このウェブページでは、『M.アルヴァックスの集合的記憶と歴史の社会学』の用語解説をしています。 歴史とは何か?歴史はなぜ対立を生むのか?:歴史の正面図と側面図 M.アルヴァックスの集合的記憶とマックス・ヴェーバーの歴史社会学 歴史とは何か?歴史はなぜ対立を生むのか?:歴史の正面図と側面図 過去の人物や事象を取り扱う『歴史(history)』をどのように把握するのかは、『言語・記憶・集団(国家)』を有する人間にとって本質的な問いかけである。私たちは一般的に歴史を『原始・古代・中世・近世・近代・現代』といった大きな区分に分けて認識しており、『生活様式・統治体制(権力・身分のあり方)・経済活動・価値観や理念』などの基準によってそれぞれの時代が区分されている。 古いものから新しいものへと『歴史的な事象(出来事)』をクロノロジカルに並べて、一直線の線分上に配置した出来事の時系列的な連鎖(直線的で連続
マクロビーに続いてナンシー・フレイザーのトランプ論を訳しました。こちらはマクロビーより立場を明確に打ち出している、フレイザーらしい論評です。今年1月2日付で公開されています。 前回のフレイザーのインタビューでも見られましたが、トランプの勝利を、ネオリベラリズムで被害を被ったひとびとに支持された結果と解釈しています。そしてその勝利は「進歩的ネオリベラリズム」の敗北でもあると。進歩的ネオリベラリズムとは、グローバルな金融資本主義と「多様性」や「エンパワメント」といった言葉を唱えるエリートたちの結合、を意味しています。本来「多様性」や「反差別」といった言葉は、全ての人々のための理想でしたが、現在ネオリベラリズムに利用されて、能力主義や企業中心主義のための言葉になってしまっているとフレイザーは考えています。これはフレイザーが従来から批判しているフェミニズムの変質と深く関わっている重要な論点です。
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