福島県が実施していた県産米の放射性物質に関する検査が12日終了し、今年作付けが認められた全48市町村について国の暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を下回り、これら全域で新米の出荷が可能になった。 県によると、9月に行った収穫前の予備検査で二本松市の旧小浜町地区の田んぼの一部のコメから1キロ・グラムあたり500ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、その後の本検査では、重点調査区域に指定された同市内288地点すべてで、国の暫定規制値を下回った。 本検査でも、旧小浜町地区の同じ田んぼのコメから1キロ・グラム当たり470ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、この田んぼと両隣の計9アールで収穫されたコメ約400キロ・グラムは、県がすべて研究用に買い上げ、市場には流通しないという。