兵庫県尼崎市在住の50歳代の韓国人の男性が22日、同市役所を訪れ、タイで養子縁組したとする554人分の子ども手当の支給を申請していたことが分かった。市は「養育の実態がない」などとして、不受理にした。 市こども家庭支援課によると、男性が市役所を訪れたのは22日昼前。妻がタイ出身で、「タイの修道院と孤児院の子ども計554人と養子縁組した。子ども手当の申請をしたい」と申し出たという。 男性は養子縁組を証明する公的な文書として、タイ語で書かれた数十ページの書類を持参し、そこに書かれた子どもの名前や出身地、生年月日などを示したという。市から照会を受けた厚生労働省子ども手当管理室は「制度の趣旨に合わない。支給の対象外」と回答したという。 同省は、海外に子どもが住む在日外国人への子ども手当の支給について、年2回以上の面会▽来日前に親と同居歴がある▽継続的に生活費などを送金――などの条件を通知してい