プロ野球で最も活躍した先発完投型の投手に贈られる沢村賞の選考委員会(堀内恒夫委員長)が28日、東京都内であり、楽天の田中将大投手(24)が選出された。2年ぶり2度目の受賞で、パ・リーグからは3年連続の選出。田中投手は「投手にとっては1番、僕にとっても大事な大きな賞。うれしいです」と話した。金杯と賞金300万円が贈られる。 今季の成績は28試合で24勝0敗1セーブ、防御率1・27。選考は満場一致だった。「1年間負けないというのは信じられない。驚くばかりの成績」と平松政次委員。異論は、ほぼなかったという。「勝率10割という、この偉大さが、他の投手を追随させなかった」と評した。 選考基準の7項目をすべて満たしたのはオリックスの金子千尋投手(29)だけで、田中投手は完投数をクリアできなかったが、平松氏は「金子君の成績でも寄せつけなかった。圧倒した」と言い切った。 選考委員は堀内氏(欠席)、平松氏の