銀行などに行くとノボリが立っているんです。 「振込詐欺に気をつけて」 犯人とおぼしき人物のイラストが描かれている。 若い男性、短髪にあご髭、サングラスをかけていかにも悪そうで犯罪者っぽい。 …ですが、この印象付けって返って逆効果じゃない? 犯人が男性とも限らないし、若いとも限らない。 老齢の女性を使う可能性だって無くもないだろう。 詐欺って人の思い込みにつけ込むもんだもんね。 あらかじめ詐欺師のイメージを決めつけてしまうのは詐欺師の思う壺じゃなかろうか。 同じことはネーミングにも言えて "オレオレ詐欺"のイメージが広まったら"振り込め詐欺" そのイメージが定着したらまたつぎの手口を。 どんなうまいネーミングでも逆にそのイメージを利用するのだから、凝った名付けがかえって詐欺に加担しているようなものです。 どんな予防策も徒労で、検挙こそが最大にして唯一の攻撃だと思うんです。