BASICをより高度に利用するためには、BASICインタプリタがどのようにプログラムを管理し実行しているか、ということに関する知識が不可欠なものとなります。ここでは、そのようなBASICの内部構造について説明します。 3.1 ユーザーエリア ユーザーエリアの下限アドレスは、MSX1ではRAM容量が8K, 16K, 32K, 64Kといろいろであったため個々に異なっていましたがMSX2の場合RAM容量は最低でも64Kなので、ユーザーエリアの下限アドレスはつねに8000H番地となります。なお、これはBOTTOM(FC48H)の内容から知ることができます。 ユーザーエリアの上限アドレスは、ディスクが実装されていない場合F380H番地ですが、ディスクが実装されている場合(DISK-BASIC使用時)はドライブ数やディスク容量などにより変わってきます。これはリセット後CLEAR文を実行する前のHIM