に、後方から発砲された可能性もあるとみて、当時の映像を解析して捜査を進めています。」と報じました。TBS系(JNN)は「ロイター通信によりますと、山本さんらを乗せていたシリア人の運転手は、反体制派の民兵から聞いた話として、『山本さんは、アサド政権を支持する民兵集団・シャビーバを50メートル足らずの位置から撮影していたところ、腕と首を撃たれ』と話しました。その上で、反体制派の民兵は、『シャビーバは軍の服を着ていないので、山本さんは彼らを一般市民と思った可能性がある』と述べたということです。」と報じました。 撮影中の相手から撃たれたのなら、銃弾は身体の前
朝日新聞が、2010年4月9日にアフガニスタンで墜落したCV-22を調査した米空軍のドナルド・ハーベル准将に関する記事を紹介しました。 ハーベル准将はエンジン不調が原因だという報告書をまとめたところ、上官から内容を変更するように圧力をかけられたということです。奇しくも、先日紹介した元海兵隊将校カールトン・メイヤー氏の同じ事故に関するレポートは、このハーベル准将の報告書を厳しく批判しています(記事はこちら)。私はこの記事を翻訳して紹介しようと考えており、現在、転載の許可をメイヤー氏に依頼中です。返事が来るかどうかは分かりませんが、今回のその要旨を紹介します。 ハーベル准将が報告書にあげた潜在的な事故原因は12種類にも及びます。その上で、「私は明らかで、納得できる証拠で、この事故の原因を特定できませんでした」と、どれが原因かを特定することを避けています。さらに、12種類の事故原因の中にエンジン
military.comが米海軍の性的暴行防止への取り組みについて報じています。重要な部分を要約します。 強襲揚陸艦バターン(USS Bataan)で行われた2時間の講義では、性的暴行の被害者を知っていると答えた隊員が3分の1いました。 場所に関係なく、海軍内のほとんどの性的暴行は夜間に飲酒したあとで起こり、当局者はそれらの多くは誰かが連鎖を止めるために声を出すことで防げると言います。焦点は海軍内での大幅な文化的シフトにほかなりません。海軍では男女が狭い場所で働き、数ヶ月洋上にいたあとで外国の港で酒を飲みに出かけます。 海軍は何年にもわたり、毎日2〜3件の性的暴行の報告を受けています。2011年には、610件の性的暴行の報告がありました。それは前年よりも1件少ない数字です。 国防総省は性的暴行の86%が未報告だと見積もります。性的暴行を報告することが軍歴に与える効果を心配する者がおり、軍の
時事通信によれば、北朝鮮のテポドン2号打ち上げに関し、杉本正彦海上幕僚長は17日の記者会見で「海自のイージス艦は探知できなかったのが事実」「破壊措置に適した位置に配置していたために、ミサイルの落下位置から遠く離れていた」と述べました。 この会見で、杉本海幕長は東シナ海と日本海に展開した3隻のレーダーが捕捉できなかったことを認めました。 この問題を単に配備位置の問題と考えて欲しくありません。政権と自衛隊の両方に、戦略・戦術の思想がないことこそ問題です。 海上自衛隊は本気でテポドン2号を撃ち落とす気だったようです。政府が言うとおりなら、領海の外にある大気圏外で撃墜していたわけで、これが実際に行われていたら、「国際法違反だ」という格好の反論の口実を北朝鮮に与えていたでしょう。正直なところ、ここまで海上自衛隊が愚かだとは考えていませんでした。 しかも、一隻は日本海にいました。これは東京に配備したP
JAXA法改定に反対する運動の関係者からオンライン署名への協力を求められました。JAXA法改定については報道を通して知っていました。協力する価値があると思われたので、ここにリンクを掲載します(リンクはこちら)。主旨に賛同される方は署名をお願いします。 この法改正は、これまでの宇宙開発を宇宙局(仮称)を設置して省庁の縦割りを一本化するというものです。その中で気になるのはJAXA法にある宇宙開発を平和目的に限定するという条項を廃止するという点であり、軍事目的の宇宙開発も可能になるという部分です。 これまで、日本のロケット技術者たちは、日本のロケット開発には機密がない、平和目的だからすべてをオープンにできると主張してきました。この法改正が通ると、軍事技術の開発に従事させられたり、機密を秘匿する義務を課せられたりする恐れがあると、彼らは心配しているわけです。ロケット技術者としては当然の懸念です。な
military.comによれば、イラクに派遣された海兵隊員が密輸などで摘発される事件が増えています。 あるイラクの海兵隊員は盗んだ金43,000ドルをアメリカ国旗の小型トランクの中に隠して本国に送りました。ある兵士は数千ドルを動物のぬいぐるみに入れて送り、大使館職員は国務省を騙して、240,000ドルを外国の銀行口座に送金させました。 土曜日に公表された2つの政府報告書によれば、イラクとアフガニスタンの戦争が次第に静まり、両国で贈収賄、窃盗、その他の再建関連の犯罪で起訴されて、有罪判決を下される人たちが急増していると言います。 「これは我々にとって好況産業です」とイラク再建特別監査官(Special Inspector General for Iraq Reconstructio: SIGIR)と言いました。 アフガン再建特別監査官(Special Inspector General f
BBCによれば、南スーダンで「南スーダン解放軍(the South Sudan Liberation Army: SSLA)」がマヨム(Mayom・kmzファイルはこちら)を攻撃し、少なくとも75人が死亡しました。死者の内訳は政府軍9人、民間人15人、南スーダン解放軍が50人以上でした。 南スーダン解放軍は攻撃で兵士700人以上を殺したと言います。マヨムを支配しているという彼らの主張は地元と当局者により否定されました。金曜日に、南スーダン解放軍は国連職員と援助要員に出国するよう警告しました。この警告は今、近くのワルプ州(Warrup state)にまで広げられました。 反政府軍は、彼らが汚職、低開発、現在、南スーダンを運営する元反政府軍のスーダン人民解放運動(the Sudan People's Liberation Movement)の支配と戦っていると言います。 BBCのジェームズ・コ
自民党の政調会長、石破茂氏が脱原発に反対する理由として、原発をなくすると核兵器が作れなくなる、原発があれば1年以内に核兵器を作れる、脱原発では抑止力を失うから反対と述べたという話を耳にしました。 この石破氏の発言はラジオ番組で聞いたもので、彼の発言を直接読んだり、聞いたりしたのではありません。だから発言の全体像は分かりません。調べてみると、テレビ番組の「報道ステーション」で述べたことだという記述を見つけました。この番組と同じかどうかは不明ですが、YouTubeに同じ主旨のことを述べたと思われる映像があるのを見つけました。 石破氏が2005年に出版した「国防」(144-145ページ)には、これと正反対のことが書いてあります。 核に関して言えば、日本では議論することすらタブーになっています。この国は変な国で、核抑止力を正面からちゃんと議論したことが過去にありません。長官であった時には言えなかっ
military.comによれば、WikiLeaksが公表した外交公電は、高名なパキスタンの防衛機関の講師は、上級将校に反米の授業を行っていることを示しました。 この公電はWikiLeaksが最初に得た25万件のうちの1つです。AP通信はそれらを独自に受け取りました。報告書は2008年に国防大学の授業に参加したアメリカ人将校の経験に基づいていました。その将校は「講師はしばしば極度にアメリカに対して偏った情報を生徒に教えている」と述べました。彼はある准将の講師が、米国家安全保障局がアメリカのジャーナリストを訓練していると主張しました。50代の上級将校の生徒は、子供たちをアメリカで勉強させているにも関わらず、2001年9月11日の攻撃にユダヤ人が関与していたといった反米的な陰謀論を信じてたと、将校は言いました。「アメリカへの批判と対照的に、生徒と講師は中国のすべてのことについて賛同するのには堅
仙谷由人官房長官が自衛隊を「暴力装置」と呼んで、物議を醸しました。官房長官の発言について色々な意見はあるでしょうし、私は彼を擁護する気はまったくありませんし、しばらく前から彼を更迭して欲しいと思っているくらいです。しかし、私はこんなことで大騒ぎする必要はないと考えます。 戦争という問題の深刻さに比べれば、言葉尻の問題は大して深刻とは思えません。世界では、このような小さな事件とは比べものにならない事件が毎日起きており、本来は我々はそこに注意すべきなのです。 それに、戦争の本質は基本的に暴力だということは軍事学の基本です。なにより、古典軍事学では戦争の本質を暴力の行使と定義しています。 カール・フォン・クラウゼヴィッツは「戦争論」の中で、「戦争とは、相手にわが意志を強要するために行う力の行使である」と述べています。日本語訳では「力の行使」の部分が「暴力」とか「暴力行為」と訳されている場合もあり
読売新聞などが、海上保安庁のネットワークから漏洩したビデオ映像を、第5管区の少なくとも数十人の職員が漏洩前に見たと回答したのに、第5管区はそれを海保と捜査当局に報告しなかったと報じました。 調査は6日に約1,100人の全職員対して行われ、8日にとりまとめた。第5管区は「映像は誰でも見られる状況にはなかった」としていました。 読売新聞はデータが「流出」したと書いていますが、意図せずして漏れる流出と、意図的な「漏洩」は異なります。ここでは、あえて漏洩と書くことにします。この事件で、マスコミには本当にやる気が感じられませんね。 さて、第5管区が事実を報告していれば、海保が内部からの漏洩はないと断言することはなかったと考えられます。前に、海保の説明は不合理で、意図的にそうしているのなら隠蔽だと書きましたが、その通りだったようです。(関連記事はこちら) この隠蔽の方がよけいに悪質です。鈴木海保長官は
また、アフガニスタンで奇怪な事件が起きました。military.comによれば、アフガンに駐留する複数の陸軍兵士がアフガンの民間人を殺害した容疑で逮捕されました。その経緯が実に奇妙です。 クリストファー・ウィンフィールド(Christopher Winfield)は、アフガンに駐留している22歳の息子アダム(Adam)から届いた、同じ部隊の兵士がアフガンの民間人1人を殺害し、さらに殺害する計画を立て、自分を脅して口止めをしたという半ダース近いメッセージを陸軍に伝えました。 数ヶ月後に、容疑者が逮捕されるまでに、さらに2人のアフガン人が死亡し、アダムを含む5人の兵士がフォート・ルイス基地で殺人罪で逮捕されました。 基地の広報官は、アダムの情報を受け取ったかどうか、それがどう影響したかについてコメントできないと言いました。 逮捕された兵士たちは、共同謀議と計画的殺人に問われています。最高位は、
依然として全面戦争を宣言した北朝鮮には大した動きはなく、朝鮮半島の情勢は信じられないほど静かです。中央日報の「北、停戦協定破り対空砲をDMZ搬入」という記事には、北朝鮮の動きがいくつか書かれていますが、いずれも通常通りとは言えないまでも、全面戦争の準備とは思えません。 鉄原(チョルウォン)近隣の北朝鮮側GP 14.5mm防空重機関銃4丁を持つ対空砲を持ち込む。 漣川(ヨンチョン)近隣の中部戦線 砲兵夜間火力誘導訓練を実施。 休戦ライン付近の哨所の下段に設置していた銃眼(銃器射撃のための穴)を開閉。 遮湖(チャホ)海軍基地 出航して行方不明だった潜水艦4隻の内、2隻が帰港。 京畿道坡州(パジュ)付近 未確認飛行体が確認され、戦闘機が緊急発進したが、低速でやがて消失したことから鳥の群れだったと推測された。 14.5mm対空砲は韓国軍が復活すると宣言している宣伝放送に使うスピーカーを破壊するため
military.comが天安事件に関する政治面での動きを報じています。一つの記事はヒラリー・クリントン国務長官の動きを報じています。この記事から、アルカイダやイラク・アフガニスタン問題を抱えるアメリカは、事態の拡大を望んでいないことを示しているように思えます。また、別の記事は鳩山総理の方針転換に事件が影響しているという見方を伝えています。 military.comによれば、クリントン国務長官は記者に「我々は交戦と挑発の拡大を防ぐために動いています」「これは北朝鮮がこの地域で引き起こした非常に不安定な状況です」と語りました。また、アメリカが何をするかについては述べませんでしたが、オバマ大統領が米軍指揮官に北朝鮮からのさらなる武力侵略に対して準備し、阻止することを確実にするよう命じました。李明博大統領は、北朝鮮に外交的、経済的に反撃するために、貧窮化した体制に対して、すべての貿易を取りやめる
天安事件に関する報道は、朝鮮日報の特集記事がよくまとまっています(記事はこちら)。 米韓による陰謀説まで出ているこの事件ですが、北朝鮮の犯行と断定する証拠は十分に出ていると思われます。時間が経つと記事が削除されるかも知れないので、今のうちに読むことをお勧めします。また、調査報告書がpdfファイルで読むことができます(pdfファイルはこちら)。船体破壊の調査結果も同様に公開されています(pdfファイルはこちら)。 攻撃を行ったのはヨノ型潜水艇で、CHT-02D魚雷を天安の左舷側3kmの距離、水深10mから発射し、爆発は天安の船体下3mで起きたと推定されています。ヨノ型潜水艇と母船が攻撃の2〜3日前に基地を離れ、攻撃から2~3日後に帰投したこと、現場海底から回収されたのがCHT-02D魚雷の部品であり、ヨノ型潜水艇はCHT-02D魚雷を発射する能力を持つといったことからの推定です。韓国はよく調
ここでは映画「ハート・ロッカー」に関して、詳細な解説と論評を試みます。すでに記事に書いたものも含まれていますが、それらは必要性があって掲載したものと理解してください。かなりの長文ですので、この作品に関心のない方は読む必要がありません。 公開時に、この論評を発表するのを避けたのは、観客に事前知識を与えすぎることで、作品鑑賞の邪魔になることを恐れたためです。この作品は誤解される可能性も十分にあったので、自分の解説を書きたいという衝動もありましたが、お節介になることを恐れ、先延ばしにすることにしました。でも、すでに公開後、かなりの時間が経ち、そろそろ頃合いだと考えました。劇場用パンフレットの解説は、観客が観賞前に読む可能性もあり、観客の興味を殺ぐような記述は避けなければなりません。また、字数にも制限があるので、すべてを書き込むこともできませんでした。そこで、ここでは当時は書けなかったことを書きま
military.comによれば、沖縄で新しい軍事基地を建設することに反対する集会に9万人が集まったと報じました。これは、米軍の準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス紙(Stars and Stripes)」からの転載記事です。 この県民集会については、すでに多くが報じられており、皆さんもその多くを見たでしょう。この記事も、内容としては、それらと変わるところがありませんから、日本語に直すことはしません。むしろ、この記事に対する読者の反応に注目します。記事の下部には掲示板があり、様々な意見が書き込まれています。いつもmilitary.comの記事用掲示板は感情的な意見がほとんどです。 例えば、こういう発言があります。(プロフィールによると、この人は軍人ではないようです) nimbusss Apr 26, 2010 7:32:13 PM 日本は第二次大戦で負けましたが、それは遠い昔であり、ア
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