東京メトロは2日、日比谷線八丁堀駅(東京都中央区)の多機能トイレで2021年6月、50代男性が倒れているのが入室から7時間後に見つかり、搬送後に病院で死亡が確認されたと発表した。当時、長時間の在室を知らせる警報システムや非常ボタンが作動しない状態だった。同社は「深くおわびする」とする一方、男性の障害や持病の有無は明らかにせず、死亡との因果関係は分からないとしている。 同社によると、男性は昨年6月7日午後4時ごろ、同駅改札外の多機能トイレに入室。同11時ごろ、巡回中の警備員がトイレ使用中のランプに気づいた。しばらくしても出てこなかったため、駅係員らが鍵を開け、男性が倒れているのを見つけた。警視庁中央署によると、男性は検視で病死と判断したという。 このトイレは、在室30分以上になると駅事務所で警報が鳴るはずだったが、事務所までのケーブルは未接続で作動せず、室内の非常ボタンのブレーカーは切れてい