「医者がドラッグストアで薬を買うことなんてあるんですか?」 もちろんあります。 医者もカゼをひきますし、特に小児科医はカゼの子どもと濃厚接触しますから、いくらマスクや手洗いで防御してもいろいろカゼをもらいます。 総合感冒薬はとても使いやすく、よくお世話になっています。 処方箋がなくてもドラッグストアで買える薬のことをOTC医薬品と言うこともあります。 OTCとは「Over The Counter(カウンター越し)」という意味です。 高速道路を利用しやすくするのはETCですが、OTCも気軽に薬を買えてとても便利です。 今日はOTC医薬品の中でも、特に子どもの咳止めについて書きます。 書こうと思ったのは、咳止めの成分である「コデイン」が2019年をめどに12歳未満で禁忌となるからです。 子どもの咳止め カゼ症状の代表である「咳」。 われわれ小児科医は、かっこよく「咳嗽(がいそう)」と言いますが