まずはじめに、この記事を書いているのは学位取り立てペーペー理学部生物系ポスドクであるということを断っておきます。この記事では、理学部で過ごして10余年が経過したつなぽんが、自分の「理学」に対する思いをぶちまける、そういう内容になっています。 私が学位をとったのはつい最近の話だ。わたしがとった学位は博士(理学)で、英語で言うならばPhD。Philosophiae Doctor。哲学博士。 日本において博士号の価値がどんなに低かろうと、理学博士であることは私の誇りだ。 私は理学、大好きだからね。 理学とは何者か。そして何のために存在しているのか この問いに答えるのは、 「医学部って何か」「薬学部って何か」「工学部って何か」という問に応えるよりも遥かに難しい。 なぜなら理学という学問は社会への成果の還元を主たる目的にしていない。 理学がどう人の役に立つか?という問題はナンセンスだ。 PhDという