@uchumikさんから「基礎線形代数と固有値問題」がいけているという情報を得たので速攻で購入して読んでいた。ざっと読み終えた(6章除く)ので感想を書いておく。 全6章で構成されている本。1章がベクトル。2,3章が行列。4,5章が固有値。6章が適用事例集。5章まで読むとSVD(特異値分解)が何をやっているのかが理解できる。そして6章はラグランジュの未定乗数法や主成分分析、マルコフ過程など固有値・固有ベクトルの応用例が豊富に解説されている。私は5章まで一通り読んで6章は興味あるところだけ拾い読みした(弾性体とかはとりあえずは興味の範囲外なので・・・)。 6章に限らずそれぞれの概念に具体的な適用例が添えてあるので「結局これ何に使うの?」という感じにならないのが最大の特徴。応用中心だが定理の証明もきちんと書いてあるし、式変形に用いた既出の事項がある場合はカッコでどこを参照すればよいか書いてある。