東京都杉並区から区の障害者交流館の清掃作業を受託していた区障害者団体連合会が、都の最低賃金の半額程度で知的障害などのある清掃員を従事させていた問題で、新宿労働基準監督署が、同会や役職員らに対する最低賃金法違反容疑の告発を受理したことが、告発した同会関係者への取材で分かった。 同会を巡っては、少なくとも2013年から今年3月まで、複数の障害者を最低賃金の半額程度で働かせていたことが明らかになっている。同会と委託元の区は「清掃は労働ではなく、一般就業が難しい障害者への訓練だった」と主張しているが、訓練の実態は乏しく、事実上の労働だった可能性があるとして労基署が調べているとみられる。
