この原稿を書いてる時点で発表の詳細は把握していないが、MUCCのドラマーSATOちの脱退が発表された。1997年の結成から現在まで20年以上バンドの屋台骨としてはもちろん、癒しキャラとしてファンに愛されてきた彼がMUCCを去るという事実はあまりにも衝撃がデカく、MUCC史上最も辛いこの知らせを冷静に受け止められる人は皆無だろう。 良くも悪くも、SATOちは自分のことよりも相手の気持ちや考えを大事にしてしまう男だ。ドラマーとしての自分に自信を持てず、バンドが要求するプレイやセンスを提示できない自分を責めてしまう。もっと自信を持て、言いたいことを言え、弱音を吐くんじゃないと、これまで取材で何度も彼に言い続けてきたが、以下のインタビューのとおり、すでに彼は何年も前に心が折れていたことを知って愕然とした。その気持ちを誰にも明かすことができないほど、彼を追い詰めてしまった人間の一人として今、自責の念