「アゴラ」 に岡田克敏氏が 「処刑の方法」 という記事を書いておられる。まず前提となるのは、全世界で執行される年間 2,300件余の死刑のうち、1,700件余を占める死刑大国、中国が執行方法を変えるというニュースだ。 北京市が年内に死刑執行方法を従来の銃殺から薬物注射に切り替えるのだそうだ。 中国の最高人民法院の考え方としては、「薬物注射が銃殺よりも清潔で安全、便利」ということのようだ。決して人道的配慮というわけではなく、死刑執行をより楽に行うための措置というところが、なかなか中国らしい気がする。 世界中で死刑制度そのものを廃止する国が増え、さらに死刑執行方法も、死刑囚の苦痛が軽減する薬物注射に移行する傾向にある中で、日本の死刑執行方法は、相変わらず絞首刑のままらしい。この国では、死刑廃止を求める声はあっても、現状の執行方法を変更するという議論はあまり聞いたことがない。 死刑制度を廃止せよ