「反哲学入門」を読んだ。 哲学者の著者に編集者が口頭で聞いてまとめた本。著者は「同じ内容が何度も出てくる」ことを気にしていたが、編集者に「大事なことが何度も出てくるのは、むしろわかりやすいんじゃないか」と言われて、それもそうか、となったらしい。数学でも似たようなことがあるな。大事なことは何度も書けばいいと思うのに、なぜか同じ内容が1回だけ出現するようにしようと考えて、話の順番に悩んだりする。 まあそれはさておき、この本の口頭でまとめられた部分はとても読みやすい。 「どうして存在するのか」っていう哲学上の問いに対して、ざっくり「なる」と「作る」の2つの考え方がある。日本も古代のギリシャも、ものごとは自然に生まれ出てきて、そう「なる」ものだと考えられていた。一方、ユダヤ教は「創造主が世界を作った」という思想を持っていた。 ソクラテスは既存のギリシャ哲学の否定を繰り返したが、自身では新しい体系を
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