サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPhone 16
www.kyoto-up.or.jp
中村 友香(なかむら ゆか) 日本学術振興会特別研究員(PD).国立民族学博物館外来研究員. 1990年生まれ.2020年,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了.博士(地域研究).第10回育志賞を受賞.主要論文に,「身体をつなぐ会話」(『文化人類学』第83巻4号,2019年),The Concept of “Side Effects” and the Use of Biomedicine in Nepal (Studies in Nepali History and Society 26(1), 2021年)など. 序章 ネパールの糖尿病患者をめぐる問い 1 ある老婆の言葉 2 ネパールの糖尿病と不確かさ 3 「村人」言説と糖尿病の経験 4 病いの会話——「病いの語り」からの跳躍 5 調査概要と構成 第1章 「壊れている(bigreko)」とは何を意味するか ——ネパー
2022年にアルテミス号の打ち上げが成功し、月面社会実現への期待が高まる昨今だが、現実に地球外での生活を考えたとき、喫緊の課題は何だろうか。閉鎖空間で人類を支える自然資本[コアバイオーム]の確保、それを宇宙に持参し維持する技術[コアテクノロジー]、そして宇宙での社会[コアソサエティ]の在り方——3つのコア概念に基づき、研究の最先端を紹介する。 【編者】 山敷 庸亮(やましき ようすけ) → Introduction,Part1 Chapter1,Part2 Chapter1, Part3 Chapter1 BOX 京都大学大学院総合生存学館SIC 有人宇宙学研究センター長・教授 1990 年京都大学工学部卒業。1991年京都大学工学研究科環境地球工学専攻修士課程時に日本ブラジル交流協会を通じてサンパウロ大学で研修。1994 年サンパウロ大学工科大学院(EPUSP)修士課程修了。1999年京
適応と進化のプロセスは、「腸」のなかにつまっている。タンパク質不足でも筋骨隆々のパプアニューギニア高地人。栄養学からは不可解な謎を解く鍵は腸内細菌にある。地球上のあらゆる場所に住むホモ・サピエンスが,適応と進化を繰リ返すなかで獲得してきた生存システム。そのコードのひとつを高地人の低タンパク適応から解明する。 梅崎昌裕(うめざき まさひろ) 東京大学大学院教授。東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻修了、博士(保健学)。専門は人類生態学。主な著作に、『人間の本質にせまる科学―自然人類学の挑戦』(共編、東京大学出版会、2021年)などがある。 序章 1 ホモ・サピエンスの適応 2 腸内細菌叢と適応 3 パプアニューギニア高地食の問題点 4 調査の経緯 5 本書の構成 第1章 フリの社会システム 1 パプアニューギニア高地 2 調査地域 3 生業―サツマイモの集約的栽培 4 ブタの飼養 5 対
【推薦】佐藤文隆氏(元日本物理学会会長・京都大学名誉教授) 人類は二,三千年の文明とともにあり,この先達の遺産を受け継ぐのが読書である。二,三十年の実人生だけでは,食っていく単能な専門家にはなれるが,文明人にはなれない。そうはいっても専門への集中,研鑽も大事である。本書ではこのバランスを “「専門外」の四つのカテゴリー”という考えで上手にマネージする秘訣が提示されている。学術書編集の達人が披露する実践論であり,文明人になる人生の処方箋だ。 『朝日新聞』2020年12月12日付朝刊 読書面 『週刊読書人』2020年12月11日号、評者:森貴志氏 『週刊読書人』2020年12月11日号「図書館流通センター提供書評」、評者:中尾優子氏 『週刊東洋経済』2020年12月5日号、「話題の本」 『読売新聞』2020年11月22日朝刊 本よみうり堂、評者:三中信宏氏 『図書新聞』2020年11月28日付
日本の原子核研究は,当時小さな国力にも関わらず,戦前から非常に高い水準にあった。仁科芳雄と並びそれを実験原子核物理の分野から牽引したのが荒勝文策であり,敗戦直後,日本の科学技術を調査した占領軍を驚かせた。アジア初の核変換実験,今日から見ても極めて高精度のウラン核分裂の計測,広島の原爆調査と台風遭難の悲劇,そして理不尽なサイクロトロン破壊と研究禁止……。「秘話」として部分的にしか語られてこなかった,激動の近代史の中で取り組まれた核研究を,始めて内外の膨大な資料の解析で通史として記録する。 【著者紹介】 政池 明(まさいけ あきら) 京都大学名誉教授,国際高等研究所フェロー 1934年生まれ.京都大学理学部物理学科卒業,京都大学大学院理学研究科博士課程修了,理学博士.高エネルギー物理学研究所教授,京都大学理学部教授,福井工業大学教授,奈良産業大学教授,日本学術振興会ワシントンセンター長などを歴
かつてアジアの各地から中国にやってきたムスリム移民の末裔は、時々の政治的・社会的状況に翻弄されながらも、イスラームの信仰を固守して独自の共同体を維持した。そこには、マイノリティとしての生死を賭けた、彼ら中国ムスリムの知的奮闘があった。いかにしてイスラームを、中国伝統思想、ひいては中国社会の現実と調和させるか?「中国的イスラーム」の実像に迫る。 『読売新聞』2013年5月19日朝刊「本のよみうり堂」、評者:杉山正明氏 週刊『エコノミスト』2013年5月21日号「歴史書の本棚」、評者:加藤徹氏 『東洋史研究』第72巻第4號、82-102頁、評者:三浦國雄氏 『イスラーム世界研究』第7巻(2014.3)、544-546頁、評者:松本耿郎氏 『京都新聞』2014年5月19日付、文化面「越境者たち--知の現場から2」 『宗教研究』第88巻第1輯、190-195頁、評者:竹下政孝氏 『イスラーム地域研
公用語を使って生きる力を補償しながら,民族文化の多様性を尊重する――アメリカの言語教育とは,公民権運動以来の国是とも関わる,理論と実践と闘いの歴史であった。多様性が尊重されれば学力が低下し,学力を重視すれば多様性が蔑ろにされるという揺らぎを常に抱えつつ,それを宿命とすることなく,その双方を補償する道を探ってきた歴史を丹念に追い,C. スノーらによる最新の取り組みを紹介しながら,その到達点を総括する。現代日本が向かう多文化社会の教育の在り方にも,強い示唆を与える意欲作。 山本 はるか(やまもと はるか) 1984 年,兵庫県伊丹市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員を経て,2015 年度より,帝塚山学院大学教職実践研究センター助教。専門は,教育方法学。 主な著書に,『パフォーマンス評価―思考力・判断力・表現力を育む授業づくり』(共著,ぎ
家事労働、性労働、結婚移民などの国際移動によって、受容する社会の親密性が大きく再編される。この新しい親密性の多様化を支える公共の論理とは何か。 安里和晃(あさと わこう)[編者,第1章] 京都大学文学研究科文化越境専攻准教授 主な著訳書:「移民レジームが提起する問題―アジア諸国における家事労働者と結婚移民」(『季刊社会保障研究』51(3―4),2016年);「経済連携協定を通じた海外人材の受け入れの可能性」『日本政策金融公庫論集』30,2016年);“Incorporating Foreign Domestic Workers as Providers of Family Care: Case Studies of Hong Kong, Taiwan and Singapore”, in Ochiai, Emiko and Leo Aoi Hosoya ed., Transformatio
『科学論文の英語用法百科』とは 英語で論理的な文章を書くということは,口頭でのコミュニケーションに不自由を感じていない方でも,特別の難しさがあります.しかも「普通の言葉」や冠詞こそが難しい.専門用語なら辞書に載っていますが,普通の言葉の用法や冠詞の使いこなしというのは,辞書には載っていないからです. 『科学論文の英語用法百科』は,書くためにこそ必要な「正確な英語理解」を,実用的に提供します.世界的な物理学誌“Progress of Theoretical Physics”(企画当時,理論物理学刊行会発行)の英文校閲者を長年務めた著者が,日本人の論文に集中してあらわれる英語の誤用を,実例を多数挙げながら,ニュアンスまで明快に解説します.基本的な英語表現に蔓延する誤用を取り上げた第1編に続き,新刊の第2編では,いわば書く英語の最難関,冠詞の世界を2時間読めば読了できるコンパクトなボリュームで解
民間ビジネスである「世界大学ランキング」が,国家の高等教育政策の基準として採用され,世界中の知の生産現場で混乱を生んでいる。「東大がアジア1位から転落」という報道は,何を意味するのか? 現代の大学に突きつけられた課題と挑戦について,現場をリードする専門家が会し,「世界大学ランキング」の実態と背景,大学評価の国際化,知の序列化を論じ,個別特性を活かした発展のために,新しい大学のあり方を提案する。大学人,教育関係者,学生,政策担当者,メディア関係者必読。 石川真由美(いしかわ まゆみ) 大阪大学未来戦略機構教授. 東京都立大学社会科学研究科社会人類学専攻博士課程退学.大阪大学博士(人間科学).専攻は社会人類学.高等教育のグローバル化,知識構築とヘゲモニー,学生・研究者の国際移動,科学人材政策等を研究. 在マレイシア大使館専門調査員,国連児童基金(UNICEF)ニューヨーク本部および駐日事務所勤
著者は後6世紀ビザンツ帝国の属州に生まれ、時の皇帝ユスティニアノス1世の名将ベリサリオスに仕えた、当代随一の教養人。正史とも言える主著『戦史』の裏面をなす本書は、自ら実見した皇帝と妃テオドラ、将軍と妻アントニナらの悪行を暴露したもの。虚実ない交ぜで史料としての扱いには慎重を要するが、読み物としては無類に面白い。生前は私的な配布に留まり、公刊されることがなかった。
志内 一興(しうち かずおき) 東京都生まれ 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学 博士(文学) 中央大学他兼任講師 専攻は古代ローマ史 主要著作 『ローマ帝国と地中海文明を歩く』(共著、講談社) 『ラテン語碑文で楽しむ古代ローマ』(共著、研究社) 『古代ローマ検定 公式問題集』(共著、学研パブリッシング) 凡 例 略 号 はじめに 序 章 呪詛板の素材 呪詛板に記されたメッセージ 神々、精霊たち、死者の霊魂 人形、髪の毛、釘——呪詛板の付属品 小像の利用 頭髪と衣服の利用 丸める、折りたたむ、釘で封をする 呪詛板の安置 呪詛板の追求する効果 呪詛板は効果があったのか 呪詛板と法律との関係 「魔術」と「宗教」 ギリシア・ローマ時代以前および以後における呪詛 第1章 競技呪詛板——劇場や競走場で 史料の解説と翻訳(№1〜17) 第2章 性愛の呪詛板——セックス、愛、そして結婚 史料
【推薦】佐藤文隆氏(元日本物理学会会長・京都大学名誉教授) ネットの整備と高等教育の変革の中で,学術出版や研究機関の情報サービスも転 換が迫られている.オンライン化の無秩序な進行は同時に多様な editing,研究機関のリポジトリ,特化したテーマでのグローバルな結びつき,などの新たな可能性を生んでいる.本書はこの学術出版環境 の大きなうねりの考察と,これを新たな知の構築に結ぶ実践的な教習本である.大学出版会にながく関わった執筆者のユニークな視点は,黒子が表に出た感もある指南書だ.論文が読まれない,研究が理解されないと嘆く前に,本書を読んで欲しい. “Publish and Perish”──ただ書いても評価されない時代に,読まれるものをどう書くか。学術コミュニケーションの変遷とその本質的問題まで立ち返って,読者の措定,編成と記述の在り方,読まれるための演出の方法など,原理的・実践的に論じた
小学校低学年児童の4人に1人が利用している学童保育施設で子どもたちはどんな生活現実を生きているのか。ある施設での参与観察をもとに子どもたちの遊びや会話に着目して描き出す。勝負へのこだわり、ふざけた規則違反…。個性を尊重する児童中心主義の保育は男子支配を助長しないか。ジェンダーに敏感な視点を取り入れることを提案する。 『ふぇみん』No.3081, 2015年2月25日 『教育学研究』第82巻第4号(2015年12月)、601-603頁、評者:結城恵氏 『ソシオロジ』185, 第60巻第3号(2016年2月)、162-170頁、評者:澁谷知美氏 片田 孫 朝日(かただ そん あさひ) 灘中学校・高等学校教諭。 京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻博士学位取得。 主な著作: 「社会的スキルとしての男性性:学童保育所における男子集団の遊びにおける相互行為の分析から」(『ソシオロジ』148, 20
ようやく制度として大学に根付きつつある障害者支援。その最前線を担う当事者の報告と問題提起から見えてくるのは,「健常者」基準で成り立つ学問そのものの限界だった。「障害」を切り口にして初めて見えてくる新たな知が,人間の可能性を大きく拡張する。大学での障害を通じた学びの過去・現在から未来を見据え,新たな知のあり方を発信する。 『産経新聞』2014.12.25朝刊 京都面 『全私学新聞』2015.1.13 『毎日新聞』2015.1.18朝刊 京都面 NHKハートネットTVブログ--「知のバリアフリー」で学びを拡げる! 『点字毎日 活字版』2015.1.29「図書室」 『朝日新聞』大阪本社版 2015.2.3 夕刊「文化面」 『ノーマライゼーション』2015年2月号、63頁、評者:杉野昭博氏 『毎日新聞』2015.3.1「今週の本棚」 (五十音順、矢印は担当執筆箇所) 【編者】 広瀬 浩二郎(ひろせ
『北海道新聞』2014年6月8日、13面(書評欄「本の森」)、評者:中舘寛隆氏 『日本歴史』804号、2015年5月1日、111-113頁、評者:三木理史氏 『村落社会研究ジャーナル』51(2019年10月)、24-25頁、評者:木村健二氏 中山 大将(なかやま たいしょう) 北海道大学スラブ研究センター所属,日本学術振興会特別研究員PD。京都大学博士(農学)。専門は農業社会史,歴史社会学,境界研究。1980年北海道生まれ,札幌開成高等学校卒業(2000年3月),京都大学農学部食料・環境経済学科入学(2001年4月),京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻博士課程修了(2010年3月),京都大学大学院文学研究科GCOE研究員を経て現職(2012年4月より)。 主な研究業績 『植民地樺太の農業拓殖および移民社会における特殊周縁的ナショナル・アイデンティティの研究』京都大学大学院農学研究科
『信濃毎日新聞』2014年5月28日付 文化欄 紹介記事 『図書新聞』2014年8月2日付、評者:藤原辰史氏 『農業と経済』2014年9月号、評者:岩崎正弥氏 『村落社会研究ジャーナル』No.42、評者:細谷亨氏 『経済史研究』第19号(2016年1月)、評者:松本武祝氏 『日本農業新聞』2016年5月29日読書面、評者:川瀬美加氏 序 章 第一節 「他者」という問いの設定 (1)移動と定住が交差する現場としての地域 (2)「日本」農業研究が周縁化したもの (3) 敗戦の再定位と時期区分 第二節 方法と構成——「国民国家論」と「他者」 研究ノートから 「不通線」——横光利一『夜の靴』 第一章 日本農村における民族の問題 第一節 農業と民族の結びつきを問いなおす——もう一つの農業問題 (1)農村における朝鮮人と日本農業の「矛盾」——課題と方法 (2) 近代世界における外国人農業労働者 (3)
西田 吾郎(にしだ ごろう) 1943年大阪府生まれ. 京都大学名誉教授,理学博士. 京都大学大学院理学研究科修士課程修了. 京都大学理学部,大学院理学研究科教授,同副学長を歴任. 【専攻】位相幾何学 【主な著作】『ホモトピー論』(共立出版 1985),『線形代数学』(京都大学学術出版会 2009),『数,方程式とユークリッド幾何』(京都大学学術出版会 2012)など. 第I話 定義と定理 −− 1+1=2はどうして正しい? 1 定義とはなにか −− 定義と定理の違い 2 間接的な定義 −− 見かけでは定義に見えないときもある 3「1+1=2」は自然数の定義の一部である 4 不親切な用語 第Ⅱ話 負数と整数 −− (-1)x(-1)=1 について 1 掛け算とはなんだったのか 2 自然数の加法,足し算と寄せ算 3 自然数の掛け算は本質的に足し算である 4 0の発見 5 負数と整数はどのよう
懸賞付 西洋古典叢書クイズ 西洋古典叢書クイズへのご参加・ご応募ありがとうございます。西洋古典叢書編集室からの挑戦はお楽しみいただけましたか? 10代〜80代まで幅広い年齢層の方にご参加いただき大変嬉しく思っております。ご応募くださった方からも「難しかった」とご感想をいただいた難問ぞろいで、頭を悩まされた方が多かったようですが、20問全問正解の強者も11名いらっしゃいました。応募賞品に偏りが出てしまい、すべての方にプレゼントを差し上げられず心苦しいかぎりですが、今回の抽選に漏れた方、また参加できなかった方には、またの機会をご用意したいと思っておりますので、今後にご期待ください。では、答え合わせといきましょう。 正解発表 Q1 (4) トロイア Q2 (1) 1回 Q3 (3) ソロン Q4 (2) ペイディアス Q5 (4)くしゃみ Q6 象 Q7 ヘラクレイア Q8 円形 Q9 牡牛 Q
大戸 千之 (おおと ちゆき) 1942年生まれ。1970年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。 京都大学文学部助手、立命館大学文学部助教授、教授をへて 現在立命館大学名誉教授。京都大学博士(文学) 【主な著書】 『ヘレニズムとオリエント——歴史のなかの文化変容』、ミネルヴァ書房、1993年 凡 例 序 章……いま何が問題なのか——ポストモダニズムと歴史学 第1章……歴史叙述の起源 1 歴史を書くということ 2 古代ギリシア世界における歴史叙述の萌芽 第2章……ヘロドトス——事実とは情報である 1 「歴史叙述」の誕生 2 情報を吟味する 3 伝統と新しさと 第3章……トゥキュディデス——事実とは解釈である 1 著作の特質 2 歴史における「真実」 3 歴史の語りかた 4 新たな評価にむかって 第4章……ポリュビオス——事実の正確な理解を 1 その歴史観 2 運命と人知 3 思索の特質 4
シリーズタイトルは,「若い知性のデビュー作」を意味します。大学院重点化以降、新しい活況を呈した研究領域の最新作を京都大学の出版支援制度を受けて刊行しています。本シリーズからは,渋沢・クローデル賞,サントリー学芸賞をはじめとした数々の受賞作が生まれています。
西洋古典学事典 松原 國師 A4判上製函入・1712頁 ISBN: 9784876989256 第一刷 正誤表(2010.11.19更新)PDF 発行年月: 2010/06 本体: 28,000円(税込 30,800円) ★百年の快著★ [推薦]中務 哲郎(京都大学名誉教授 西洋古典学・西洋古典叢書編集委員) 松原國師氏に『西洋古典学事典』編述の志ありと聞いたのは凡そ二十年の昔、新年の賀状に「今年こそ出します」の文字を見て十年、この間松原氏は凝りに凝り蘊蓄の限りを傾けて執筆の事に従ってきた。氏は学会にも属さぬ孤往の学究であるが、海外の研究事情に通じ、わが国西洋古典学百年の成果を摂取するにも敏である。江湖にもて囃される和書の中には、発想・結構において欧米名著の糟粕を嘗める体のものも少なくないが、この事典には松原氏の個性が横溢している。読者あるいは、記述が時として残虐卑陋の方面に偏するのを怪し
新しい科学技術が社会に芽吹くとき,何が起きているのか.日々新聞やニュース等マスメディアや書籍に躍る言葉の数々は,どのように科学技術のイメージを具体化してゆくのか.テキストから現われるイメージの分析手法と適用例,流儀を論じたハンドブック. 執筆者紹介([ ]内は担当章,*は編者) *山口 富子(やまぐち とみこ) [はじめに,第1章,第2章,第6章] 1995年バース大学社会科学科開発学修士,2004年ミシガン州立大学社会学部博士課程修了(社会学).現在,国際基督教大学教養学部准教授. 著作 「萌芽期の科学技術を取り巻く社会的文脈の考察:ナノテクノロジーを事例に」『科学技術社会論研究』(第6巻,2008年),「科学技術をめぐる言説論的アプローチの展望」『国際基督教大学社会科学研究所モノグラフシリーズ』(No.12, 2007年),Goldman, M. 『緑の帝国』(監訳,京都大学学術出版会
ヒューム(1711〜1776年)はイギリス経験論の哲学者であるが、政治思想家としても重要である。最晩年の大著『イングランド史』(全6巻)から、「スチュアート朝」の部分を訳出するが、イギリスの最も古典的な政治思想が含まれており、トマス・ジェファソンに衝撃をあたえたことでも知られる。本邦初訳。
病を癒すには、まず医療をめぐる環境を癒してからでなければならない——。「制度を使った精神医療」をめぐる日本とフランスを中心としたの医療実践を紹介し、それらのバックボーンたる現代思想を解説する。病院機能評価によってますます硬直しつつある現在の医療・社会システムに風穴をあけ、「ひと」が癒える場をとりもどすために集結した、医療実務者と思想研究者による熱気あふれる論陣。 『こころの科学』143('09年1月号)、115頁、評者:酒井明夫氏 『精神科看護』'09年2月号、95頁 『図書新聞』2905号(`09年2月14日)、5面、評者:十川幸司氏 『みすず』'09年1・2月合併号、26頁、評者:廣瀬浩司氏 『精神看護』'09年3月号、82-83頁、評者:松澤和正氏 『心の危機と臨床の知』Vol.10、評者:山口直彦氏 『沖縄タイムス』'09年8月30日朝刊、文化面 『こころと文化』Vol.8 No.
認知科学は、ヒトの知的な情報処理過程については多くのことを明らかにしてきたが、一方でヒトの行動には「感情」のように理性では理解できないことが極めて多い。本書は、その感情の基礎的機能や神経科学的基盤、発生過程、病理などの多角的視点からの理論的・実証的研究を集成し、「感情科学」という新たな学問領域の構築を目指す。 [編者紹介] 藤田 和生(ふじた かずお) 京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了,京都大学理学博士.現在,京都大学大学院文学研究科教授.専門は比較認知研究. 主要著書:『動物たちのゆたかな心』(京都大学学術出版会,2007),Diversity of Cognition: Evoltuion, Development, Domestication, and Pathology(編著,京都大学学術出版会,2006),『比較認知科学への招待—「こころ」の進化学—』(ナカニシヤ出版,1
西洋古典——哲学、歴史、文学にわたるギリシア・ラテンのありとあらゆる作品群の悉皆翻訳によって、西洋の知と教養の基底の巨大な全容を読者に提供するべく、諸外国の叢書に比肩しうる一大書林の完成をめざす 本叢書の特色 1.西洋の「知」の源泉であるギリシア・ラテンの主要な著作・作品を可能な限り網羅し、諸外国のこの種の叢書に匹敵する、西洋古典の一大書林の形成をめざした。 2.すべての専門研究者による厳正な原典理解を基にした新訳により、正確でわかりやすい日本語訳の定訳をめざした。 3.訳註は、本文と同時に対照できるよう、読みやすい脚註方式を採用した。 4.著作・作品ごとに訳者による平明な解説を付した。 5.造本はハンディな四六判変型・布貼り上装仕上げとし、一般読者にも親しみやすいものとした。 西洋古典叢書2018 全6冊 2018年6月刊行開始 編集委員:内山勝利/大戸千之/中務哲郎/南川高志/中畑正志
グレン・パケット/著 理論物理学刊行会/企画 英語の世界でイニシアチブをとれる論文を書けるかどうか? 自然科学系はもちろん、いまや人文社会系研究者にとっても、「生き残り」の必要条件になりつつある素養を磨くための決定版。大学内書店のベストセラーです。
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『京都大学学術出版会:ホーム』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く