取り調べでも放送禁止用語連発 「わいせつ犯というより思想犯」 「女性器はありのままでいいじゃないか。そうした日本の性的なイメージに関するゆがみが、私個人に対する逮捕として現れたのではないか」 ろくでなし子氏は釈放当日の18日、早速、都内で記者会見を開き、女性器を表す3文字の放送禁止用語を連発しながら無罪を主張。その後も週刊誌上などで警察批判を繰り広げた。 捜査関係者は「取り調べ中にも何度も直截的な表現で自説を唱えていた。この3文字がこれだけ記載された供述調書は初めて。わいせつ犯というより思想犯だ」と苦笑する。 ただ、小説「チャタレイ夫人の恋人」のわいせつ表現をめぐり、翻訳者がわいせつ物頒布罪に問われた裁判で、最高裁が昭和32年に「作者の主観的意図によって影響されるべきものではない」という判断を示しており、ろくでなし子氏の主張が受け入れられるには極めて高いハードルがあるとみられる。 「そんな