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前野浩太郎 主任研究員(生産環境・畜産領域)が、独立行政法人日本学術振興会の「第19回(令和4(2022)年度)日本学術振興会賞」を受賞することが決まりました。 授賞の対象となった研究業績は「アフリカにおけるサバクトビバッタの防除技術の開発」(Development of Control Techniques for the Desert Locusts in Africa)です。 授賞理由は以下のとおりです。 -- 前野浩太郎氏は、主にアフリカで農作物に大きな被害をもたらす、サバクトビバッタの大発生のメカニズムの解明とその制御に関する研究を行っている。本種は、ある地点で大発生して高密度になると相対的に翅の長い“群生相”と呼ばれるタイプに相変異し、別の場所に長距離移動してそこでまた大発生を繰り返すという特性をもつ。前野氏は、群生相のオスとメスは別々の群れで生活しており、産卵直前のメスのみが
401. サバクトビバッタの特異な繁殖行動を解明 -農薬使用量の減少に繋がる効率的な防除が可能に- サバクトビバッタ(以下、バッタ)は、西アフリカからインドにわたる半乾燥地域に生息していますが、しばしば大発生し、深刻な農業被害を引き起こします。2020年から2021年にかけて、東アフリカと南アジアで大発生し、深刻な農業被害が報告されています。バッタの発生地は広大で、特に成虫は長距離飛翔するため、農薬散布による防除は困難です。国際農研では、バッタの被害の軽減を図るため、バッタの生態に基づいた効率的な防除技術の開発を目的とした研究を、第4期中長期計画(2016-2020年度、病害虫防除プロジェクト) から第5期中長期計画(2021-2025年度、越境性害虫プロジェクト) にかけて実施しています。Pick Upでは、これまでにバッタの防除技術開発の意義と方向性について議論したほか、 東アフリカに
令和3年10月12日 国際農研 モーリタニア国立サバクトビバッタ防除センター フランス国際農業開発センター モロッコ国立サバクトビバッタ防除センター サバクトビバッタの特異な繁殖行動を解明 ― 農薬使用量の減少に繋がる効率的な防除が可能に ― 国際農研は、モーリタニア国立サバクトビバッタ防除センター、フランス国際農業開発センター、モロッコ国立サバクトビバッタ防除センターと共同で、野外においてこれまで不明だったサバクトビバッタ(以下、バッタ)成虫の交尾と産卵行動を明らかにしました。 サハラ砂漠で野外調査を行った結果、性成熟したバッタの成虫は、雌雄どちらかに性比が偏った集団を形成していました。メスに性比が偏った集団では、ほとんどのメスは卵巣発達中で、交尾していませんでした。一方、オスに性比が偏った集団では、メスは産卵直前の大きな卵を持っており、ほとんどが交尾していました。詳しく調査したところ、
令和3年4月14日 国際農研 モーリタニア国立サバクトビバッタ防除センター フランス国際農業開発センター メルボルン大学 サバクトビバッタが砂漠で生き延びるための行動を解明 ― 構築したモデルにより行動予測が可能に ― 国際農研は、モーリタニア国立サバクトビバッタ防除センター、フランス国際農業開発センター、メルボルン大学と共同で、過酷な砂漠環境(厳しい寒暖)においてこれまで不明だった群生相のサバクトビバッタ(以下、バッタ)が生き延びるためにとる行動を明らかにし、その成果を利用して構築した専用のモデルによりバッタの体温を推定し、行動を予測可能にしました。 すなわち、活発に集団移動している幼虫の群れを対象に、サーモグラフィカメラを用いて様々な時間帯にバッタの体温と周辺の表面温度(以下、温度)を測定したところ、温度が低い時は、密集して日向ぼっこ行動をとって体温を高め、温度が高い時は、太陽光に当た
農林水産省所轄の国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター(国際農研)では、 これまでに「国境を越えて発生する病害虫に対する防除技術の開発(病害虫防除)」プロジェクトにおいて、「サバクトビバッタの防除に向けた生態解明」に取り組み、 発生地において群生相の幼虫や成虫がいつどこに集合しているかを明らかにするなど、効果的な防除に役立つ知見を得ているところである。先人の知見、これまでに得られた情報に基づき、昨今の東アフリカから南西アジアにかけて大発生中のサバクトビバッタについて解説する。 サバクトビバッタは、深刻な農業被害をもたらす移動性害虫の一種である。西アフリカのモーリタニアから中東、インドまでの南西アジアにかけて広く分布し、約60ヵ国が農業被害に遭い、その面積は地球上の陸地面積の約20%、世界人口の約10%に及ぶとされる。 このバッタは、普段は数が少なく、見つけるのが大変である。しかし、諸
旧農林水産省熱帯農業研究センターおよび国際農林水産業研究センターの在外研究員等が、世界各国での現地調査及び研究協力を通じて撮影・収集したスライドは、調査情報部(当時)においてスライド画像情報データベース(TROSIS)[1]として蓄積、保管されていました。これら85ヵ国での1970~1990年代の研究活動を記した日本の国際貢献に関わる貴重な映像資料を誰もが利用できるよう、スライドから画像ファイルへの変換、メタデータの付与などを行いました。 これまで、JIRCASでは調査、出張等で多くの写真が撮影され蓄積、保存されてきましたが、スライドのままで検索できる状態にない、過去に構築したデータベースも利用できないことから、過去の貴重な資産が活用できていないことが課題でした。 スライド画像については画像ファイルとして電子化したほか、TROSISに蓄積されていたタイトル、撮影者、国名などの情報をメタデー
国際農研 Japan International Research Center for Agricultural Sciences
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