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大谷翔平
www.igakuken.or.jp
2024年4月3日 感染制御プロジェクトの小原道法 特別客員研究員らは、「「裸のmRNA」からなる安全な新型コロナウイルスワクチンの開発に成功」について Molecular Therapy に発表しました。 「裸のmRNA」からなる安全な新型コロナウイルスワクチンの開発に成功 〜ナノ粒子製剤化していない「裸のmRNA」が全身性の副作用を 伴わず強力な免疫を誘導できることを世界で初めて実証〜 現在使われている mRNAワクチンは脂質性ナノ粒子(LNP)などの殻でくるまれて投与されているが、そのLNPが副次的有害事象を発生させている可能性が高い。 mRNAを殻で保護しない「裸のmRNA」からなるワクチンで、SARS CoV-2 (COVID-19)ウイルス感染症を予防することに、世界で初めて成功した。(mRNAワクチンにはナノ粒子が不可欠という常識を覆した) ジェットインジェクターを用いて「裸
統合失調症など重度の精神疾患を有する患者さんは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患しやすく、また死亡率が高いことが知られており、COVID-19ワクチン接種においては接種優先順位の上位に位置づけられています。精神疾患がCOVID-19の危険因子となるメカニズムはまだ証明されていませんが、年齢や性差の他に呼吸器疾患、心血管系疾患、喫煙、肥満等の合併症が多く見られること、また、抗精神病薬がこうした合併症や免疫不全を惹起する可能性があることなどが想定されていますが、はっきりと示されていません。今回は、UKバイオバンクのデータを用いたコホート研究により、重度の精神疾患患者さんにおけるCOVID-19関連の感染、入院、そして、死亡率を包括的に調査した論文(文献1)を紹介致します。 文献1. Lamiece Hassan et al, Disparities in COVID-19 i
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種の効果は時間の経過とともに低下します。したがって、現時点では、まだ3回目の接種が終わっていない人も多いにもかかわらず、4回目の接種に向けた準備を始める必要があります。しかしながら、4回目接種は効果が限定的だとする報告もあり、欧州医薬品庁などは、4回目接種の早急な実施は不要との見解を示しています(図1)。また、多くの国では、対象者を限定して進めています。接種の対象となるのは高齢者や介護施設の入所者、職員、医療従事者などであり、免疫不全など重症化リスクが極めて高い人に絞る国もあります(図1)。このような状況で、今回は、イスラエルにおいて、オミクロン変異株流行中に同ワクチン4回目を接種した60歳以上125万人超を対象に行った試験の結果を述べた論文(文献1)を報告致します。 文献1. Bar-On YM, et al, Protection
2022/3/14 第1回 中学生 医学けんた君 の新型コロナウイルスについての質問 “ステルス”オミクロン株って本当に怖いの?
2020/08/03 コメンタリー:田中理事長が参画しているグループ「七人の侍」のメンバーからの寄稿文 感染者とは?:素人の単純思考による疑問 新型コロナウイルスの「新たな感染者」の数が報道のトップに来る日が続く。しかし、マスコミが使う「感染者」という言葉自体が不明確である。発表される数は決して「新たな」感染者の数でもなく、我々が心配すべき事とは間接的にしか関係しない数であることを指摘したい。マスコミのみならず、専門家の論文などでも「感染者」という言葉が明確な定義なしに使われていることに疑問が生じた。事の発端は、以下のパラドックス(逆説)を発見した・・と思い込んだことである。 新たに感染した人は新たな感染源となるため、感染者の数は指数関数的に増加すると説明されることが多い。この、容易に理解できる感染の指数関数的拡大という根本原理は、種々の解析——感染者数の倍化速度、再生産数、そして最近では
GPS の移動パターンから主要繁華街に遊興目的で移動・滞留したデータを抽出※ ハイリスクな時間帯の滞留人口量を1時間単位で推定(500mメッシュ単位) LocationMind 都医学研 厚労省ADB 夜間滞留人口データとその後の新規感染者数、実効再生産数との関連が認められている※※ ※ GPS移動パターンから職場と自宅の場所を推定した後,職場・自宅以外の15分以上の滞留をレジャー目的としてカウント LocationMind xPopのデータは、NTTドコモが提供するアプリケーションサービス「ドコモ地図ナビ」のオートGPS機能利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータを使用。位置情報は最短5分ごとに測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。 ※※ Nakanishi M, Shibasak
通常の風邪の原因となるコロナウイルスと比較して、新型コロナウイルスSARS-CoV-2は感染性が高い。SARS-CoV-2が、なぜ、脳や心臓など、呼吸器系以外の臓器に感染するのかについては、不明でした。今回、Science誌に発表された2報の論文で、SARS-CoV-2の新しい受容体の発見に関する報告がありました。 ウイルスが宿主に感染するためには、まず細胞の呼吸器系あるいは腸管の表面にウイルスが結合して、細胞内に取り込まれ、細胞内で増幅することが必要です。これまでの記事でも説明したように、SARS-CoV-2は自身がコードするSpikeタンパク質を用いて細胞の受容体ACE2(Angiotenisn-converting enzyme2)に結合し、感染します。 2003年に発生したコロナウイルスであるSARS-CoVもACE2を介して細胞に取り込まれますが、SARS-CoV-2では、一続き
2020年9月16日 社会健康医学研究センターの山﨑修道主席研究員、西田淳志センター長らは「思春期の時点で抱いていた価値意識が高齢期の幸福感を予測する~60年以上にわたる大規模コホート調査によるエビデンス~」について英国科学誌 The Journal of Positive Psychologyに発表しました。 English page 思春期の時点で抱いていた価値意識が高齢期の幸福感を予測する ~60年以上にわたる大規模コホート調査によるエビデンス~ 世界人口の高齢化にともない、高齢期の幸福感を支える要因の解明に国際的関心が集まっています。特に、出生から高齢期までの人生を連続的に俯瞰し、若い頃のライフステージ(思春期・青年期など)のどのような要因が高齢期の幸福感を高めるのか、そうした問いを人生縦断的な実証研究(ライフコース疫学研究)によって明らかにすることが期待されています。 当研究所・
▫ パーキンソン病の治療研究;G2019S LRRK2キナーゼ阻害剤によるミトコンドリアDNA損傷の回復 一般向け 研究者向け NEW2024/9/5 ▫ モノクローナル抗体を用いたハンチントン病モデルマウスの治療 一般向け 研究者向け 2024/8/29 ▫ モノクローナル抗体Prasinezumabを用いたパーキンソン病の免疫療法 一般向け 研究者向け2024/8/20 ▫ パーキンソン病の診断における皮膚生検の有用性 一般向け 研究者向け 2024/8/15 ▫ パーキンソン病の運動症状のサブタイプと血清GFAPの関連性 一般向け 研究者向け 2024/8/7 ▫ 統合失調症の記憶障害と認知症の関係 一般向け 研究者向け 2024/7/30 ▫ 地中海ケトン食が認知症の予防治療に効果的であるメカニズム 一般向け 研究者向け 2024/7/25 ▫ 乳がんの再発率に対する地中海食の影響
2021年1月7日 感染制御プロジェクトの小原道法特任研究員及び国立感染症研究所の石井孝司品質保証・管理部長との共同研究でワクシニアウイルスベクターを用いた新型コロナウイルスワクチンを開発し、動物実験による効果を確認しました。 ワクシニアウイルスベクターを用いた新型コロナウイルスワクチンの開発 ~動物実験による効果を確認しました~ 当研究所の小原道法特任研究員及び国立感染症研究所の石井孝司品質保証・管理部長との共同研究で、SARS-CoV-2遺伝子組換えDIs株ワクチンを作出しました。このワクチンを滋賀医科大学の伊藤靖教授のグループが、カニクイザルに接種し、発症予防効果の評価を行いました。ワクチンを接種したカニクイザルに新型コロナウイルスを感染させたところ、ワクチン接種群では、肺内の新型コロナウイルス増殖が強力に抑制され、肺炎の発症もほとんど見られませんでした。また、ワクチンによる重篤な副
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化に関わる人の遺伝的な要因が報告されています。「新型コロナウイルスの重症化の遺伝的要因(2020/07/02掲載)」 の記事に、その詳細について記載しました。その記事の中で、3番染色体のSLC6A20、LZTFL1、FYCO1、CXCR6、XCR1、CCR1、CCR3、CCR9など多くの遺伝子がある領域の一塩基多型(SNP)が、重症化と関連すると記載しました。このSNPのリスクタイプを有すると重症化するリスクが2倍ほど高くなることが明らかにされています。 この3番染色体のCOVID-19重症化のリスク要因は、実はネアンデルタール人より受け継がれたものであることが、ペーボ博士らによってNature誌に報告されました。ペーボ博士は、進化遺伝学の分野でとても有名な先生で、ヒトの言語発生と関わる遺伝子の同定や、ホモ・サピエンスのゲノムの中にネアンデ
一般向け 研究者向け 2020/09/01 新型コロナウイルス感染により産生される抗体は、なぜ長期間にわたり維持されないのか? 新型コロナウイルス(以下SARS-CoV-2)感染により抗体が体内にできても、数ヶ月で消失してしまう可能性が指摘されています。そのメカニズムは不明でしたが、8/19にCell誌に発表された論文で、SARS-CoV-2はある種のサイトカインを増産することにより、“良い”抗体が産生されないようにしていることが明らかとなりました。 SARS-CoV-2感染患者の解析から、これらの患者の液性免疫(抗体)は短期間しか維持されず、抗体の多様性をもたらす体細胞突然変異(somatic hypermutation)も限定されていることが明らかになっておりました。今回の研究により、なぜSARS-CoV-2がもたらす免疫の質が低いのか、そのメカニズムの一端が解明しました。 長期間にわ
2018年4月8日 心の健康プロジェクトの西田淳志副参事研究員らが「Journal of Psychiatry Research」に「初回エピソード精神病に対する初期包括支援サービスの効果検証:多施設共同ランダム比較試験(J-CAP Study)」について発表しました。 初回エピソード精神病に対する初期包括支援サービスの効果検証: 多施設共同ランダム比較試験(J-CAP Study) <論文タイトル> A randomized controlled trial of comprehensive early intervention care in patients with first-episode psychosis in Japan: 1.5-year outcomes from the J-CAP study. Pubmed: https://www.ncbi.nlm.nih.go
グルクロン酸はペントシジンの新たな前駆物質であり、統合失調症に関連する Glucuronic acid is a novel source of pentosidine, associated with schizophrenia
JST 課題達成型基礎研究の一環として、公益財団法人 東京都医学総合研究所の平野 恭敬 主任研究員、齊藤 実 参事研究員らは、空腹状態になると記憶力があがること、さらにその分子メカニズムをショウジョウバエを用いて明らかにしました。 アルツハイマー病や老化による記憶力の低下や先天的な記憶障害を改善することは、クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life:QOL)の向上に必須です。これまでに記憶の研究が盛んに行われてきましたが、記憶障害を改善する方法はいまだ確立されていません。 今回、ショウジョウバエを用いて空腹状態にすると記憶力があがることを明らかにしました。さらに、その分子メカニズムを分析した結果、空腹で血糖値をコントロールするインスリンが低下すると、インスリンにより抑制されていたたんぱく質CRTC注1)が活性化され、記憶力があがることが分かりました。CRTCは、ヒト体内に
蛋白質代謝研究室の吉田雪子室長ら「糖タンパク質の新規ユビキチン化機構の発見〜糖を介した転写因子のユビキチン化〜」 Molecular Cellに発表
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