読書バリアフリーへの関心は高まりつつありますが、まだまだ取り組みとして普及しきってはいません。また、読書バリアフリー法の対象である「視覚障害者等」に含まれない、読書に課題を抱えている人たちがいます。 本書は、実際に読書バリアフリーに取り組んでいる8つの事例を紹介しながら、読書や図書館を取り巻く様々な課題について取り上げています。人々の多様な読書ニーズに寄りそった図書館の環境づくりや対応のあり方を一緒に考えていきましょう。 目次 序章 多様な読書ニーズとそれを支える図書館サービス 序.1 読書バリアフリーへの関心の高まり 序.2 もっと多様な人たちが読書バリアフリーを求めている 序.3 本書の構成と概要 第1章 視覚障害者だけでなく「視覚障害者等」を意識した図書館サービス 1.1 視覚障害者だけでない「視覚障害者等」 1.2 「視覚障害者等」を意識した図書館環境・サービスの現状 コラム 「発
[著者]安田敏朗 ローマ字を日本の「国字」にする。この主張を、熱意をもって実現しようとした人びとがいた。そのための日本語の語彙・文体の整理は、1930年代の言語運動の一翼をになう。ローマ字を通じて「普遍」につながろうとしたこの運動は、時代に寄りそうことも、弾圧されることもあった。こうした運動の多面性を体現した、弁護士・森馥の軌跡をたどり、ついえてしまったかにみえる運動の歴史から、今をよみとく。 【電子書籍版もあります】 定価=本体 5,000円+税 2025年6月20日/四六判並製/692頁/ISBN978-4-88303-612-7 [目次] 序 章 ローマ字運動はかがやいていたのか 1 1 日本ローマ字会の解散 2 2 ローマ字運動がかがやいていた時代 10 2―1 『輝くローマ字運動』(一九三四年)から 10 2―2 時代を支えた人物 16 3 本書の構成 21 参考① 日本ローマ字
マンガ学部式メディア文化論講義 絵と声と文字の相関から学ぶ 社会一般 姜 竣(著) A5判 248ページ 並製 定価 2400円+税 ISBN978-4-7872-3539-8 C0036 在庫あり 書店発売日 2024年07月30日 登録日 2024年06月21日 紹介京都精華大学マンガ学部の人気授業から生まれた、言葉と表現の仕組みを読み解くユニークなメディア論講義の書籍化。近世から近代へ、近代から現代へと変容するメディアが私たちに及ぼした影響を、絵と声と文字という「言葉の三角形」の視点から解き明かす。 解説京都精華大学マンガ学部で人気の授業から生まれた、言葉と表現の仕組みを読み解くユニークなメディア論講義の書籍化。 「時代や場所によって、人々の感性や知覚は変わる」「メディアの変化や歴史が、いまの私たちのモノの考え方に大きく影響している」――この見方を身につけるために、本書では近世から
「善意」の国際協力は限界を迎えている。アフリカの人びとはSNSや衛星放送で日々目にする豊かな国の暮らしを羨望し、先進国との関係に疑念を抱くようになった。「支援」によって困窮する農村や女性、国際詐欺や陰謀論……長年のフィールド研究の成果をもとに、人びとの目線で「国際協力」の神話を解体し、新たな共存の道を探る。 はじめに 序 章 グローバル格差の感情 1 「白人の国」への羨望 なぜこんなにも苦しいのか 夢は「白人の国」で暮らすこと 2 理解し合わないままの共存 なぜ白人はこんなひどいことをするのか スマートフォンで知る「不条理」な現実 3 不均衡なグローバリゼーション 国際協力の力学 本書の構成 第1章 請い、与えられる者の日常 1 不足のなか「自立」する術 2 若者の大量失業化 出稼ぎに行きたくない 学歴に見合う仕事がない 稼ぎがない友人を助ける 3 薄利の農村ビジネス 4 公務員になりたい
このたび、一般財団法人いっぱんざいだんほうじん ルビるび財団ざいだんのご協力きょうりょくのもと「ルビるびが振ふられた本ほん」のフェアふぇあを丸善まるぜんジュンク堂じゅんくどう書店しょてん90店舗てんぽで実施じっしすることとなりました。ルビるびによって、誰だれもが漢字かんじを読よめて、より多 おおくの人ひとが本ほんを楽たのしめるようになります。 当とうフェアふぇあで集あつめた51冊さつは、いずれも著者ちょしゃや編集者へんしゅうしゃが意図的いとてきにルビるびを多おおく振ふ った、明確めいかくなルビフルるびふる *本ぼんばかりです。 世よの中なかには、こんなにたくさんの「意図的いとてきにルビるびを振ふった素晴すばらしい本ほん」があるということを、このフェアふぇあを通つうじて読者どくしゃの方々かたがたに知しっていただきたいと思おもいます。 * ルビフルるびふる:ルビるび財団ざいだんの造語ぞうご。ル
江戸後期の蘭学者。長崎の商家に生まれ、阿蘭陀(オランダ)通詞(つうじ)志筑家の養子となり稽古通詞を務めるも辞任。その後は並外れたオランダ語力と数学的思考力で天文学書の和訳に専念する。『暦象新書(れきしょうしんしょ)』を著して万有引力説や地動説を紹介。ケンペル『日本誌』の抄訳『鎖国論』など国際情勢の訳出に尽力する半面、革命的な蘭語学も創出した、謎と魅力に満ちた生涯。 はしがき 第一 生い立ちと通詞の辞職 一 誕生 二 実家中野家と家族構成 三 養家阿蘭陀通詞志筑家 四 稽古通詞の退役とその背景 第二 学問への熱情と献身 一 天文学書『暦象新書』訳出の開始 二 世界地理への関心 三 力学・数学・弾道学への展開 四 交友関係と学問背景 第三 学問の変容と再仕官の夢 一 長崎に伝播したロシア南下情報 二 国際情勢への着眼 三 海外への眼差し 四 『鎖国論』の訳出と再仕官の夢 第四 『暦象新書』の完
台湾と日本はマンガ文化において共通するルーツを持っています。しかし、当初近しいものであったはずのマンガ文化は、現在大きく異なっています。それは何故でしょうか? 本展では台湾と日本が辿ってきた近現代史を紐解きながら、時代的、政治的な要因がマンガ文化に与えた影響と、それに抗い表現を切り開いてきたマンガ家・編集者たちを紹介します。 台湾のマンガ史に大きな足跡を残した編集者蔡焜霖(サイ・コンリン)の生涯を描いた「來自清水的孩子(日本語版:台湾の少年)」(游珮芸(ユウ・ハイウン)、周見信(シュウ・ケンシン)、慢工文化刊)と、日本マンガの代表的作家である手塚治虫の評伝「手塚治虫物語」(伴俊夫+手塚プロダクション、朝日新聞社刊)の二つのマンガ作品を主軸に、雑誌や単行本など時代を映す多様な資料を組み合わせることで、それぞれのマンガ文化の歴史的な歩みを展覧いたします。 そして、違う道を辿りながらも、何度とな
2024年に念願の論文をかいた。 あべ・やすし 2024 「日本の履歴書はどのように問題化されてきたか―名前、住所、顔写真、性別欄、手書き厳守などがうみだす差別と抑圧」『社会言語学』24号、11-41ページ 10年以上まえから かんがえていたこと。内容の一部は2003年に ふれたことでもある(「てがき文字へのまなざし─文字とからだの多様性をめぐって」 『社会言語学』3号、15-30ページ。増補版を『識字の社会言語学』生活書院、2010年に収録)。 もくじは以下のとおり。 1. はじめに―日本の履歴書をうたがう 2. 毛筆による、縦書きの履歴書―その規範と内容 2.1 毛筆履歴書の内容 2.2 そのほかの必要書類 3. 敗戦後の変化―履歴書のJIS規格化と「履歴書ペン字横書運動」 4.「社用紙」の問題と「統一応募用紙」の登場―部落解放運動の功績 5. 男女雇用機会均等法が問題化したもの、問題
発行日 2025年1月 出版社 フレーベル館 編集のポイント すべての人が読書によって受ける文字・活字文化の恩恵を受けられるようにする「読書バリアフリー法」が2019年に制定されました。図書館では「りんごの棚」といって点字の本や耳で聞くデジタル図書「デイジー(DAISY)資料」、やさしくわかりやすい内容の本(LLブック)、いくつかの言語でかかれた絵本(多言語絵本)などをおいた棚を設置する活動がはじまっています。本シリーズは、いろいろな人の読書スタイルや、りんごの棚におかれているバリアフリー図書(アクセシブルな図書)の特徴を紹介しています。「紙の本」を読むことだけが読書ではないことや、だれもが自分にあった方法で読書を楽しめることに気づけます。また、すでにりんごの棚を設置した学校や、バリアフリー図書の体験会のようす、子どもたちが司書さんや先生などと協力してりんごの棚を設置したりバリアフリー図書
「日本語はAIにとって難しい」 Galaxy AI/Bixbyの強みは? サムスン日本研究所で聞いた(1/3 ページ) 2025年4月1日、Appleの生成AI機能「Apple Intelligence」がついに日本語対応を果たした。生成AIの分野では、Googleやサムスン電子が先行し、Appleよりも早く端末にAI機能を実装してきたが、今回の対応により、Appleも本格的に競争へ参入することになる。Appleを巻き込んだ「AI競争」は、ここからが正念場といえるだろう。 そんな中、サムスン電子ジャパンは日本の研究開発拠点「サムスン日本研究所」で、Galaxy AIの説明会を開催。Mobile Solution Lab Artificial Intelligence Part長 赤迫貴行氏が、サムスン電子が注力しているAI分野や、Galaxy AI対応のスマートフォンを日本で送り出せている
内容紹介 ChatGPT, DeepL, Grammarly, Copilot, DALL-E2, Midjourney… ──生成AIがもたらすのは、書くことの終焉か、新たな始まりか。 古代ギリシアのアルファベットの誕生から、現在のAI技術の最先端まで。 言語学のエキスパートが、文字と人類をめぐる壮大な歴史を俯瞰しながら、「書くこと」の現在、そして未来を明らかにする! ********** 〈文字を書くことで、人間は自分が本当は何を考えているのかを知ることができていたのだとしたら?〉 【Contents】 ◇チンパンジーの手話は「言語」なのか ◆ギリシアの哲学は表音文字から生まれた ◇AIが作ったアートや小説の「著作者」は誰なのか ◆AIはどうやって「嘘をつく」のか ◇AI文章生成は、書くことを仕事とする人々の職を奪うのか ◆AIは人間の役割を「置き換える」のか、「拡張する」のか and
神奈川大学人文学研究所「言語景観と多文化共生」共同研究グループ[著] 定価4,620円(4,200円+税) ISBN978-4-8011-1004-5 C3080 発売日2025/3/25 判型A5 ページ数256頁 ジャンル言語学・英語学 ― 社会言語学専門 オンライン書店amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 丸善ジュンク堂書店 e-hon 多文化共生社会においてどういう情報をどう発信するのがのぞましいか、時には情報を受けとる立場にも身をおきながら、メンバーそれぞれの着眼点から、研究対象となる事象について現状を記述。改善や解決が求められる課題の提起も。 関連情報 目次第1部 観光情報の発信と旅行者の利便性を考える 第1章 横浜の言語景観と観光情報発信 ─港街の魅力発信に関する考察─ 由川美音 第2章 中国語パンフレットの情報提供から考える観光行動の支援方法 ─言語特性・地域特性・行動
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