非農業部門雇用者数は66万3000人減少したほか、平均週間労働時間は過去最低となった。市場関係者のコメントは以下のとおり。 ●消費拡大しなければ悲観的予想が現実に <三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏> 失業は(景気に)遅行する指標ではあるが、今回の雇用統計で消費者の不安は深まるだろう。もし消費者が支出しなければ景気後退(リセッション)は年内いっぱい続く可能性があり、悲観論者の予想が厳しい現実となる。企業が雇用の調整を止めなければ、近いうちにわれわれは全員、食料配給券(フードスタンプ)を受けることになりかねない。 ●底入れ近いと確信 <ボーニング・アンド・スキャターグッドのマネジングディレクター、カミンズ・カサーウッド氏> (発表直後の)午前8時35分時点では、おそらくこれが最悪(の数字)だと思った。確かなことは誰にもわからないが、これは惨たんたる数字だ。 (し