自民党総裁選の立候補者討論会で発言する小泉進次郎元環境相=東京都千代田区の日本記者クラブで2024年9月14日午後2時16分、手塚耕一郎撮影 自民党総裁選が熱を帯びる中、小泉進次郎元環境相が掲げる「聖域なき規制改革」に目を凝らす人々がいる。「ライドシェア」政策を担う霞が関の官僚たちだ。首相になったら、改革の大なたを振るうのか――。そんな期待と不安が交錯しているが、はて。規制改革は本来、「あの人」のおはこではなかったか? 「押印の廃止、コロナワクチン、ライドシェア、マイナンバーカード、批判はありましたがいろんな事をやってきました」「改革を積み上げてきた実績がこれから問われていく」 今回の総裁選に立候補した河野太郎デジタル相は、自身のメールマガジンで、これまでに手がけた規制改革の実績をアピールする。 だが、規制改革に携わる内閣府幹部は声を潜める。「確かに河野さんは改革を進めてきた。でもライドシ