パナソニックが進める三洋電機の子会社化が、当初予定の今春から、夏にずれ込む可能性があることがわかった。北米や欧州など海外で独占禁止法の手続きに時間を要しているためという。 パナソニックは、三洋に株式公開買い付け(TOB)を実施し、子会社化すると昨年12月に発表。2月にも三洋の普通株1株につき131円でTOBを開始し、3月末にも子会社化が実現する見通しだった。 だが、両社は海外で事業展開しているため、各国の独占禁止法に基づき、シェアの説明といった書類手続きなどが必要になる。「慎重にしているため時間がかかっている」(関係者)ため、TOB開始がずれ込みそうだという。