米E Ink Corp.の展示ブースでは,パートナー企業と共同開発した試作品や製品が幾つか置かれている。このうち,目新しい三つの展示品を紹介する。 第1は,電子ペーパー用のフロント・ライトである。電子ペーパーは反射型ディスプレイのため,外光が少ないところでは表示が見づらくなる。これを,フロント・ライトを用いることで回避する狙いである。「電子ペーパーを使いたい用途で,どうしても暗い場所でも見たいという要求がある」(E Ink社)。 フロント・ライトを開発したのは,アルプス電気である。液晶パネル向けのフロント・ライトと同様の構造であるが,「プリズムの角度を微調整した」(アルプス電気)など設計を最適化した。 第2は,文字盤に電子ペーパーを利用した腕時計である。文字盤の表示を切り替えることで,さまざまなパターンの文字盤を楽しめるのが特徴だ。腕時計は,米国と香港の合弁会社であるArt Tech社が開