近年、寄付文化の醸成、市民からの寄付促進を図っている公益財団法人パブリックリソース財団には、不動産による寄付や遺贈、相続した不動産による寄付、あるいは空家を社会のために活用したいなど「不動産を活用した社会貢献」の相談が増えています。 しかし、不動産による寄付等に関しては、税金や法的な手続や制約等、複雑な案件が少なくありません。このため不動産による寄付の申し出をお断りする場合が少なくありませんでした。せっかくご自分の資産を活用して社会貢献をしたいと思ったのに、その「志」を生かせないことが多かったのです。 こうした現状を打破するために、パブリックリソース財団の創設者である私が中心となって、新たに公益型の不動産会社を設立し、不動産による寄付や不動産を活用した社会貢献をサポートする体制を構築することとしました。 もともと1971(昭和46)年3月に、私の両親が設立したさつき不動産(のちに県央開発株