月初めになると「今月はブログで◯◯PVを獲得して◯◯万円の収入が出ました!」という定例報告会のようなもので界隈が活気づく。PVはそのサイトが閲覧された回数のことを指し、ウェブコンテンツの《人気度》を表す指標としてよく用いられる。 PV重視は、ウェブ小説の世界であっても変わらない。 が――、私としては「PV数」よりも「読了率」の向上を目指すべきではないかと、この頃は考えている。ブログであっても、小説であっても。 読了率とは何か? ブログであれば「記事が最後までしっかりと読まれているか」、ウェブ小説であれば「最終話まで読者がついてきてくれているか」を表すのが読了率だ。 小説投稿サイト『カクヨム』におけるランキング上位作品を調べてみると、どれも読了率は50%を超えている(とアクセス解析から予測できる)。100人の読者が第一話を読み始めたら、うち50人が最終話まで読み進めてくれるわけで、これはなか