認知療法、漢方は効かない。まやかしである。 私は、当時流行しかけていた認知療法をいち早く徹底的に勉強して、実践に応用したが効果のほどは甚だ、疑問を感じた。 ① 精神疾患は、大雑把にいえば、どれもこれも脳機能のバランスの乱れであり、それが認知の歪み(思考パンターンの偏り)の修正ごときで良くなるはずはない。 ② 精神的にまいっているときに、認知の歪みの修正のトレーニングなどしていれば、ストレスが増すだけだ。かえって精神症状は悪化するはずだ。 ③ 認知療法の日本の第一者の大野裕氏は、雅子様の主治医を長く勤めたが結局、治せなかった。私に言わせれば、雅子様ぐらい速やかに直せねば、精神科医失格で研修医からやり直せと言いたい。 従って、精神科治療の認知療法を中心に据えるのはナンセンスである。ただの補助治療にすぎないと私は考える。 精神科治療の根幹とは、①的確かつ厳密な薬物治療により、原因となっている脳機