「システム運用の現場は地味な仕事が多く、ともすれば漫然と日々の作業をこなすだけになりがちだ。だからこそ、若手社員1人ひとりに目的意識を持って仕事に取り組んでもらいたい。そう思って育成に当たっている」。こう話すのは、ITベンダーA社で現場マネジャーを務めるNさんである。 A社はシステムの受託開発を主力とするITベンダーが子会社として設立したシステム運用サービス会社。スタッフ約40人の大半は20代~30代前半だ。 A社の社長は「若いスタッフのやる気をどれだけ高められるかが、当社の浮沈のカギ」と考え、親会社から若手の指導役として最も熱心で、かつ経験も豊富だった人物を指名しA社に加えた。その人物こそNさんだった。 成長のサイクルを自覚させる そのNさんが考えた、若手育成の仕組みとは何か。それは一見どこにでもある「月報」だ。しかしNさんの手に掛かると、若手のやる気を引き出す魔法の月報になる。 項目は
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