本日も、りけいのりからお届けします。 今回のテーマは、紅葉の仕組みです。 秋の風物詩である紅葉は、山林を鮮やかに彩ります。 そんな植物も、やはり生き物。 生物学、化学、物理学の観点から、紅葉の仕組みを紐解いていきます。 紅葉は何故起こる? 紅葉の色を決めるのは? 葉の色の化学 紅葉の化学 おわりに 参考文献 紅葉の色を決めるのは? 葉の色の化学 まずは、スタンダードな葉っぱの色から始めます。 あの緑色は、どのような物質に由来するのでしょうか。 これは、多くの方が葉緑体と答えると思います。 葉緑体は、細胞内に存在する器官 (細胞内小器官, オルガネラ) の一種で、光合成の拠点となります。 葉緑体といえど、それ自身は分子により構成されています。 そこで、葉緑体を彩る物質に迫ります。 分子レベルにて、葉の色はクロロフィルと呼ばれる物質に由来します。 クロロフィルa 1) およびクロロフィルb 2