米大リーグ通算3,000安打まであと「1」として迎えた、日本時間8月8日(月)のコロラド・ロッキーズ戦。マイアミ・マーリンズに所属するイチローは、第4打席にヒットを放ち、ついに大台に到達。史上30人目の偉業を達成し、珍しくベンチで涙を流す姿も見られた。 ところで私たちは、このニュースをただただ祝福して終わるのか。それとも、ここから何かを学び取ろうとするのか──。あなたが野球人か否かに関わらず、彼の生き方そのものが示唆に富むことは、疑いようのない事実のはずだ。 イチローの代名詞は?と聞かれ、「振り子打法」と答える人もいるかもしれない。オリックス・ブルーウェーブ時代は、前足が振り子のような動きをする特徴的な打撃フォームで結果を残し続け、2001年にシアトル・マリナーズへ入団。野手として、日本人初のメジャーリーガーとなった。 しかし、その振り子打法は、日本でプレーしていた時だけのもの。米大リーグ