日本では過去最大規模の「フェルメール展」が、2018年10月5日から19年2月3日まで東京・上野の森美術館で、19年2月16日から5月12日まで大阪市立美術館で開催されることが決定した。11月20日、記者発表会が開かれ、今展の出品作品などが公表された。 17世紀オランダ黄金時代を代表するヨハネス・フェルメール(1632-75)は、寡作の画家としても知られており、現存する作品はわずか35点と言われている。そのうち今回の東京展では、日本初公開を含む8点を展示予定。これは2008年に東京都美術館で開催され93万人の来場者を記録した「フェルメール展」の7点を超す、国内過去最多の数となる。 今回の記者発表では、東京展への出品が確定したフェルメール作品4点を先行発表。代表作《牛乳を注ぐ女》をはじめ、聖書の場面を描いた初期作《マルタとマリアの家のキリスト》、日常の場面にスポットを当てた《手紙を書く婦人と