「立っている少女」 夜、ずっと橋に立って川を見ている少女がいます。 たまたま通りかかった一人のおじさんが声をかけました。 「そろそろお家に帰りなさい、親が心配するよ」 少女は答えました。「私はまだだよ」 おじさんは言います「こんなに遅い時間だから帰りなさい!」 少女は言います「まだよ」 おじさんはあきれてその場を去りました。 次の日のお昼少女は橋に立ってキャッキャッと笑いながら 川をみていました。たまたま少女の母が通りました。 「なにがそんなに楽しいの?」 少女は言います。 「お魚さんがパシャパシャはねてるの」 お母さんは言います 「あら本当だわ楽しそうね、ウフフ。夕方には家に帰るのよ。」 少女は返事をしニコニコしながらずっと魚をみつめていました。 その次の日の夜少女は人形を持って橋の上で遊んでいました。 たまたま通りかかった青年が声をかけました。 「こんな時間に一人で人形遊びして楽しいか