合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。 今朝、宇野功芳先生の訃報が舞い込んできました。 喪失感。 いまは多くのことを書くことができません。 まだ中学生だったわたしが、石橋メモリアルホールで聴いた日本女声合唱団との第2回リサイタル(メインは「水のいのち」)。そのアンコールで演奏されたレーガー「マリアの子守歌」の究極のピアニシモが今も耳朶から消えません。 「眠れ、我が子・・」 あのような純粋でひたむきで、そして張り詰めて透明な女声合唱の響き。気が付けばそれを追い求める自分がおりました。人の人生を決定付けてしまうほどの魅力が、宇野功芳先生の女声合唱指揮にはありました。 その女声合唱の達人である宇野先生のもとで、跡見学園のコーラスでヴォイストレーナーをさせて頂けたことも大きな歓びでした。 「魔笛ファンタジー」でモーツァルト