〈前編はこちら〉 親子三代で鑑賞する光景も。高齢者にまで届いた理由は? 映画のヒットの仕方に変化が起きている。かつては映画のヒットには、宣伝と映画館というリソースを大規模に展開することが不可欠だった。ところが、近年は、口コミで徐々に評判が広がり、それに応じて上映規模を拡大しロングラン上映になっていくケースも多い。『ガールズ&パンツァー 劇場版』『KING OF PRISM by PrettyRhythm』『聲の形』など、アニメジャンルにおいては特に顕著だ。提供側があらかじめ充分なリソースを用意するのが“トップダウン型”だとすれば、観客側からの反応で徐々に拡大していくのは“ボトムアップ型”だと言える。 『この世界の片隅に』も、観客からの発信が顕著だ。プロジェクトは監督と数十名のファンから始まり、上映館数も63館というスタートだった。 それがなぜ上映館数累計300館超、観客動員はおよそ200万
![片隅からの大逆転劇~Twitter・異例の新聞記事・地方の劇場で高齢者にも届いた (1/4)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0b4f8074cc3fc05f8e3d638781362847bba12d04/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2017%2F05%2F28%2F1613696%2Fl%2F443db4c1fa99c08f.jpg%3F20200122)