川崎市高津区の自宅で小学1年の長男(6)の顔を殴って重傷を負わせたとして、神奈川県警高津署は母親(34)を傷害の疑いで逮捕し、24日発表した。母親は「言うことを聞かなかったからやった」と話しているという。長男の体にはあざがあり、署は日常的な虐待がなかったか調べる。 署によると、母親は22日午後7時半から午後9時ごろまでの間、自宅で長男の顔を手で殴り、重傷を負わせた疑いがある。母親が119番通報。長男は病院に搬送される際は意識不明だったが、その後回復した。親子は2人暮らしだったという。 署は母親について2013年7月、「心理的虐待の疑いがある」として、児童相談所に通告。川崎市によると、ケースワーカーが何度か母親の相談に乗るなどしていたが、同年中に母子が市外に転居したため、対応をやめていた。転出先の自治体にも引き継がなかった。市は母子が市内に戻ってきたことを事件まで把握できていなかったという。