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ブックレビュー
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最近、歴史の本を多く読むようになっています。 この本の中にあった、武田の滅亡の原因、というのが、勉強になるとともに、改めていろいろと考えるきっかけになりました。 真田四代と信繁 posted with ヨメレバ 丸島和洋 平凡社 2015年11月16日 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net honto e-hon 歴史好きの方には常識と怒られるかもしれませんが、武田の滅亡は、長篠の戦いで負けたから、というだけではどうもないようです。 長篠の戦いは1575年、滅亡が1582年なんで、実は結構持ちこたえている。 むしろ、直接的な引き金になっているのは、織田信長から攻められていた、高天神城という城を見殺しにしたことが直接的な原因だったといわれているようです。 この、城を見殺しにするという判断が間違っていたのかはわかりません。 当然、戦略的に、不利な戦いには戦力を割かない、むしろ勝て
仕事をしても感謝されたり、褒められたりすることがなくなった。 そんな悩みを持つ方は多いのではないかと思います。 確かに、仕事をしても礼も言われず、褒められもしないのは、あまり気持ちのいいものではありません。 けれども、実は、褒められない人のほうが職場で評価されていることもあるし、むしろ、それを目指したほうが、やがて自分にいいことがある、今回はそんなお話です。 例えば、子供であれば、小学校1年生が足し算ができたら褒められるでしょう。けれども、小学校6年生になって、足し算ができたからと言って褒められるということは普通はありません。 それは、小学校1年生なら、足し算ができないかもしれないと思っていたけど、できたから素晴らしい、それに対し、6年生だと、足し算はできて当たり前だから、特別なことではない。そう思われているからでしょう そう、同じことをやっても褒められる人と褒められない人がいるのは、それ
よく、若い人は我慢が足りないといわれます。 確かに、昔なら我慢していたことでも、我慢せずに不満を言ったり、やめてしまう人が多くなっているのは確かでしょう。 しかし、それは世代の問題なのか? というと、かなり疑問です。 むしろ、世代の問題ではないのに、そういう問題として片付けてしまうこと自体、実は問題なのではないかと思うわけです。 会社というのは、上手くいっているときは、社員が内心で不満に思っていても、表に出てきません。 それは何も、我慢強い人が多いからというわけではなく、不満はあっても、うまくいっているのならば、それを表に出さずにやり過ごし、上手くいっている恩恵にあずかる方が得だからです。 この裏返しで、会社がうまくいかなくなると、不満が表に出るようになってきます。別に、それは、社員が我慢強いかと関係なく、我慢する利益がないのに我慢することに意味がないからです。 しかも、こういう時、不満は
上司が部下に指示を出す時、「なるべく」というのは便利な言葉です。 例えば書類の作成を指示するとき、「なるべくいいものを」「なるべく早く提出して」といえば、指示したような体裁は取れてしまいます。 本来「なるべく」というのは、無理であればできる範囲でいいよ、という意味も含みますから、むしろ部下の都合に配慮しているようにも見えて、無理でも何でもやれ、という指示よりも、むしろ部下思いのように見えます。 しかし、実際には、この言葉を多用していると、かえって部下の非効率な業務を増やし、往々にして長時間労働を招いてしまいます。 その言葉をかけた結果出来上がってきた書類が必要とするクオリティに達していなければ、当然、注意の上、やり直しを命じるよりありません。 部下の立場からすると、誰でも怒られたり評価が下がったりするのは嫌ですから、次からは、「なるべくいいものを」といわれたら、結局、無理してでも完璧なもの
最近、働き方改革がいわれ、無駄な業務を削減するなどして、業務の効率化を進めよう、という動きが進んでいます。 業務の効率化そのものに対して表立って反対する人というのは、あまりいません。 しかし、実際に、業務の効率化を進めようとすると、なぜか無駄な業務に見えても本当は大事なんだ、そうやって手抜きをしようとするなんてとんでもない、それで何かトラブルが起きたらお前が責任取れるのか、など、抵抗勢力の反対にあって頓挫してしまうということが多いのではないでしょうか。 まず、なぜこういう現象が起こるかについて考えてみます。 もともと、トヨタの「カイゼン」のように、無駄を省き、効率化を推し進めるのは、むしろ日本企業の専売特許でした。 < マンガでわかる! トヨタ式仕事カイゼン術 posted with ヨメレバ 若松 義人 宝島社 2014-10-09 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで
現在、法務を中心にしつつ、管理部門全般の仕事をしています。 もともとは企画の仕事をしていたのですが、会社が大きくなってきたので、管理部門の人間を一人置こう、ということで管理部門に回ってきました。 管理部門というと地味ですが,非常に神経を使う仕事。 この仕事をやってみて思うのが、この仕事は、企画とは正反対で、他と同じであることこそ価値があり、だからこそ、常に情報を収集していなければいけない、ということです。 何か会社で企画をするとき、他社を参考にするということはよくあります。 しかし、参考にするとしても、それをそのまま真似てしまったのでは、特許や商標、著作権といった、法的な問題に発展しかねませんし、そこまで行かなくても、他人の真似をしただけでは、オリジナルとの競争に勝つのは難しいでしょう。だから、人真似というのはあまり歓迎されません。 しかし、直接お客を相手にしない管理部門では、別にそうでは
たとえば、車が右側通行か左側通行か、という問題を考えてみます。 もちろん、どっちがいいのか、というのは、厳密に考えればあるのかもしれません。車の運転席の位置、右折と左折の時の効率、乗り降りのしやすさ等。 しかし、それより重要なのは、どちらかに統一されている、ということです。 もし、各運転者に対し、道の右側を通るか左側を通るののどちらがいいか、「自分で考えろ」とだけいって判断を丸投げしたのでは、おそらく交通は大混乱してしまうでしょう。 だから、運転者に委ねるのではなく、国のほうで左側通行に決めてしまう。 この時、別に右側通行が間違っていて左側通行が正しい、ということではありません。ただ、どちらかに決まっていないと不便だから、便宜的にそう決める、というだけのことです。 これは「調整問題」といってたまたま↓の憲法の本を読んでいるときに出てきた話ですが、このようなことは、会社でもよく起こるし、その
まず、コミュニケーション能力という言葉がなぜ使われるかについて考えてみます。 上司が部下の人事評価をするとき、好き嫌いを挟んではいけない、という建前があります。 人事評価というのは仕事として行うものですから当然のことです。 その一方で、人間なのだから、人に対する好き嫌いがあるのは当然だし、自分が好きな人は評価し、嫌いな人は評価しない、としたいのも人情です。 そういう時に便利な言葉として、「コミュニケーション能力」という言葉が生み出されたのではないか、というのが今回の仮説です。 まさか人事評価を説明するときに、あいつが嫌いだから、という評価はできません。 だから、自分が不快な気持ちになる=自分と上手くコミュニケーションができない=コミュニケーション能力が低いという論理で、コミュニケーション能力が低いから低評価をする、という説明をします。 そして、会社の上層部もまた、一番日常的に接している上司
戦国時代や三国志を扱った歴史小説を読んでいると、よくこんなシーンがあります。 傍から見ると無謀に思える城攻めを命じる君主に対し、家臣が撤退を進言します。 君主は、その家臣を「臆病者!」と一喝して、その家臣を処断してしまいます。 家臣にしてみれば、合理的に考えて難しい城攻めで犠牲を出すよりは、潔く撤退した方がいいと進言しただけなのになんて理不尽な、というところですが、実は現代でも、会社にいると、このような状況は実はよく起こっているのではないかと思います。 部下の立場で、なにか仕事を振られたとします。 その仕事は、その仕事には色々と問題があり、利益を生み出すのは難しい仕事でした。 部下は、仕事をやってみて、その仕事に利益を生み出す見込みが無いことが分かりました。しかし、真面目な部下は、言われた仕事を忠実にこなそうと努力しました。 しかし、元々無理のある仕事なのですから、個人の頑張りで利益があが
人に相談しつつ、結局意見は聞かない人、というのがいます。 本当に柔軟にいろいろな人の意見を聞いて取り入れる人ならいいのですが、困った人というのは、結局相談だけしておいて、何か言っても、「でも~」とか、「だって~」で始まり、結局解決につながりません。 よくよく聞いてみると、こういう人の会話というのは、実は相談しているようで、もとから相手の意見を聞く気はない。 自分の考えと違うアドバイスには耳を貸さないか、わざわざ反論して説得しようとします。 一方で、人にアドバイスするのが好きな人というのもいます。 本当に親切心からならいいのですが、困った人の場合、頼まれもしないのに、他人のやることに口出しをしてきて、他人がそれに従わないと途端に不機嫌になります。 この二人、一見やっていることは、他人に相談することと、他人の相談に乗ろうとすることと正反対のように見えますが、実は同じことを目指していて、だからこ
今年の4月から、部下を持つ身になり、何となく上司としてのあり方を考えさせられる機会が急に増えました。 まだ1ヶ月で何もわかっていない状態ですが、そんな中で思ったことは、「上司は、「教育」は自分の仕事ではないと認識するべき」ということです。 初めて部下を持つ立場に立ってみて、最初の1週間は張り切って部下を「教育」しようと思って接していたのですが、自分自身、その時の言葉遣いや考え方にどうも違和感が拭えない。 慣れの問題かと思ったのですが、どうもそうではない。もっと根本的なところに問題があるうような気がしました。 そこで、ふと気づきました。 「教育」というのはあくまで相手を変えようとする行為です。 そのため、スポットライトが当たるのはあくまで相手の方です。 そのため、何かを話す時の主語は「君が」になります。 だから、こういう言い方になります。 「君(の仕事)が、これじゃだめだよ。」 しかし、そこ
昔はよく、給料の1割は本代に使えといわれたそうです。 自分もその言葉を忠実に守ったわけではないですが、だいたい去年本代に使った金額を計算してみると、手取り給料の1割弱の30万円くらいでした。 一月に換算すると2万5000円。 一般人の平均よりは明らかに多いですが、本好きとしては、このくらい本代を使っている、という方はそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、自分も実践している、本代の支出を最大限有効活用して、飛行機に毎年無料で乗る方法についてご紹介したいと思います。 その秘密は、ハピタスというサイトの中に併設されている、「ハピタス堂書店」というネット書店です。 ここ、毎回本の購入額の7%のポイントがつくんですね。 それだけなら他のネット書店でもよくあるんですが、このサイトの特徴は、元々がポイントサイトだけあって、このポイントの交換先が豊富です。特に、さらに交換先の豊富なドットマ
キャプテン (8) (集英社文庫―コミック版) posted with ヨメレバ ちば あきお 集英社 1995-12 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天koboで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 「キャプテン」には、近藤というキャラクターが登場します。 並外れた剛速球と長打力を持っているものの、守備が嫌いで、練習もサボろうとする。 しかも先輩に対しての礼儀もなっていない。 リーダーからすると、非常に腹の立つ存在です。 二代目キャプテンの丸井もまた、近藤のことを嫌い、厳しく接します。 ことあるごとに怒鳴りつけては尻を蹴飛ばし、OBになってからも、その姿勢は変わりません。 バッティングの調子がよくて調子に乗っていると怒鳴りつけ、自分の高校の先輩に対する失礼があれば蹴飛ばしています。 これに対し、3代目キャプテンのイガラシは、一見、対称的に
小学校のテストのとき、よく、隣同士で答案用紙を交換して、採点しあうということがあったと思います。 その場面を思い出して下さい。 自分が自信がないまま、答えを3と書いた問題について、交換した隣の人の答えは4でした。 こんな時、先生が答えを読み上げるまでの間、どう思うでしょうか? テストのように、答えが一つに決まっている問題について、自分と違う答えが正解であるということは、自分の答えが間違っていることを意味します。 だから、テストの結果にこだわる子ほど、自分と違う答えがあると不安で落ち着かなくなります。 そこで、先生から答えが読み上げられるまでの不安を解消するために、その答えが間違っていると確信できる理由を探そうとします。 自分の答えが正しい理由は何度もテスト中に確認しているわけですから、もう一度その確認を繰り返すよりも、隣の人の解答が間違っていることを確認するほうが不安の解消に役立ちます。
サッカーでは、統計的に、ホームチームの勝率は6割を超えているということです。 逆に言えば、アウェーのチームというのは、ホームでの実力を全ては発揮できないということでしょう。 この事を知らずにホームでばかり試合をしているチームは、本当はこのアドバンテージのおかげで勝てているだけなのに、いつの間にか、自分たちは強豪チームであるかのように勘違いをしてしまうでしょう。 また反対に、自分のホームを持たず、いつも相手のホームで試合をしているチームは、本当は実力があったとしても、自分に実力がなく、もっと練習しなければいけないと考えるでしょう。 これと同じことは、会社でも起こりえます。 会社の規模にもよりますが、わかりやすくするために、例えば、元々は社長が一人でやっていた零細企業を考えてみます。 その社長は絶対的な権限がある。何しろ一人なのですから、誰も文句を言う人はいません。 それに、稼ぐのも一人の力な
最初の記事ということで、自分の読書について大きな影響を受けた本を紹介します。 元々子供の頃から本は好きだったので、ジャンルを問わず、いろいろな分野の本を読み漁ってはいました。 しかし、一方で、本を読んで勉強した気になっても、どうそれを自分の生活に活かしていいかわからない。 わからないからそもそも本を読んでもただ読むだけで、何も生かせない。大学の勉強をしてもなんの役に立つのかもわからない、だからそもそも勉強する気が起きない、という悪循環にはまっていました。 そんな中で、ちょうど新入社員だった頃に読んだのが、この本でした。 アナロジー思考 posted with ヨメレバ 細谷功 東洋経済新報社 2011-07-28 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天koboで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 この本では、アナロジー思考について解説されてい
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